得点でも楽譜でもないスコア
今回は数に関する英語のうち、あまり知られていない(と思う)単語を紹介します。日本語でも20日のことを「はつか」と呼んだり、少し特殊な言い回しをすることがあるかと思いますが、その英語版になります。
Score
Scoreの意味は得点、点数が最も使われているものかと思います。他によく知られている訳には楽譜があり、全ての楽器の楽譜が載ったものをフルスコアなどと言いますね。それでは、それ以外に名詞のscoreの意味をご存知でしょうか?
正解は「20」です。scoreという単語は元々、木を刻んで印を付けることを意味していました。それが20で一区切りであったため、次第にscoreが20の意味を持つようになりました。ヘブライ語聖書の詩篇90篇欽定訳版には次のような一節があります。
ここで出てくるthreescore years and tenは20*3+10=70年を意味しており、人生は70年と書かれています。
余談ですが、フランス語を習っていたときに数を覚えるのに苦戦した記憶があります。少し癖のある数え方をするのですが、20、30、40、50、60にはそれぞれの語があり、61~79までは60+1~19をします。その流れで80は60+20かと思いきや4*20で表され、90も4*20+10です。ここにも20で一区切りの名残りが垣間見えますね。また、デンマーク語では20進数を基本としているそうです。
余談ですが、英語でgenerationは30年を表します。1世代が30年、こちらは非常にイメージしやすいですね。
参考
Online Etymology Dictionary, "score (n.)"
https://www.etymonline.com/search?q=score
ビネバル出版、「デンマーク語の数と数え方」
https://www.bindeballe.com/north_hiroba/column/348
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