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革命的なとんかつのはなし

とんかつ椛の”肩ロース定食”を食べた。
今までの「とんかつ」の概念を覆す味だった。
48年生きてきて「とんかつ」の新たな領域を知ることになるとは。

ソースに合わないとんかつ

とんかつ椛のとんかつはレアに近い。
衣はサクッとあがり、中はジュワッとくるやつだ。
食べてみて一番の驚きは
ソースよりも塩の方が合うことだった。
食べる前までとんかつ=ソースの旨味を豚肉の甘味で味わうモノだと思い込んでいた。
このとんかつ椛のは違った。
語弊があるかもしれないが「ソースには合わない」のだ(個人的な意見です)
その模様は下記動画を参考にしていただきたい。
ぜひチャンネル登録もよろしくお願いします!

ソースが美味しくないとかそういうことではなく
ソースの果物や野菜から抽出された芳醇な旨味が
とんかつの旨味と喧嘩すると僕は感じた。
塩は豚肉の持つ素材そのままの甘味と旨味そのものがソースになる手助けをしてくれる。
だから塩の方が合うのだ(塩じゃないと合わないのかもしれない)

素材を活かすとはアウフヘーベン

とんかつ=ソースという絶対的方程式が覆されたことは衝撃だった。
寿司屋さんで「これには塩が合いますよ」と言われて
食べてみたら確かになと感じることもあるけど
「醤油もいいよな」ってのが頭のどこかにあるもんだ。
しかし、今回の衝撃はその比ではない。
とんかつ椛の肩ロースには「塩じゃなければいけない」のだ。
とんかつ椛さんの豚肉は林SPFという安全と美味しさにこだわった千葉県産銘柄豚の豚で甘くて柔らかいのが特徴だそう。
その甘味はそれだけでも美味い。
椛さんのテーブルに常設されている塩は3種類ある。
その3種類それぞれに特徴がある(詳しくは知らないけど)がそれぞれに旨味があるのだろう。
しかし、この豚の甘味と塩の塩味が重なった先に立ち現れるのは
それぞれだけでは出せない新たな「領域」な気がする。
※重ね重ねですが個人の見解です

食の探求は全てに通じる

Youtubeで#豚活(とんかつ)という名の下、最近はとんかつを食べ歩くことに楽しみを見出していた矢先に出会ってしまったこのお店。
実はこのお店で食べてから豚活ができていない。
それくらい衝撃的な味でどうしても次のお店を選ぶことができないのだ。
できればもう一度、椛さんで食べたい。

椛さんは、蒲田にある名店「とんかつ檍(あおき)」系のお店だそうでそれぞれのお店はいずれも行列店になってしまう。
美味しいから当然か。そんなお店にこの歳になっても出会えることに感謝したい。
食べ物って本当に豊かだし不思議だ。

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