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休職7日目
目白にあるとてもメルヘンな喫茶店に行った。
前から気になっていた場所だ。
通販で気に入って購入したカーディガンが届いたら、それを着て訪れようと決めていた。
西洋をイメージして装飾された店内は、グリム童話の世界の一室のようだ。
とにかく可愛いので、女性客ばかりで写真を撮ることに夢中だ。
ケーキはなかなか食べださないし、紅茶も冷めていることだろう。
しかし、それを悪いことだとは全く思わない。食べ物は食べるためだけに存在しているわけではない。むしろ、作り手の気持ちを考えると、
可愛いケーキを何の躊躇もなく食べ始める方が情緒がなくて無粋だ。
写真を撮ってから薔薇のケーキとブレンドコーヒーを食べた。
喫茶店を巡っていると、こういう女性客だらけのお店に行くこともある。
ヘッドフォンをして、何も聞いていないアピールと本に目線を落として何も見ていないアピールを心掛ける。
女性だらけの空間に男がいるということで、ストレスを感じて欲しくはない。最大多数の最大幸福。多少肩身は狭いが、それは仕方がないことだと思う。
途中までケーキを食べてからもう一枚写真を撮った。彼女らより「映える写真」なんて技術が足らず絶対にとれない。
それでも、僕なりに哀愁を感じる写真がとれて満足だ。
(不快感を感じた方がいたら申し訳ない)
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