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夢を叶えるために持っていたい「出来る」と「知っている」と「ポータブルスキル」

こんにちは。キャリアコンサルタントの松岡澄江です。
年始や年度のはじめなど、新しいスタートの時期には、これからの目標を立てたり、夢を描いたリスる人が多いと思います。

夢や目標を叶えるため、成長するためには「スキル」を増やすことが大切です。仕事上の夢や目標ならば言わずもがな、仕事以外でも案外当てはまるのかなと思います。

では、変化の激しいこの時代を生きる私たちが、身につけるべきスキル、キャリアに効くスキルは何なのか?
今回は、それについて考えてみたいと思います。

まずは「知っていること」「できること」を増やしていく

「やりたいことが見つかりません」
「何をめざしていいのかわかりません」
 
キャリア面談で相談されることが多いフレーズです。

「好きを仕事にする」とか「やりたいことを実現する」ことが幸せだという風潮が今の世の中にあるからかもしれません。

「やりたいこと」がわからなくて悩んでいるのは就活中の学生だけではなく、働いている人も

「組織の中で自分がどうしていったらいいのか?」
「何を目指し、どう目標設定したらいいのか?」

と迷っています。

そして会社員がこの問いを持ち始めると、今いる組織の中ではなく、外へ目を向け始める傾向があります。
つまり、違う会社への転職や好きなことを見つけて独立起業することに興味関心を持ち始めるんですね。

もちろんそれも悪いことではないのですが、外に向かう前に一度自分をしっかり見つめてみることをお勧めしています。ひとまず、

これまでどんな経験をしてきたのか?
今、どんなスキルを持っているのか?
そして何ができるのか?

それをきちんと棚卸ししてみてください。

スキルとは、知識や技能・技術等の能力のことです。そして、自分が「知っていること」「できること」は何なのかを改めておさらいしてみる。
そこからすべてが始まります。

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「知っていること」が狭いと、やりたいことを見出すのは難しいです。なぜなら、人は知っていることの中でしか考えることができないから。
ですから、やりたいことや夢、目標が見つからないときは、「知っていること」を増やす必要があります

「知っていること」を増やすというと、何かの勉強を始めたり専門書を読んだりするイメージがあると思いますが、あれこれ広げる前に、まずは足もとにあるこの3つにスポットをあててみましょう。

みなさんは、自分について、自分の仕事について、そして自分を取り巻く環境がいまどんな風に変化をしているのか理解していますか?

1. 自分について(自己理解)
2. 仕事について(職種理解)
3. 環境について(環境変化)

「知っていること」が増えていくと、幅広い知識の中から興味関心が持てるものが見出せるようになっていきます。

「知っていること」を増やしながら同時に「できること」にも注目してみます。「できること」が少なければ、やりたいことが見つかっても実現可能性が高まらないからです。
「できること」をいかに増やしていくか。その意識が大切です。

どこにでも持ち運びできるスキルを増やそう

すでに目標が明確な人は、そのために資格取得の勉強に取り組むとか、ビジネススクールに通うなど、やるべきこともはっきりしていると思います。

一方で、何を目指すしたらいいのかはわからないけれど、「今のままでは不安」「このままでいいのかわからない」という人は、上記のように「知っていること」と「できること」を増やしている間に、並行してこんなスキルも磨いてみてください。

それは、どんな職場、環境、人間関係においてもツカえる、有効性の高いスキル。どこにでも持ち運びができるという意味で「ポータブルスキル」と呼ばれることもあります。

ポータブルスキルには、3つの種類があります。

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① 対人スキル

仕事は一人ではできませんので、人と関わって仕事するために重要なスキルです。対人スキルには、以下のようなものが含まれていますが、持っているほど良いと思います。

【主な対人スキル】
傾聴力、調整力、チームワーク、
他者理解力、共感力、協調性、
リーダーシップ など

② 対自己スキル

対自己スキルは、自分をコントロールする力といってもいいでしょう。です。

【主な対自己スキル】
自律性、向上心、ストレスコントロール、
行動力、モチベーション、正義感、
主体性、自己理解力、冷静さ など

能動的に動くことだけでなく、精神的な強さや安定性も仕事のプラスになる特性です。

③ 対課題スキル

仕事に取り組む中で実際に活用できるスキル群になります。

【主な対課題スキル】
情報収集力、計画力、問題意識、課題解決力、
実行力、遂行力、継続力、緻密さ、正確性、
分析力、創造力、表現力、責任感、達成力、
先見性、判断力、決断力、管理能力 など

挙げればきりがないですね。

たくさんあってクラクラするかもしれませんが、今の仕事に必要なスキルから、順に身につけていけばいいと思います。
優先順位を見極めて身につけることが大切です。

最短でスキルを身につけたいなら観察眼を磨こう

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では、どうやったらスキルが身について、それを伸ばしていくことができるのでしょう?
ビジネス書でスキルのアウトラインをつかむのもいいのですが、一番手っ取り早いのは、そのスキルを持っている人を観察することだと思います。

以前IT系企業に勤めていたとき、ロジカルな考え方ができずに困っていた私が模範にしたのは、分析力が際立っていたシステムエンジニアです。

彼を観察してみると、常に複数の視点を持っていることに気づきます。
全体を俯瞰する目、クライアントの立場に立った視点、ユーザー目線、制作者としての視点。それらをもとにいつも議論していました。

スキルを持っている人を観察し、自分との違いを見つけると、そのスキルを得るために必要なことが見えてきます。
ぜひ、参考にしてください。

「知っていること」「できる」が増えると、自信が生まれ、新しいことにもどんどんチャレンジできるようになります。
“自信”は、自分を信じると書きますよね。自分が自分を信じるためには、「これは知っているから大丈夫」とか「これならできるから大丈夫」と、自分にOKを出せる感覚をどれだけ持てるかがポイントです。

今年もすでに1ヵ月が過ぎましたが、自分らしいキャリアを歩むために、2021年はポータブルスキルを意識して増やしていきましょう。

■ 文/松岡澄江(まつおか・すみえ)
国家資格キャリアコンサルタント、研修講師


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