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ビビビッアンテナ


わたしの直感はあてにならない。

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はじめて会ったときに「あ、この人なんとなく苦手だな」と思うと、たいてい合わないことが多い。
でもたまに、苦手だと思っていた人と、めちゃくちゃ仲良くなることがある。

期せずして、このようなことが起こったとき、いままでの自分の直感が正しいか否か、考え直す必要が出てくる。

👯‍♂️

仲良くなる人は、もっと単純明快だ。
はじめましてから「あ、この人と仲良くなれる気がする」と思うと、だいたい仲良くなれる。
松田聖子でいうところの「ビビビッときた」がほんとうに起こる。
その後「いや、まじこの人無理だわ」と思うことはめったにない。
(恋愛はまた別次元のはなし)

反対に、苦手だなと感じる時は「ビビビッ」が来ないのだ。いつも曖昧な感覚(なんとなく)でしかわからない。わたしの場合。

なぜなのか。

きっとわたしは、単純だから、もし「ビビビッ」で苦手な人を教えてしまうと、恐らくその先もずっとその人には近寄らない。
だから、可能性の芽を摘まないように配慮してくれてるんじゃないだろうか。

一体誰が。

それは、他でもない、わたし自身。

あいにく、わたしは誰かと交信できるわけではないので、自分のビビビッアンテナ(直感)で判断しているのだと、思う。

あくまでも自分のいままでの経験をデータベース化し、わたしのビビビッアンテナは作動しているはずだ。
その時の体調や価値観や色々な物事に左右されるので、たまに誤作動を起こすこともあるが。

だから、正確な判断ができないときは、ビビビッを送らず、曖昧な信号をわたしに送っているのではないかと、思っている。

👯‍♂️

ずっと昔のこと、仕事関係の人で、初めてお会いしたときに「あ、この人仲良くなれる気しないわ〜」と、なんとなく思った方がいた。

どうも合わんなー。
どうも噛み合わんなー。
と、思っていた。
(あっちも思っていた)。

それであるとき、詳しくは忘れてしまったけれど、意見の衝突かなにかで、その方と冷戦状態になった。

「あんたの考え、ようわからんわ」と言われ、

「いや、こっちのセリフだわ」と、わたしは心の中で呟いた。

でもあるとき、その方と、鰻の話で盛り上がったのだ。

鰻好き。
酒好き。

「え、じゃ、食べに行っちゃう?」

みたいなノリだったと、記憶している。

それから私たちは、言いたいことを言い合える仲になった。

「あんたとこんなに仲良くなれると思わんかったわー」

「いやーわたしもです」と、言い合って笑う。

よく二人でご飯を食べに行き、たまに買い物へ行き、たわいもない話をして爆笑している。

人生経験があちらの方が断然上なので、きっとわたしに合わせてくれているところは沢山あるはず。

だけど、一緒にいると楽しい。あちらもそう思ってくれていると、嬉しい。

時々、こんなどんでん返しも起こる。

👯‍♂️

だから、案外、人間関係において、
直感はあてにならないのかもしれない、と思う。

そもそも人間の多面性を瞬時に見抜ける能力を、わたしは持ち合わせていない。


大抵みんな色んなお顔をお持ちだから、すぐにわかるわけないし。

わたしのビビビッアンテナの精度は、今ひとつだし。


人間関係もじっくり味わいながら、育んでいけたらいいのかもしれない。

そうは言っても、万人とうまくやれる自信はないので、ほどほどに。
たまに、ビビビッアンテナを頼りながら、のらりくらりと、やっていきたい。

👯‍♂️





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