不登校からの登校1日目
奇跡的に出席した高校入学オリエンテーションから早1週間。
今日からお勉強を織り交ぜた登校が始まりました。
夕べから「明日イヤだなぁ」と憂鬱な息子さん。
そりゃあそうでしょう、なにせ自信のある教科がひとつもない。
小学校1年生から学習指導要領とは程遠い生活を送り、学校の先生たちからは愛情だけを頂いて、話したり遊んだりするだけ。
しかも家庭では、ただただ心身の健康を重んじていたため、日本の勉強というとさっぱりなのだ。
だが、どういう訳か同級生より字は読めるし暗算ができる。
難しい漢字も読めるし、説明書やテレビの字幕も全部読める。
レジの前で、機械がはじきだすより先におつりが言える。
小学校低学年のころ「どうして読めるの?」「なんで計算できるの?」と聞いたら「道を歩いてて、看板読んでるから」「いつもおつりを考えてたから」と言っていたが本当なのだろうか…。
私は全くと言っていいほど「勉強しろ」と言ったことはない。
「しなくていいの?」とも聞かない。
ただ「勉強はしておいて損はないから、やりたくなったらやると良い。読み書きは出来た方が生きていくのに良いと思う。勉強したくなったら言いなね。」とは言ってあった。
教育センターの臨床心理士の先生から「自信は、自分でやると決めて出来た時につく」と教わり、自己決定を大事に育ててきた。
情報だけ与えて、あとやるかやらないか選択するのは自由。
「男の子は中学2年生くらいからでないとやらない」「成績が悪いのは、勉強ができないのではなくテスト勉強をしていないから」と、塾の先生や教育センターでも聞いていた。
すると、その予言通り、中学2年生になったら「俺、勉強したい」と言い出した。
私は小学1年生~2年生の漢字ドリルや算数ドリルを買って息子に渡し、同じく不登校経験のある大学生に家庭教師をお願いした。
中学生の脳にはいとも簡単だったらしく、ドリルをどんどん進め、家庭教師の教え方も良く「勉強楽しい」「算数解けるの面白い」「次は分数やるんだ」など意欲的になっていた。
よしよし、これでいいのだ。
押し付けて勉強嫌いになったらいけない。(ちなみに私は小学校低学年から勉強を押し付けられて嫌いになり、高校卒業してすぐに働きました)
そして本日、ひっさびさに同級生とやらと学び舎を共にしてきた息子。
私からは「最初から0点だと思っていけばいい」と、よく分からない励ましを受け「それもそうか」と言ってはいたが、行ってみたところ…
「他の子について行けなかった!全然できなかった!!!」
とのこと。
当たり前です。
そして若干ブルーになり、しばらく寝転んだ後「復活して元気になったー」と息子。
マグネシウム風呂に入り、つけ麺を旨い旨いと食べ、猫に向かって「お前、明日俺の代わりに高校行ってくれよー」とボヤき「今日の復習するわ」と自室に帰っていきました。
お疲れっす!
キミねぇ、自分で何か決めて行動できただけでも素晴らしいことなんですよ!
自信持って良いんですよ!!!
よくここまで腐らず、小学生の勉強をバカにせず頑張ってきたね!
母はキミが中卒でも、決めたことは応援し続けるつもりだったんですよ!
今日の学校の問題を見たら、ちゃんと足し算と引き算は出来てたじゃないか!
先生にも「これからやっていけばいいんだから」と励まされてきたじゃないか!
以前、不登校支援の元教師の方に「小学校で不登校だと、中学も行かないねー。だけどお宅の息子さんは高校は行くと思うよ。結構そういう子多いから」と言われたとおりになりました。
明日は晴れだってね。
今日よりきっと足取りは軽いよー。
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