違和感の根源

私は差別をなくそうとなんとも大そうなミッションを掲げた団体で
ここ何年か活動を続けている。もっと簡単に言えば、世界で「違い」によるいじめを無くしたいと思っているという感じ。
私はずっと人間みんな一緒。という考えでいるので、
差別とかいじめってなんで生じてしまうんだろうと不思議でたまらず
好奇心を掻き立てられるトピックの一つでもある。

ただ、私だって差別とまではいかなくても
「違い」に対して、ネガティブな感情を抱いたり、それがヒートアップしたらこういうのは差別と呼ばれるんだろうなと思ったような経験も何度もある。差別を無くそうとしているから、私は善人なんじゃなくて、
私も、誰でも、知らないうちに差別的なことをしてしまう可能性は
無限大だから少なくとも気をつけよ、その事実を知っておこうよ
と、世の中に呼びかけるのが私たちの使命だと思っている。

私たちは、長年（それこそ紀元前とかそんなレベル）差別されてきたグループを対象に、彼らへの差別やスティグマを無くそうと奮闘している。
それが違和感なんだ。
「違い」によって差別が起こるなら、いちいち違いなんてピックアップしなければいいじゃん。というのが私の思い。
もしくは、全て、みんな違うにすればいいじゃんと思っている。
みんなそれぞれ個性があるっていう意味で、「違う」とも言えるし
その点が共通しているから「同じ」とも言える。

なんだろう。
この人たちは差別されている集団です。と紹介する意味はなんなんだろう？
意味があるならいいんだ。でも、まだ私は模索中。
でも、他人の力によって社会で生きづらさを感じている人がいるのは
見逃していい状況ではない。

では、差別をなくすとはなんなのか？
「ボーダレス」、「インテグレーション」...そんな感じ。
だから、またあえて彼らをピックアップして
この人たちは差別されてきた「〜というグループ」ですと
紹介するのは、差別をなくすボーダレスみたいなのとは違う気がして。

このモヤモヤはいつになったら解消するの？