<読書録>アナロジー思考

これからの「発想」は、経験ではなく、外から持ってくる時代になるような気がする。
で、
アナロジー→類推ということで、全く関係ない世界から「借りてくる」発想とこと。
過去の経験というのは有限であるが、借りてきて組み合わせる発想であれば、やり方次第で無限大ということである。
これは1つの構造のことで、
「牛乳→白」
「トマトジュース→??」
と言われれば、「赤」かな?という類似性に注目をする仮説的発想。
この「類似」は、表面的な類似と構造的な類似があって、アナロジー思考は構造的類似なわけだけれど。先ほどの例のように、「関係性に関する類似」に注目することで、一見関係なさそうな2つのものを結びつけることがポイントで、見つけるのは難しいが、その分価値が大きいという。
本文では、「カバンと予算管理」が事例に挙げられていた。
さて、
この構造的類似を見つけるために必須の能力は、「抽象化思考力」であるという。より遠くの世界からアイデアを借りてきて、それを行ったり来たりさせることが重要とのこと。
「歴史に学ぶ」というのも、事実に着目するのではなく、構造に着目することがポイント。
デメリットとしては、短絡的な詭弁に用いられてしまわないように注意が必要で、このためには類似点と相違点の見極めが重要とのこと。
感想としては、
一見関係なさそうな2つのものを結びつけるのは好き。これがアナロジーなのかな??
本書にもあるが、抽象化能力の高い人は周りから飽きっぽいと思われている人が多いというから、ドキッとした。これは、事象について、具体的事実ではなく、「関係や構造レベルで同じもの」と見てしまうという。
たしかに…思い当たる節があって、つい最近、「組織を動かすためにはどうしたらいいか」という自問に対し、「ハンマー投げ」が浮かんだ。その心は?と自分に突っ込みたくなるが、どちらも軸と遠心力が重要、というのが私の見出した構造。
もうこうなったら私の頭の中は、組織を動かすといえば「ハンマー投げ」が出てきて、体の軸探しと、地面につける足の重要さと、どのようにひねりを加えるか?という発想が止まらなくなる。

こんな感じで、たまにぶっ飛んだ感じになるけれど(笑)
それを面白いと言ってくれる人が、少なくとも一人はいるので、このままアナロジー思考で行こうと思う。
ちなみに、鍛えるにはパズルなどが良いらしい。

過去ログ2020.5.5.

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