女の子たち

修学旅行先の北海道で友達と2人で観光を楽しんでいた時
おじさん4人組が不思議そうにわたしの学校の生徒たちを見ていた。

「ねぇ、君らの学校は女の子もズボン履くの？」

うちの学校の女生徒はスカートとスラックスどちらか選べるようになっている。
わたしはスカートもスラックスも持っている。この日はスカートだったが、同級生の女の子はスラックスを履いている子も多かった。

「そうです。スカートもズボンもどちらでも履いていいんです。」

「なんで？」

"なんで？" って、なんで？

その場でうまく返すことができなかった。今でも多分うまい返しは思いつかない。
私はこれが普通だと思って生きているし、そういう旨を彼らに伝えたとしても納得してもらえるとは思えなかった。
なんというか、時代の流れとしか言いようがない気がする。
おじさん達は "女の子はスカートを履くもの" という考えを持っているから "なんで？" と聞いたんだと思った。
その疑問は確かに変な事ではない。
おじさん達も、純粋に分からない という顔をしていたし。
正直私にも分からない。

たった18年しか生きていない私が言うのも生意気だけど、女性は少なからず自分の性別にコンプレックスを持っている（またはそういう時期があった）と思う。

https://youtu.be/NEYBt7XaeuM
西加奈子と椎名林檎の対談

この対談の中でそういう話が出てきた。
「少女性を押し付けられて、嫌やなぁ」
って、小さい頃もそうだったし、今でもそう思う。
女性みんながおんなじ考えを持ってはいないけど、私の周りには私と同じ考えの子が多い。

「女の子らしくしとやかに」って、もうそんな時代じゃないから、女の子もズボンを履いて遊んで走り回る。
性別なんて気にしていられないくらい楽しいことが目の前にある人だっている。

「男の子はずるい。辛いことが少なくて」って女の子はよく言うよね。
でも男の子以上に女の子はずるい。
今の時代、女の子は、男にも女にもなれるし、ならない時もある。 容姿的な意味じゃなくて。
性別に対して自由な考え方を持っている。と思う。

ズボンを履いても履かなくてもいい時代だから、私はスカートを履いて、あの子はズボンを履いてるんです。

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