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French Groumet事情#1〜フレンチ料理なのにアジアを感じるビブグルマン・レストランでアジアンなタルタルステーキと濃厚なフォアグラを食べる[パリ]

グルメ情報も少しずつ更新していきます。
フレンチビストロの顔をしたアジアン料理とでも言えば良いのか分からないが、パリ14区の住宅街にポツンとしたビストロ「Bistrotters」に訪問しました。同じ区だけどモンパルナスタワーからも少し離れています。

2021年度版ビブグルマンにも選ばれていて、連続でビブグルマンを獲得しているなかなか定評のある店のよう。

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促されるままに座った窓際の席でふと棚に目をやると、日本語の本が。

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アジアンテイストに生まれ変わったタルタルステーキ

Tartare de Veau sur Tuile de Tapioca, jaune d'oeuf macéré au soja, mayonnaise kimchi et yuzu

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タピオカでできたテュイル(Tuile de Tapioca)の上(sur)に、仔牛のタルタルステーキ、そして卵黄(jaune d'oeuf)が乗っかっている。味付けは、soja mayonnaise kimchi yuzuとなんとも日本風です。

ちなみに、テュイルは、フランス語で「瓦」という意味らしい。そういえば、パリの観光地で有名なテュイルリー宮殿も、設立前には瓦をつくる工場が建っていたことから由来する名前だそう。

Tartare de Veauは、もうフランスの国民食の一つと言っても過言ではないタルタルステーキの仔牛(Veau)バージョン。どちらかというと、Tartare de Bœufの方が圧倒的に街中のレストランでは見かけますね。Veauは、生後8ヶ月未満の仔牛のことを指します。

濃厚すぎるフォアグラ

Foie Gras du Bistrotters, Chutney d'Ananas, oignons confits 

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フォアグラに、パイナップルのチャツネ(Chutney d'Ananas)と玉ねぎのコンフィ(oignons confits)が添えられています。とても濃厚で美味しいフォアグラだが、味が濃いゆえ、バゲットにつけて食べるだけでは胃がもたれそうになりかねない。そこで、パイナップルのチャツネと玉ねぎのコンフィがないと逆に濃厚すぎてつらいかも。

パリでも何店舗かでフォアグラを食べる機会があったが、このお店のフォアグラはめちゃくちゃ濃厚で美味しいです。

少しパサパサしたフランス版酢豚

Croustillant de poitrine de cochon Ile de France confite au cidre et fenouil, pomme de terre grenaille, carottes, oignons

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サクッとした豚のばら肉(poitrine de cochon)をcidre(リンゴの発泡酒)につけたコンフィに、セロリみたいなフヌイユ(fenouil)、小さなジャガイモ(pomme de terre grenaille)、ニンジン、玉ねぎが入っています。

コンフィは、主に果物と砂糖を使って保存性を高めるらしいですが、cidre(リンゴの発泡酒)で浸して保存性と柔らかさをあげているのでしょうか。長ったらしく書いてしまいましたが、フランス版酢豚みたいな感じ。食感は、一言で言うと「パサッ」感が強い。日本の酢豚の「トロッ」感がないので日本人はあまりお口に合わないかもしれない。

アジア(特に日本)を感じる現代的なフレンチビストロ

アジアを感じるフレンチビストロと言っているがフレンチ料理が全体的に日本の良さを取り入れるトレンドがとても進んでいる印象です。私は食べなかったけど、他のEntreesでも「Maki de truite, pickles de radis Daïkon...」巻き寿司、大根のピクルスなど前菜の位置付けで出てきたりメニューを見ているだけでも面白いです。

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Bistrotters
https://www.bistrotters.com/
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