見出し画像

筆を染める

   1年ほど前、知り合いが始めたと言うので興味はあった。他に筆を走らせる必要のあるものや誘惑してくる美しいものが多すぎて諦めていたものの、最近新たなSNSを始めたことや交友関係を持つようになり差し上げるものもいただくものも多くあり、音声とともに文字でもしかと書きつけようと思った次第。

  先にあげた新たなSNSでは書きつく趣向をお持ちの方がことさら多いように感じる。そこでは私の知らない世界のこと、表側には出せないことを多く感じることが出来る。そこで出会った方々の文章を読むためにこのような文を拵えている。

  そうそう、七宝という名はもちろん本名では無い。そんなありがたい名前であれば良いのにとさえ思う。なぜ七宝を選んだのか。

 その答えは私の専門で研究したい分野が金属工芸であることと、父親が七宝焼職人をしていたからである。 七宝焼というのは金属板に釉薬を焼き付けて出来る工芸品である。元々の意味として、七宝とは仏教の教典に出てくる七種の宝のことで、金,銀,瑠璃,玻璃 ,しゃこ貝 ,珊瑚,瑪瑙を指す。

   日本の伝統文様でも七宝繋ぎというものがある。これは円が永遠と続く文様であることから円満、調和、御縁、人との繋がりを意味し、御縁は七宝ほどの価値があるという意味が込められている文様である。

 専門に近いことはつらつらと書いてしまう悪いくせである。このような文を書きながら新たな文書が投稿されないかしらと心が浮き立つ丑満つ時。

この記事が参加している募集

自己紹介

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?