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含意

言葉に対する感覚の違いに日々驚き、困惑する日々である。

日本語特有なのか知らないが、含意みたいなものに対して鈍感な自分に気づく。ひとつの純粋な「え〜」とか「へー」とか「あぁ」とか、そんなリアクションすら、何かを察されて、意図しない私の意思が他者の頭を勝手に散歩するらしい。そんなもので勝手に推し測られて、たまったもんじゃない。まあでも、私がもっと上手く言葉を操ることができたら、こんな悩みはないんだろうけど。

「さみ〜」と独り言をこぼしたら、友人が「ごめん窓閉めるね」と言った。怖かった。これ、いつかモラハラになるんじゃない?私の素朴な肌の感覚の独り言は、「窓開いてて寒いな、閉めてくれないかな」と聞こえたんだろうか。うかつに独り言をこぼしてはならないと思った。

私の言葉が足りないのか、周りの含意を受けとるアンテナが敏感なのか、両方なのか、わからないけど、めんどくさくなってきた。

意図しない意思を勝手に付与されてしまうのは、私にはどうしようもできないのだが、不服である。たすけて。

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