[音楽レビュー]第一小曲集 "屋根裏偽曲"/Auramorte

ちわちわ。めただよ。

8月、うだるような暑さ、マスク、加えて自由に外に出るわけにもいかない今年の夏、いかがお過ごしですか?
僕はここ2カ月くらいずっと音楽制作に明け暮れているので、ある意味充実した夏を過ごしています。引きこもりバンザイ(?)

とはいえ、ずっと家にいなきゃならないっていうのは、いくら引きこもり制作者の僕でもツラいもの。なんつったって「外に出る」という選択肢があるのとないのとじゃ大違いである。今年はもうライブにもイベントにも行けないしな〜……

…とか思ってた矢先、お世話になっている相互フォロワーさんが、”MusicVket”なるバーチャル即売会に自身のプロジェクトで参加するという話を聞いた。
その方が参加方法をブログにまとめてくれていたので、せっかくだから行ってみるか〜ってことで行ってきました。またその話もおいおい書くね。

で、その方が制作してMusicVketで発表されていたのが、今回レビューさせていただく「第一小曲集 "屋根裏偽曲"」というわけ。

Auramorteとは

「ゴスを、 問い質せ。」(AuramorteのTwitterより)

をテーマに活動している音楽プロジェクト。
現在は、作詞・作曲を手がける蟻坂 真己 / M.Arisakaさんとサポートボーカリストの珠姫 / Tamakiさんの二人で活動されている。

ドロップチューニングが施された重いギターサウンドと、どこか儚げで気品のあるアコーディオン、そして美しいボーカルが合わさり表現される、独特な世界観が特徴。

第一小曲集 "屋根裏偽曲"のここがスゴイ

「屋根裏偽曲」「俗悪デカダンス」の2曲で構成されているこの作品。どちらもAuramorteの音楽的特徴を存分に剥き出しにしており、聴く者をあっという間にその世界に引きずり込んでいく。
僕はジャンルの話するのはあまり好きではないんだけれど、個人の主観で許されるなら、エクストリームメタルのような凶暴さと、シンフォニックメタルのような美しさが同居している感じだ。

公式さんがTwitterにワンコーラスデモを載せてくださっているので、ちょっと聴いてみてほしい。

個人的に素晴らしいなと思ったところが、メロディー(+歌詞)の美しさと、それをいかすオケの完成度の高さ、そしてボーカルの技術の高さ
歌モノにとってボーカルラインは命だし、ボーカルをいかしたり、相互作用的に楽曲のクオリティを高めるオケ作りの技術は制作者の腕が一番光るところだと思う。この作品に収録された2曲、その全ての技術がものすごく高い

曲の展開はまるで物語を読んでいるかのようなダイナミズムに彩られているし、それが歌詞をより一層引き立てる。

この構成感に裏打ちされた楽曲のボーカルを担う珠姫さんの歌唱力も素晴らしい。安定感と表現力に裏打ちされたボーカルの強さが、世界観を確固たるものとしていると思う。

まとめ『崇高にして高雅、圧倒的世界観へようこそ』

いやもうこの一言につきるわ。圧倒的

音楽制作者としての技術、歌の表現力、結果として浮かび上がる世界観。ここまでやれる人たちってなかなかいないんじゃないかなと思う。

僕がもともとメタル系の音楽が好きっていうのもあると思うけど、本当に2曲あっという間に終わるよ。マジで。フルアルバム聴きたい。

メタル系の曲が好きな人にはぜひチェックしてもらいたいし、そうじゃなくても、こういうダークでエッジの利いた独特な世界観に興味がある人はぜひ一度聴いてみてほしい。きっと新しい世界への扉が開くと思うよ。

ちなみに、新譜は今もBOOTHなどで買えるそうです…!!!800円でこの音楽体験できるなら買うしかないぞ。

AuramorteのBOOTHはこちら→ https://auramorte.booth.pm

公式によるとサブスクも随時開始だそう。

なお僕は個人的に、『いいと思ったものは買って持っておきたいタイプ』なので買いました←

ではそんな感じで。めたでした。

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