むし物語
ヘッダーの写真、何だか分かりますでしょうか。
昨日、妻がベランダの窓掃除をしていたときにこれを発見したのです。巣かなにかだろうか、下手に触るのは怖いので調べてみたところ、蛾のタマゴなのではないかと。
何やら大量発生などと注意喚起のサイトがいくつもありました。
ふと、思い出しました。そういえば、10日ほど前に白い蛾が、すでに動かなくなってベランダに落ちていたことを。
そうか、ここへ来て、タマゴを託していこうと思ったのだな、と考えるとなんとも言えないですね。
というか大量発生ってなんだろうって感じですよね。きっとどこか静かな場所で沢山の友人といたのに、気づけば1匹で都会のマンションに紛れ込むとは。
どんな思いでここへ来て、どんな思いで力尽きていったのでしょうか。
託したタマゴは私に取り除かれることも知らずに。
答えは分かるはずもありませんね。でも、生きるとは、ときにこういう物語でもあるのだなぁと、感じたのでした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?