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オカルト運用者にはなるな!ネット広告の戦略の最終形はアナログ運用説【287/300】

晴れてみたり雪が降ったりしていますが、どんどん春に近づいていますね。株式会社はこの亀谷です。

さて、今週は「オカルト運用者にはなるな!ネット広告の戦略の最終形はアナログ運用説」というテーマで1本書いてみようと思います。

麻雀が分からない人には分からないかもしれません。あくまで亀谷の感覚です。

そもそも麻雀の戦法における「デジタル」と「アナログ」って?

麻雀の戦法には大きく分けて「デジタル」と「アナログ」があります。

ここの理解も人それぞれなので、あくまで私の理解にはなりますが、

「デジタル」:運とかツキとか説明できない変動要素は可能な限り除いて確率重視。最近だと打点まで加味して期待値でやる感じでしょうか?気になる人はとつげき東北さんの「科学する麻雀」でも読んでください。

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「アナログ」:逆に運とかツキとかその場の流れを重視する打ち方。極端になると「オカルト」になって、昔は流れが悪い時はとりあえず鳴いてみる「亜空間殺法」みたいなものが流行りました。麻雀はデジタルでは処理できない流れがゲームを面白くするので漫画には良く出てきます。気になる人は「哭きの竜」でも読んでみてください。

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麻雀はプレイヤーが4人いてそれぞれの思惑が動くので、一概にどちらが強いとも言えないのですが、ゲーム理解を前提としたプレイヤーの好みの問題で自分の戦型を選んでいく形なります。

ネット広告の運用における「デジタル」と「アナログ」を考える

ネット広告においては、プレイヤーで一番多い層は、正直なところ「オカルト勢」だと思っています。

本人は多分「デジタル」でやっているつもりなのですが、運用している内容は完全に「オカルト」な人が多いです。

何故、本人が「デジタル」なつもりで運用しているのに、内容が「オカルト」になってしまうかというと、ちゃんと媒体が発表しているルールを把握せずに、管理画面のその日の数字だけを見て判断して、その結果に対して考えているからです。

またネットで得た情報を前提条件を確認せずに信じて試してみるというのも「オカルト」だと思います。媒体社の営業さんが話していることを鵜呑みにするのも「オカルト」の内に入るでしょう。

本気で「デジタル」運用をやるためには、システムのアルゴリズムの理解が大前提で、それは全て公式のヘルプや資料に記載があります。それを読んで頭に叩き込んでから動いていない運用は、全部「オカルト」運用です。

「オカルト」運用をやっている人は、管理画面を見ながらレポートさせると良く分かります。一定期間の数字に対してそれっぽい理由だけを並べて、なんとなく運用しているのが特徴です。

この自覚なき「オカルト運用」は、広告運用が全然分からない人からすると「デジタル」に見えてしまうので、ある意味「隠れオカルト」ともいえるでしょう。

じゃ、完全な「デジタル」っているのか?と言われると、案件ごとに「デジタル」で攻略しようとしている人はいるのかなぁと思います。案件ごとって書いているのは、設定や商材など前提が違うと数値が一般化されないからです。

ある程度前提が揃っている特定の案件で考えれば、媒体社が発表しているルールの元、ある程度の「デジタル」運用は存在しますし、アルゴリズムの理解という意味では「デジタル」から入るしかないと思います。

ただ、これが最終的に「アナログ」に収まってしまうのは、アルゴリズムの全てが公開されているわけではないので、一部が「デジタル」だったとしてもある一定は「アナログ」運用になってしまうからです。

ネットの広告運用で難しいのは、麻雀よりも多くのプレイヤーがビッディングに参加していて、政治・経済・温度・湿度などの環境要因も絡みあう中、単純にその日の指標だけでは判断できないことが多くあります。さらにシステム開発している人は、業界に特化しているわけではなく、媒体として考える最適化を書いているので、そこにはかなりズレが生じるはずです。

ただバックで動いているのはアルゴリズムであるのは間違いないので、そのアルゴリズムの評価する期間、単位を理解して、どう評価されているのかはデジタルで捉えて、環境要因的な部分をアナログで捉えた上で、その要素をデジタルに評価してみる。みたいな作業をする必要があります。

さらに公開されているもの、されていないものも含めて、日々、媒体のアルゴリズム・出面が変化していますので、そこの情報収集や仮説の立案も欠かせません。

自動化が進むと「オカルト」が増えると思うので、ちゃんと「アナログ」を目指しましょう。

ま、何が言いたいかと言いますと、今後も機械学習の自動化が進んでいくと、ブラックボックスに見える部分が増えて、業界内にエセデジタル系のオカルト運用者が増えるんだろうなぁと考えていますし、自社内でもそういう人を増やさないような注意喚起が必要だなぁと思っています。

オカルト運用者の運用は、ツールを使ってそれっぽいことを言っているだけなので、人である意味がなくなってしまいます。

広告運用を人が行う意味を考えると、機械学習と自動化を使いながらも、きちんと商材・状況に合わせた「アナログ」運用をすべきで、そのためにはデジタルな視点で正しい最新アルゴリズムの理解をしていないといけません。

仕事が忙しくなると大前提の最新ルールの確認がおろそかになったり、目先の数値に踊らされがちになるので、そこは社内でもきちんと情報を発信してフォローすることで、変なオカルト運用者を増やさないようにしないといけないなぁと思う次第でした。

どんなに機械が発達しても、開発しているのも、先にいるのも、動かしているのも人間です。想像力を働かせて、解像度高く仕事をしていかないと駄目ですね。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。それでは良い週末をお過ごしください!

現在、母とのコラボ企画を行わせていただいております。サポートいただいたものに関しましては、全て実家の母の創作支援費用として利用させていただこうと思っております。何かお礼できることがあれば考えますので、お気軽にご相談ください。いつもありがとうございます! かめ