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サステナブル×イノベーション

環境ビジネスは数年前まで「お金にならない」と考えられ余裕のある企業が「社会貢献」として活動していましたが、現在では、多くの企業が注目する成長市場となっています。このようにポテンシャルの大きいサステナビリティ市場で、自社の強みを活かした新しい価値創造(イノベーション)を実現するための事業開発を行なっている企業がたくさん出てきています。

○ユニクロ

「服のチカラを、社会のチカラに。」をサステナビリティ・ステートメントと定め、
・地球環境に余計な負荷をかけない服
・働く人たちの健康、安全、人権を守ること
・さまざまな事情で服が手に入らない地域の人々に服を届けること
地球(Planet)、社会(Society)、人(People)の調和と、持続的な発展を目指し、自分たちにできることから、日々サステナビリティ活動を行っています。

○ IKEA
「ピープル・アンド・プラネット・ポジティブになる」という目標を掲げ、2030年までに達成すべき大目標を3つ設定しています。

・健康的でサステナブルな暮らし~10億人以上の人間がより快適に生活するためのインスピレーションを与える
・サーキュラー&クライメットポジティブ~ビジネスを成長させながらクライメット・ポジティブとなり、資源を再生する
・公平&平等~イケアのバリューチェーンを支える全ての人間に対し、ポジティブな社会的影響をもたらす

これらを達成する取り組みの一例は、以下の通りです。

・健康的な植物性食品を提供する
・再生可能素材とリサイクル素材を取り入れる
・平等の推進とディーセント・ワーク(働き甲斐のある人間らしい仕事)の支援

○ 米BanQu(バンキュー)

ブロックチェーンの応用技術を手がける会社。
1日1.9ドル(約200円)未満で暮らす「極度の貧困」状態にいる人たちを減らす事業を展開している。同技術でサプライチェーン上の取引を可視化し、途上国の女性農家らが取引記録を残すことで社会的信用力を獲得、銀行口座を開設できるようにする活動に乗り出している。
銀行口座がないと、取引記録が残せず社会的信用が得られないため公正な取引ができなくて、値段や取引量で不公平な状態であったが銀行口座を開設する事で、アプリを介して量や値段を自ら決めて公正な取引ができるようになった。

https://www.sustainablebrands.jp/sp/news/os/detail/1192946_2137.html

「これはテクノロジーの力ではない。テクノロジーが問題を解決するわけではない。問題を生み出すのは人であり、解決するのも人なのだ」と米BanQu(バンキュー)のCEOが語っています。

つまりいくら良いテクノロジーがあっても、テクノロジーを利用して問題解決をする人が出て来ないと意味はないということです。
自社の強みを活かした新しい価値創造(イノベーション) でSDGsの17項目とどのように向き合っていくのかが今後の企業戦略には必要になってきます。

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