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MESON SPATIAL MAGAZINE

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MESONのメンバーがSpatial Computingに関する記事を書くマガジン
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#開発

Apple Vision Proが空間コンピューティング市場にもたらすインパクト

本記事は、MESONのApple Vision Pro 1ヶ月記事投稿チャレンジ〈2月24日〉分の記事となります。 前日の2月23日分の記事はこちらです。 手前味噌で恐縮ですが、弊社メンバーがApple Vision Proの魅力を非常に分かりやすく伝えてくれていますので、ぜひご覧ください。 改めまして、こんにちは! MESONで取締役/COOの役割を担っている市川です。 Apple Vision Proの技術そのものや体験に関する記事やブログは非常に多いのですが、ビジ

Spatial Messageプロジェクトで取り組んだスピード重視の設計

MESONのCTOのえどです。(CTO就任エントリーもあるので気になる方はぜひ読んでみてください!)今回は、そんなCTOになって初のプロジェクトとなった、Spatial Messageの開発の裏側について書こうと思います。(ちょっと間が空いてしまいましたが、色々と知見がたまったプロジェクトになったので公開することにしました) プロジェクト概要今回紹介するコンテンツは、2022年11月20日(日)にフクダ電子アリーナで行われたオシム元監督の追悼試合。そこで展示した「Spati

【AR展示1ヶ月爆速開発のウラ側】1ヶ月AR開発のワークフローとチームで大事にしていたこと

こんにちは!MESONのXRデザイナーまちるだ(@mathi0829lda)です! このnoteでは、超絶開発期間が短いXRプロジェクトのマネジメントについて紹介したいと思います。 諸事情で記事を出すタイミング失ってたのですが、自分の知見としてもかなり収穫があったプロジェクトだったのでようやく公開することができました! なんとMESONに入社してからあっという間に5年目になりました!👏パチパチ 私のロールでは普段MESONではデザイナーとしてUXプランニングから関わり、

ARクラウドアプリ開発ならではの難しさとそこからの学び

今年の4月28 ~ 29日にかけて、神戸市にて開催されたクロスメディアイベント「078Kobe」にて、ARクラウドを用いたまちづくりアプリ「AR City」を展示しました。 この開発を通して、ARアプリの開発をより効率的にする方法やARクラウドならではの開発の難しさなど多くの学びが得られたので、今回はそれら学びをご紹介しようと思います。 内容としては技術的な点というよりもディレクター的な観点からのARクラウドアプリ開発の設計や進め方に近い話になります。 また、この内容は

【Global AR Interview】ARであることの必然性を追求して作られたゲーム「AR Tanks」の制作秘話

海外のARスタートアップのファウンダーやキーパソンに突撃インタビューするシリーズ企画『Global AR Interview』 今回は机の上でミニ戦車を操作して、ミサイルを打ち合うARゲーム「AR Tanks」を開発したUKのJoseph Graingerさんに、なぜAR Tanksを開発したのか、AR Tanskのゲームデザインのこだわりや工夫点などをお聞きしました。 これからAR技術を使ってゲームを作りたい方々は必見です! Q:まずは自己紹介からお願いします!名前は

ARスタートアップMESONが「受託」という言葉を一切使わない理由。

MESONは外部の企業とパートナーシップを結んで、様々なARサービスを作っている。 過去にはARファッションショーや、AR Cloudを使った都市計画サービスを作っていて、世界最大のARアワードでファイナリストに選ばれた。 SnapchatやMagicLeapなどと並んでの選出で、過去10年でソフトウェア領域では日本から初だ。 そうした事業をやっていると外部の人に話すと、「ああ、受託事業を営まれているんですね」と言われることも多いのだが、その度に「受託ではなくクリエイテ

nreal がAWE2019で見せてくれた「消費者向けARグラス時代の幕開け」

先日、AWE USA 2019という世界最大のARコミュニティイベントに参加してきました! このイベントで「nreal light」というARグラスの価格やスペックの公式発表があり、自分に大きな衝撃を与えました。 今回のブログではAWEでのnrealのデモ体験がどんなものだったのか、そして自分はそこからどんな可能性を感じたのかについて紹介します。 AWE USA 2019についてAWEは「Augmented World Expo」の略称で、毎年ARのキーパーソンや企業が

MESONチームとしてEastgate HACKATHONに優勝し、好きな海外ハッカソンに参加できることになりました

こんにちは。株式会社MESONの伊藤です。 先日開催された EastGate HACKATHON にMESONメンバー7人で参加して、見事「EG AWARD」の優勝を勝ち取ることができました! AR/VRのプロダクトでハッカソンに出ているケースはまだあまり多くないと思うので、この記事を通してAR/VRでハッカソンに挑むチームが増えたら嬉しいなと思い、記事を書いてみようと思います。 EastGate HACKATHONとは 世界に挑戦する日本のエンジニアを増やすためのH

気持ちの良いARのUXとは? | スマホARのUXを格段に向上させるための4つのTips

先日、GoogleがスマホARを開発する上で留意すべきポイントを実際にARで体験できるアプリ「ARCore Elements」をリリースしました。 このアプリはARCoreでの開発を想定したものではありますが、実際にプレイしてみるとARCoreでのアプリに限らず、スマホAR全般で役に立つTipsを得ることができました。 今回はそんなARCore Elementsを実際に触ってみて、これからスマホARを開発する人が特に意識すべきだと感じたUI・インタラクションのポイントをま

2018年のARニュースをもっと振り返る/勝手にAR忘年会番外編【7~12月編】

12月8日にAR三兄弟が主催する10回目のAR忘年会にて登壇させていただき、ARニュースをAR三兄弟と振り返りました。 登壇の際には僕とAR三兄弟がARにまつわる各月ごとのニュースを持ち寄って紙芝居形式で振り返りました。紙芝居の中にはARマーカーが印字されていて、そのマーカーからARで動画が流れてくるといういかにもAR忘年会らしい演出も仕込まれていました AR忘年会では時間などの兼ね合いもあり、各月ごとに1つずつのニュースしか振り返れなかったのですが、自分がAR忘年会でお

2018年のARニュースをもっと振り返る/勝手にAR忘年会番外編【1〜6月】

先々週の土曜日、AR三兄弟が主催する10回目のAR忘年会にて登壇させていただき、ARニュースをAR三兄弟と振り返りました。 ちょうど1ヶ月前くらいにAR三兄弟の長男、川田十夢さんから登壇依頼をいただいて、ARに携わる身としてとても嬉しくて1ヶ月前から楽しみにしてました! 登壇の際には僕とAR三兄弟がARにまつわる各月ごとのニュースを持ち寄って紙芝居形式で振り返りました。紙芝居の中にはARマーカーが印字されていて、そのマーカーからARで動画が流れてくるといういかにもAR忘年

スマホARでユーザはどう情報を操作すべきか?|タッチ操作からの脱却とVUIの可能性

今回は2019年にスマホARで議論されるであろう、スマホARでの情報の操作方法について自分なりの考察をご紹介したいと思います。(この記事はAR Advent Calendarの18日目です。) 目次 ・あまり議論されないスマホARの課題 ・タッチ操作でのAR体験の難しさ ・コンピュータへの譲歩から解放されるARスタンダード時代 ・VUIというフロンティア ・我々はまだVUIの使い方を知らない あまり議論されないスマホARの課題2018年のはじめに自分は「これからのスマ