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会社の数字の一般化と経営方針【457/500】

今年もお盆休みが台風でふっとびました。メアリーの馬鹿野郎。はこの亀谷です。

さて、そんな今週は時間があったので、ぼんやり考え始めた会社の数字やらについて書きます。

会社の数字って、売上、社員数をX、Yっておくと、意外とルールが見えてくるものです。

時間の余白を使った遊びですし、根っからの文系ですので、もし理解や計算が間違っていれば、そこは優しくご指摘いただけるとありがたいです。最後には、今後会社をどうしたいかもぼんやりまとめていますので、良かったご覧ください。

それでは、書きます。

会社の数字をざっくり管理するために

会社の数字って、ある程度の年数が経つと経費の比率がある程度計算できるようになります。

そこで、まずは会社の数字をざっくり把握するために、売上をX、社員数をYとざっくりと置いてみます。

ブログ上なので、数字は適当ですが、

例えば、会社の利益率を20%と仮定すると、売上がXであれば、粗利は0.2X。

人件費率を40%にすると決めると、人件費は0.2X×0.4=0.08Xが人件費。

どこまで人件費に含むかにも寄りますが、今回は雇用した際の管理費も含むと考えて税金・経費を全部入れて人件費の30%はプラスでかかると仮定します。

そうすると

人件費=平均年収×1.3

その会社の平均年収は、

平均年収=0.08X÷1.3Y

くらいが目安になるはずです。

次に会社の経営との人員とのバランスを考えると、

一人当たりの売上と利益が目安になるので、

一人当たりの売上=X÷Y

一人当たりの利益=0.2X÷Y

採用を考えたときに、採用コストの経費を引いて一人当たりの利益を減らしたくなければ、次に雇うひとの年収をZとして考えると、増えるコストが、

年収Z+採用費0.35Z+経費0.3Z=1.65Z

じゃ、1.65Zが増えたときの次の目指すべき売上をaXとすると、人件費率が追加で来る人件費を加えても変わらなければよいのだから、

0.08aX=0.08X+1.65Z

aX=X+20.625Z

つまり年収Zの人が会社に入ることによって、会社は年収Zの20.625倍を売上を増やす必要があり、利益率20%計算なので、利益に換算すると年収の5.25倍稼がないといけない計算になります。

採用費を別にしたとしても、年収Z+経費0.3Z=1.3Z

0.08aX=0.08X+1.3Z

aX=X+16.25Z

年収Zは売上にして自分の年収の16.25倍。

利益率が20%計算なので、利益にして3.25倍稼がないとペイしない計算になります。

実際のところ直接部門と間接部門の違いもあるので、その人がというわけではないけど、会社としてはこれくらいのイメージがないと、雇っても利益を減らす結果になってしまうということですね。

まぁ、こんな感じで意外と計算してみるといろいろな数字が出てきます。

私よりも数字が得意な人は多いと思いますので、気になる人はいろいろやってみると、意外と感覚的に把握していた数値が具体的に理解できるので面白いです。

経営方針というのは、この数式を決めることだと思う

そもそもなんでこんな計算をやり始めたかを考えると、自分が変数を理解して感覚で経営していることって、ちゃんと書き出してみれば何か新しい気づきがあるのかなぁと思ったからです。

もともと財務はあまり詳しくはなかったのですが、7年間も経理を雇わずに全数値の変化を自分で見ているので、まぁ、こんな感じかなぁという感じは分かるようになりました。

自分の会社のことなので、売上、原価、利益、販管費など各種の数値はだいたい把握しています。

さらに自分の会社でいくと、自分がざっくり経営をやっているので、数値に予想外のブレが起こりにくいように、売上以外の変動要素は無駄を省くことによってほぼ固定していますし、ざっくり経営してぶれたときのリスクヘッジとして内部留保を担保してあるので、多少の読み違いでは大きな問題が起きないようになっています。

実際に経営するとなると、その時の状況という超変動要素があるため、こんなに簡単な数式では動いていないですしね。

いかなきゃいけないときは、いかなきゃいけないし、いってはダメなときはいってはいけない。

ただ大きな理屈としては、各会社ごとにこういう計算式が隠れていて、それに沿うか沿わないかのジャッジを無意識化でも出来ることを経営者は求められているんだろうなぁと考えています。

はこを働くひとのはこにするために

最近の私の課題は「はこ」をいかに働く人の公器に近い形に仕上げるかにおいています。

会社が従業員を使うという座組は近いうちに崩壊すると思っていて、会社を従業員が使う形になればよいなぁと思っています。

現状、会社はずっと黒字経営。私はもう自分自身の給与を上げる予定も欲求もないですし、会社としては十分すぎる内部留保と銀行への信頼を作りました。

この条件が揃うと、広告代理店という人の影響度が大きい業態であれば、社員へ利益をしっかり還元できる構造ができるはずだと考えています。

働く人それぞれの技術が保証され、育成システムと評価システムが確立できれば、もう私がいようがいまいが勝手に動くはずです。

今年から社内に自分の役員報酬を開示して、年度末の決算発表をきちんとやっていく方針を社内に示しました。

あとは会社全体が経営者目線をもって、判断できる人材が増えていけば何かが変わるのではないかと期待しています。

早く行くなら一人で行け。遠くに行くならみんなで行け。

という言葉がありますが、個人事業主という形態をとらなくても、まだまだ会社という枠組みを使ったもっとフレキシブルな働く形は提示できると考えています。

まだまだ法律的な課題も多くあるのですが、自分の会社だから出来る社会実験は、引き続きコツコツ続けていかないといけませんね。

それでは、皆様、良い週末を!

P.S.
福岡にオフィスを作ろうと思っています。広告運用者、デザイナー、デスクを募集しますので、もしご興味ある方いればお気軽にご連絡ください!


現在、母とのコラボ企画を行わせていただいております。サポートいただいたものに関しましては、全て実家の母の創作支援費用として利用させていただこうと思っております。何かお礼できることがあれば考えますので、お気軽にご相談ください。いつもありがとうございます! かめ