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喜ぶ者と共に・・・

「喜ぶ者と共に喜び、泣く者と共に泣きなさい(聖書)」

今日は恋愛や結婚生活の秘訣について(Shelly L. Gable, Gian C. Gonzaga, and Amy Strachman, "Will You Be There for Me When Things Go Right? Supportive Responses to Positive Event Disclosures," Journal of Personality and Social Psychology (2006), Vol. 91, No. 5, 904 –917)。

恋人や配偶者が困っている時、問題を抱えている時、辛い時、手を差し伸べて助けてあげると相手は喜ぶと思うじゃないですか。ところが必ずしもそうはなりません。つまり相手の幸福感は変わらなかったり、逆に下がったりします。不条理ですね。助けてあげたのに対して喜んでもらえない。

理由として挙げられているのは、①人の手を借りたこととで、自分に解決能力がなかったことが明らかになり劣等感を抱く。②助けてくれた恋人や配偶者の目に自分に能力が欠けていると映っている。③恋人や配偶者より劣っていると感じると関係が悪くなる。

では恋人や配偶者に一番喜んでもらえるサポートは何か?3人のカルフォルニア大学ロサンゼルス校の心理学者の研究によれば、一緒に喜んであげることです。

つまり問題が起きた時に助けてあげるよりも、恋人や配偶者に嬉しい出来事があった時に話を聴いて一緒に喜んであげる方が関係が良くなるそうです。

「あ、そう。良かったね(笑顔)」ぐらいじゃ足りないそうです。「え、マジ!すごい。良かったね。○○ちゃん嬉しいでしょ。ボクもうれしい。がんばったね!」ぐらいの反応を示すと相手の幸福感が上がるそうです。

こういう反応には、うれしい出来事を一緒に肯定してあげるだけではなくて、良い出来事を一緒に喜んでくれているということは自分に対する想いや関係も良いと恋人や配偶者は認識するからです。しかも褒められて自己肯定感も上昇。

サポートしてあげるのは辛い時よりむしろ、相手に嬉しい出来事が起きた時だという研究結果でした。

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