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[白上フブキ]『こじらせバレンタイン』アレンジの手の内を明かします

まさか本人から”いいね”来るなんて想像してなかった。やっほー。めただよ。

夜中に曲を作ってて集中が切れたときにふとYouTubeを見てたら、Apexとかマイクラとかのゲーム系の配信をちょいちょい見に行ってたVTuberさんが「曲付けご自由に」っていう言葉とともにアカペラで曲を出してて

『ああ〜〜〜〜〜〜〜〜いいっすね〜〜〜〜〜〜〜^^』

ってなったので遊び(本気)で曲をつけました。


チャンネル登録してると通知くるからいいよねYouTubeって。曲付けめちゃくちゃに楽しかったから最高。ありがとう白上フブキ。すこ。

そんなわけで今日はアレンジについて語っていこうと思うよ。

今回は専門的な話を可能な限り抜きにした「考え方」のお話。
専門性のある「実践的」な話は最初書こうかなと思ったんだけど、どの程度需要があるかの反応を見ながらやろうと思います。まあ聞きたいって人がいたら反応ください。

ではれっつらご

1. ジャンル的な方向性を詰める

アレンジやる上でここが定まらないとどうにもならんポイント。

普通にお仕事としてのアレンジもそうなんだけれど、メロディーラインだけだとアレンジの方向性ってそれこそ無限にあるんですよね。ぶっちゃけ。

例えば下記の曲を聴いてほしい。かの有名なCreedence Clearwater Revivalの楽曲をフィンランドのメロディックデスメタルバンドがカバーしたものと、かの有名なアナ雪をフランスのデスコアバンドがカバーしたもの。

どっちも原曲を知ってると「そんなばかな」って思うレベルだけれど、メロディーの解釈次第ではここまで幅を出すことができてしまうのがアレンジの恐ろしいところ。ぶっちゃけ作曲段階よりもアレンジの段階の方が曲のイメージとかクオリティに直結するのではとすら思う。

(クラシックの人とかはポピュラーで言うところの作曲編曲を一手に担う人がほとんどだけれど、そういう意味でも勉強量すごいよね。あの人たちめちゃくちゃ様式とか研究するもん。閑話休題。)

なので、その無限の可能性からアレンジの方向性を決める際に、大まかなジャンルを詰めるのはとっても大事なのである。

んでもって、この方向性を決めるにあたって、普段の自分がいかにたくさんのインプットをして、そのインプットを分析して武器にするかってのがまた大事になってくるんですね。

自分が好きな音楽をたくさん聴くのは当然のこととして、嫌いなものとか興味ないものでもとりあえず一回は聴くこととか、嫌いだけどここはいいなーみたいなポイントを日常でどれくらい蓄積するかが武器になります。

まあ音楽だけじゃなくていろんなことに言えることだと思うけど。

2. インプットからオマージュする。

パクリではない

ただインプットを増やしても、それだけだと実践しようとしたときにパクリになってしまうということが往々にしてあるなーってのは、何か創作を経験した人だと結構あるあるかなーと思ったりしますがどうでしょう?

僕は始めたての頃に結構その経験があります。そこでインプットを上手にオマージュするのが大事になってきます。リスペクトってやつかね。

考え方として大事なのは「いい音楽」という価値づけから一旦離れる、ということじゃないかなーと思っています。「いい音楽」と価値づけて権威を持たせてしまうと、あとはそれに追従するより他なくなります。

もう1つ大事なのは、「おもしろい」って思うことを忘れないことだと思っています。要するに、その音楽を聴いて心に刺さったポイントを自分なりに消化する、もっと言うと『その音楽の別の可能性を探す』ということだと思います。

「これがおもしろければ、こうもできるんじゃないか」みたいな、そういう心を忘れないのが、アレンジャーとして新しい音楽をつくることにつながるのではないかと思っています。

例えば今回は以下の曲からオマージュポイントを自分なりに見つけたりしました。一聴して「わかる」ものもあれば「わからない」ものもあるんじゃないでしょうか。(わかるの反対がわからないなのかは置いておくとして)

・もってけ!セーラーふく(原曲が配信されてないのでカバーで紹介しておきます)

・ライドオンライム / UNISON SQUARE GARDEN

・Hey Darling! / 松下(期間限定だからリンク切れたら買って聴くのだ。いい曲)

・千載一遇きたりて好機 / PENGUIN RESEARCH

・ショコラ・ティアラ / 三村かな子

Halloween Knight / XIIX


3. その瞬間の「自分の好きな方向性」を知っておく

良い学びがあれば好みが変わるのが僕なんだよなあ。

その時点での好きなものを知っていれば、自ずと好きなものを納得できる形でアウトプットできたりするんじゃないかなーと思いますし、逆に言えば「自分の好きな形はこれだけど、相手の好きな形はなんだろう」と探るきっかけにもなるかなーと思います。

さらにもっと言えば「それをうまく融合させる方法があるかなー」と考えるきっかけにもなると思うので、すこなものを把握しておいて損はないと僕は思っておりまする。

僕はこの時点で好きなのはわりとロック寄りのテイストのものなんですけど、今回のアレンジではアニソンとかゲーソンとかの要素を絡めつつ、自分のもう一つのコンセプトである考え方を導入してミックスジュースしました。まあその考え方はちょっと専門的になりすぎるので割愛。

まとめ:いいものできたし楽しかったから最高だった

自分的には「楽しかった」し「いいものできた」し「結果的に思ったより多くの人に見てもらえた」のでとてもいい機会だったなと思っています。ありがとう白上フブキ。

ちなみに僕は自分がめたにゃんやってるのもあってVTuberさんの配信はよく見ていて、見てる人数も結構たくさんいるのですがあまり公表してなかったので、今見てる人で好きな人を何人か挙げておきます。興味ある人は見に行ってみて面白いから。(なんとなく事務所で固めたけど実際は順不同です)

・夢追翔さん

・戌亥とこさん

・白上フブキさん

・猫又おかゆさん

・犬山たまきさん

なお大体喋りが面白くて声が好きという共通項あり。大体雑談とかゲーム系の配信をよくみております。喋りが面白い人すき。

VTuberの方の曲とか歌枠は自分が音楽人であることもあって「好き」というより「分析」になりがちだからそういう聴き方になっちゃうんだけど、犬山さんのオリ曲とかめちゃくちゃバークリーの人の音がして面白いなーと思ってたら製作者が本当にバークリーの人で笑った記憶とかあります。

そんな僕の心にズバんと刺さった即興やってくれた白上フブキさんのことが改めてすこになった昨日でした(オタク特有の早口)

まあそんなわけで。

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