見出し画像

超初心者でも大丈夫!既存の講座を初めてオンライン化する時に必要な3つの心構え

いま、既存の講座やセミナーをオンライン化するにあたって、「どうやって講座を組み立てたら良いのだろう」と悩まれている講師の方々も多いかと思います。

私は4年前から書道教室を運営しており、従来は、少人数制の対面レッスンとグループレッスンを中心に行っていましたが、今月からその大部分を、ZOOMを使ったオンラインレッスン、または郵送やメール・SNSによる添削レッスンに切り替えたばかりです。

…という意味では、私もスタートラインに立ったばかりなので、オンラインレッスンは超初心者ですが、何回かレッスンを重ねて気づいたことがあるので、ご自身の講座をオンライン化する時に必要な3つの心構えをシェアしたいと思います。

あくまでも、これは書道講師としてのやり方なので、他のスタイルでレッスンをされている方には当てはまらないものも多いかもしれませんが、何らかの参考になれば幸いです。

オンライン化に適した自分のレッスンを見分ける

いくつか講座を持っている場合、オンライン化に向いているもの、向いていないもの、結構手を加えないと厳しいもの…があるかと思います。

本当は、自身の講座を全てオンライン化出来るのが良いのですが、オンライン化の波に乗るスピードも大事なので、思い切ってレッスン数を絞り込むことも大事です。

私は、従来、以下のような内容でレッスンをしていましたが、

・対面レッスン(最大6名)
・マンツーマンレッスン(来室or訪問)
・グループレッスン(6~10名程度)
・企業・団体向けレッスン(10~30名程度)

オンラインにした場合、マンツーマン、少人数のグループは何とか回せるのではないか…という目論見がありました。

しかし、いざやってみたら、

・音声にタイムラグがあるので、複数名の質問タイミングがバッティングして、微妙な空気になりやすい
・講師の説明から資料の画面共有の切り替えまでのタイムラグも、意外とストレス
・マンツーマン指導は、プレミアム感・お得感がある
・書いている手元を映した様子はとても分かりやすい

などなど、色んなことが分かったので、オンラインは、マンツーマンのレッスンに絞り込むことにしました。今後はグループレッスンの可能性も模索したいですが…。

オンラインに限らず何のレッスンでもそうですが、こういう風にやってみよう…と頭で考えただけで見切り発車したら、たぶんダメです。

オンラインは、リアルと違って、時間の感覚や場を流れる空気感も違うので、同業者の方や既存のレッスンに通われている生徒さんに無料モニターになってもらい、数回レッスンをすることをおすすめします。

私も、同業の先生や生徒さんにレッスンをお願いして、こんな感じで募集も出しました。

この時に様々な感想や意見をもらえたおかげで、今のスタイルを構築することができました。


内容や構成を欲張らず「今まで通り」を意識する

オンライン化するからには、生徒さんにちゃんと見せられるスライドを作らなきゃならないなぁ…とか、動画を数本作って有料コンテンツにしたら、少し手離れが良くなるのでは?…とか頭をよぎったことはありませんか?

せっかくだから、あれもこれも新たにやろうと思ってばかりいると、いつになってもオンライン化にはたどりつけません。

大事なのは、欲張らないこと。

ちなみに、冒頭の「スライドを作らなきゃ」とか「動画数本作ろう!」という話は、実際に私が最初に考えていたことですが(苦笑)

こんな考えを持たなければ、あと3週間は早くオンラインレッスンをスタート出来ていたかもしれません。

今までのレッスンでパワポも使ってないですし、動画も使っていません。


リアルな場でやっていたレッスンの要素は大体こんな感じですが、

・紙のレジュメを使う
・生徒さんの目の前でお手本を書く
・美文字のコツは、ホワイトボードで書きながら説明する

これらをオンラインで代用出来れば、レッスンで必要最低限のことはカバーできます。私の場合は、以下のようなやり方に変更することで全て代用できることが分かりました。

・紙のレジュメを使う
⇒口で説明して、ホワイトボードや紙に書いたら説明できる

・生徒さんの目の前でお手本を書く
⇒動画で手元を映したらOK

・美文字のコツは、ホワイトボードで書きながら説明する
⇒そのままホワイトボードを使う。書くまでのスピードが煩わしければ「あっちゃん方式」で予め書いておけばよい。

「あっちゃん方式」というのは、中田敦彦のYouTube大学で、常に後ろに映ホワイトボードが映っている状態のこと(私が勝手に命名)。


職業柄、ホワイトボードの書き込みが気になるのですが、レイアウトがほんと分かりやすいなぁ…といつも感動しながら見ています。オンラインレッスンでホワイトボードを活用する方は是非参考にした方が良いです。

というように、特別に新たに何かを用意しなくても、今まで通りのレッスンが出来るようにしておくことが大事です。

ビフォー&アフターフォローを万全に

同じ60分のレッスンをした時、リアルよりもオンラインの方が長く感じるので、私はレッスン時間をかなり短くしました(最大30分)。

その分、ビフォー&アフターのフォローにも重点を置いています。

具体的には、

・事前課題を出す
・お手本を送る時に一言メッセージを添える

従来のレッスンでは、事前課題は無く、教室ですべて対応していましたが、これをそのままオンラインに持ち込んだら、時間が無駄になってしまう。

このちょっとしたひと手間があることで、単純に時間削減にも繋がるし、私の場合は、事前に文字の特長が把握できるので、講座の内容を組み立てやすいというメリットがあります。


以上、既存の講座を初めてオンライン化する時に必要な3つの心構えをまとめました。

本当は、リアルなレッスンでしか体験できないこと、分からないことは、技術的なところや感覚的なところも含めてたくさんあるのですが、そこを嘆いてばかりもいられません。

こういう時こそ講師の腕が試されると思って、限られた状況下で出来る最大限のことをやりましょう。

とは言え、オンライン化にあたって、最低限必要な道具やツールなどはあるので、これはまた別な記事で書こうと思います。

4月からオンラインを含めた新メニューを3つ始めています。

⓵ オンラインレッスン「30分で必ず美文字に!ペン字・筆ペンレッスン」
② ペン字・筆ペン 添削レッスン
③ 合格するまで受け放題!ひらがな特訓プログラム


自宅にこもることが多い今、新たな学びの機会としてぜひご活用ください。詳細はこちら↓


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?