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小説「占い師の時代」-----探偵と純喫茶マスターと占い師

マスター橘川幸夫の小説を連載しています。 オンライン純喫茶「キツ」 24時間営業しています。 https://miraifes.org/kitsu/
樹喫茶「キツ」に客がこないので。この部屋は、マスターの物語生成工房にしようと思う。
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2021年9月の記事一覧

純喫茶「キツ」店主日記 2021年09月12日★故・林雄二郎のこと。

 昨日は、「深呼吸学部」の講義だった。20時から開始して、00時30分を超えている。昨年の8月からスタートして1年以上、ほとんど面識のない人ばかりが集まって、みっちりと関係性の糸を紡いできた。  純喫茶「キツ」は、深呼吸学部の塾生たちが運営スタッフとして、新しいステージを模索する。何も決まっていないことを、勘のおもむくままに進んでいくのは、爽快である。時代を突き抜けていく感覚は、何事にもかえがたい。  私は20代の後半に、故・林雄二郎と出会った。林さんは「情報化社会」とい

純喫茶「キツ」店主日記 2021年09月09日・ソーシャル会議について

 純喫茶「キツ」は、さまざまな要素があります。談話の場所であって、会議の場所であったり、セミナー会場であったり、陰謀会議の場所であったりします。  ソーシャル会議は、メニューのうちの一つです。まずは「ソーシャル編集」というコンセプトで、はじめていきます。 「ソーシャル編集」案内頁 メンバー限定の場合と、オープンの場合があります。純喫茶「キツ」の地下会議室で行われます。

純喫茶「キツ」店主日記 2021年09月08日・戦後の喫茶店文化

純喫茶「キツ」店主日記 2021年09月08日戦後の喫茶店文化  日本の茶屋文化は、江戸時代に、旅行の途中の街道の休憩所として各地で栄えた。明治になって欧州からカフェ文化が入ってくると、街道というよりも都市生活の中での憩いの場として発展した。地方から都会に出てきた人たちにとって、東京で生活するということは、居場所のない旅の途中のような感覚だったのかも知れない。  日本文化の特徴は、諸外国から入ってきた文化をそのまま踏襲するのではなく、すこしずつ改良して、自分たちなりの新しい

純喫茶「キツ」店主日記 2021年09月07日

純喫茶「キツ」店主日記 2021年09月07日  開店準備に忙しい。店内装飾、設備・企画検討、サイト制作など、仲間たちの協力のもと、進んでいる。  ところで「喫茶店」ってなんだろう。現代の喫茶店の原型は、フランスのカフェを、渡欧した芸術家たちがはじめたようである。 ---------------------------------------------------------------------  1911年(明治44年)、画家の松山省三、平岡権八郎、小山内薫がパ