D. モデルケース『インテリアアート導入プログラム』。
お部屋をインテリアのショールームみたいにしたい!そんな時に家具を優先して決めていくのは当然ですが、それだけだとひと味足りません。その間を埋めてくれたり、中心として機能してくれるのがアート作品。
でも現状だと「ここの空間を埋める、このサイズのフレームが欲しい!」ということがあっても、それにあったお気に入りの作品を見つけるのは大変ですよね。
そこで当方ではお部屋にもっと自由に、もっと積極的にアート作品を飾っていただけるよう、作品のサイズを自在に選べる『インテリアアート導入プログラム』を提唱しています。
お勧めの理由1:お好みのサイズで発注するので、あなただけの作品に!
お勧めの理由2:無料で交換対応が付属。カラー印刷につきものの、日焼けやカスレも安心です!
でも、そんなことできるの?とお考えの貴方!そうですよね。そこに通常ではありえない仕掛け、その秘密が二つあります。ここではそれを、一挙にご紹介します!
1. 最大サイズは原典です
まず一点目、実はこのプログラム、ただサイズが変更できるというわけじゃないんです。拡大すればするほど、原典に近い形での提供をしますということなんです。
……どういうことなのか?
これは常識の範囲内としていうのですが、僕たちは通常、原典をそのまま誰かに提供したりはしません。外形的にしろ内容的にしろ、必ず校正し、精査し、縮小して提供します。そうすることで、粗の多い原典を完全な状態に近づけることができるからです。
例として、こちらの写真作品『車窓から』の画像をご覧ください。拡大画像ではしっかり写りこんでいる窓ガラスの傷が、縮小した画像であれば気にならない程度になっています。
これを逆に考えると、原典に近ければ近いほど粗が見えるということになります。そしてその粗を修正するため多大な労力を割く、というのが常識です。サイズは大きければ大きい程、かかる労力は桁違いに増していきます。
そしてそのことが、たとえ元がデジタルデータであってもサイズの変更は簡単にできないというサイズの壁の正体ですよね。僕たちの住んでいる世界は、それだけ不完全だということでしょうか?
……でも僕はそれはそれでいい、と思うんです。
なぜなら粗がみえればみえるほど、本当に撮った写真、ホンモノであることの証明になるからです。もし『車窓から』の傷を"消しゴムマジック"で修正して完璧な状態にしたとして、それとCGで作った窓ガラス水滴画像とを見分けることができませんよね?ということです。
つまりサイズを大きくして原典に近くすればするほど、どこかで複製されたものでないことが判別できるようになります。ですから複製が難しくなり、いわば「世界にひとつ」の価値がでてくるということです。
これが『インテリアアート導入プログラム』一点目の秘密、<最大サイズは原典>です。
2. 原典の所持者が維持管理します
続いて二点目の秘密は、原典の所持者がメンテナンスを提供することで複製による価値の毀損を防ぐことです。これは譲渡者・譲受者双方にとってメリットがありますよね。
例えば、当方では写真作品の交換2回までの対応を提供しています。するともし経年劣化で日焼けやカスレなどしてしまっても交換ができて安心です。しかもその裏返しに、短期間の収益を目的とした偽造複製に対する差別化が図れるのです。
というのも、偽造複製者は長期間に渡って交換対応するようなことはしないからです。たとえコピーした写真を持ち出してSNSでバズっていた人がいたとしても、その人がその写真を最後まで面倒みないでしょう。
もしくは、もしも偽造複製者が譲渡品を長期間にわたって維持管理するようであれば、それはすでに原典から"フォーク"した原典の所持者であると言い換えても構いません。
つまり原典の維持管理は原典所持者だけがもつ特権だ、ということです。著作権の考え方からしても自然のなりゆきですよね。ただし原典の所持者が無限責任を負うわけではありませんし、あるいは永遠に価値を保持し続けられるわけでもありません。原典の所持者が維持管理を提供する一定期間に関しては、譲渡品に最低限の価値を保有させることができるのです。
そしてそれは譲渡品が物理的に複製が容易、たとえばデジタルデータであっても問題ありません……なぜならその取り組み自体は、貴方の今目の前の箱ですでに実施されていることと同じことだからです。
そしてその維持管理を一個人でおこなうため登録証を発行し、『ネット名簿登録』を行います。少し気恥ずかしいかも知れませんが、最低限の価値を維持するためご協力をお願いします。
これが『インテリアアート導入プログラム』二点目の秘密、<原典の所持者が維持管理>になります。
3. 具体的なフローチャートです
最後に、購入までの具体的な流れをご覧ください。
例として、ここでは最小サイズを短辺195mm、長辺285mmに設定しています。これ以下のサイズは『ネット名簿登録』の適用範囲外となります。
単価を2クラスに分け、紙面のサイズによって決めます。短辺・長辺どちらかがA3ノビサイズ以上となる場合は、印刷面がどうあれオリジナルクラス扱いにします。価格は単価と印刷面の短辺長さがけで決定します。
クラス |レギュラー | オリジナル
紙面 |短辺195mm~ | 329mm~
|長辺285mm~ |483mm~
印刷面 |短辺195mm~ |195mm~
|長辺285mm~ |285mm~
単価 |¥110/mm |¥310/mm
A4サイズフチなしの場合は、紙面が210mmx297mmでA3ノビ以下となるため、通常クラスに分類されて単価は¥110。さらに印刷面短辺が210mmになるので、
¥110/mm x 210mm = ¥23,100-
紙面がB3で印刷面がB4の場合は、紙面サイズからオリジナルクラスに分類されて単価は¥310。印刷面短辺が257mmになるので、
¥310/mm x 257mm = ¥79,670-
となります。これは『ネット名簿登録』と2回の交換対応を含む金額です。高すぎる安すぎる等さまざまなご意見があるかと思いますが、上記は一例にすぎません。
当方ではお部屋のインテリアにもっと自由に、もっと積極的にアート作品を飾っていただけるよう、作品サイズを自在に選べる『インテリアアート導入プログラム』を提唱しています……。
4. 致命的な問題点?
ということで、僕は2013年ごろから数年間、上記のように具体的な使用例を含めて「世界にひとつを個人でつくる」というコンセプトをずっと考えていました。
なのですが、ここまでお付き合いしてきた貴方はこのコンセプトにまだ問題があると思いませんでしたか?もっとわかりやすくいえば、BitcoinやNFTに疑問をもつことはありませんか?
僕は2点あると思ったのです。
1つは、生命は世界にひとつという前提からずっと始めているようだけれども「生命は本当に世界にひとつか?」という疑問。BitcoinやNFTでいえば、"電子データやどこにでもあるようなものに見せかけの希少性を持たせて詐欺を働いている"というような批判ですかね。
そしてもう1つは、個人で世界にひとつをつくったといって「だからといってそれに価値はあるのか?」という疑問です。再度BitcoinやNFTでいえば、"そもそもBitcoinやNFTは実用性皆無で電力の無駄"というような批評ですかね。
イタタタタ……。僕はジャイアンがいなくても写真を譲渡できるようにしたかっただけなのに……。やっぱりこのコンセプトはよくある"昔の人も同じことを考えていたけれどスルーしたアイデア"であり、致命的な問題をはらんだ設計図だったのでしょうか?
ところが、たいへんありがたいことにBitcoinやNFTが物理的な現実として稼働し、これらの批判や批評が真剣に語られることによって、僕たちは次なる課題、<意識と価値>あるいは<個性と創発>とはなにかという課題に稿を進めることになったのです。
E. 風景写真には2通りある。につづく
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