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社会人 大学院修士課程 教師を続けながら 2年目に突入

修士課程の履修は順調だった。朝5時に起きて、コーヒーを淹れて飼い犬の散歩。朝食は目玉焼きとウィンナーにレタスか胡瓜。それらをじっくり味わいながらもデスクに向かう。文献やインターネットのデータベースを参照しながら論文を仕上げていった。ここであることに気づいた。研究はあくまでもコツコツとやるべきものなのだと言うことを。

指導教員からのアドバイスは「言語学はとにかく緻密にやること」だった。コーパスを使って、メタファーなどを中心に集めては分析の繰り返し。今年度を最終学年に設定したので、これ以上引き延ばすつもりは毛頭無かった。最短距離での仕上げは次なるチャンスを生む。そう信じて邁進したのだ。大学院での履修は、学習と言うよりも研究。すなわち、新しい知見を産み出さねばならない。そう考えると精神的に苦しいが、いかに遊び心を持てるか。そして、それを立証できるかが鍵となる。

そして夏がやって来た。またスクーリングの季節である。前半は去年と同じカプセルホテルsmart stay shizuku。後半は京都駅近くのダイワロイネットホテルに宿泊した。スクーリング前半科目を無事にこなし、中休みでサントリー山崎醸造所などを訪ねた。山間の工場に辿り着くものの真っ盛り真っ盛り。ジリジリと太陽が僕の身体を焦がしていった。汗だくになっては建物に避難し、涼をとってはまた歩く。その繰り返しだった。1年次を終えて最優秀学生に選出された僕は意気揚々として中間発表会に臨んだものだ。事前に指導教員と打ち合わせて会に参加した。発表内容にとにかく甘えは許されない。この2度と無いチャンスを完全にものにすべく、発表を迎えた。大学院に入る学生には2種類の人が居る。それをキャリアにつなげようとする人たち。もう片方は完全に趣味の人たちだ。僕は紛れもなく前者だった。

夏の暑さに加えて、京都の特徴は「物価の高さ」だろうか。特に京都駅近くの中心地では、買い物をすればするほど不快指数が上がっていく。例えば、一杯飲み屋でビール、おつまみ、惣菜そして酎ハイと行けば、軽く¥3000は下らない。結果、心ゆくまで嗜むと、1~2時間で¥10000オーバーである。安いかと思えば高い。高いかと思えばなお一層高い。これが京都の物価だ。そんな現実ではあるが、指導教員の先生は僕らゼミ生を食事やお酒に招いてくれ、研究のイロハを伝授してくれた。心から感謝である。


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