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MESON SPATIAL MAGAZINE

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MESONのメンバーがSpatial Computingに関する記事を書くマガジン
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#Unity

Apple Vision Proが空間コンピューティング市場にもたらすインパクト

本記事は、MESONのApple Vision Pro 1ヶ月記事投稿チャレンジ〈2月24日〉分の記事となります。 前日の2月23日分の記事はこちらです。 手前味噌で恐縮ですが、弊社メンバーがApple Vision Proの魅力を非常に分かりやすく伝えてくれていますので、ぜひご覧ください。 改めまして、こんにちは! MESONで取締役/COOの役割を担っている市川です。 Apple Vision Proの技術そのものや体験に関する記事やブログは非常に多いのですが、ビジ

Spatial Messageプロジェクトで取り組んだスピード重視の設計

MESONのCTOのえどです。(CTO就任エントリーもあるので気になる方はぜひ読んでみてください!)今回は、そんなCTOになって初のプロジェクトとなった、Spatial Messageの開発の裏側について書こうと思います。(ちょっと間が空いてしまいましたが、色々と知見がたまったプロジェクトになったので公開することにしました) プロジェクト概要今回紹介するコンテンツは、2022年11月20日(日)にフクダ電子アリーナで行われたオシム元監督の追悼試合。そこで展示した「Spati

MESONのCTOに就任したので、今まであまり話したことないことを色々語ってみようと思います

この度、MESONのCTOに就任したえど(@edo_m18)こと比留間です。久々のnote更新がまさかのCTO就任の記事になるとは思っていませんでした。 ▼ CTO就任についてプレスリリースも公開されています! 突然ですが、自分には昔から決めていた事がありました。それは「CTOにならない」ということでした。 自分がジョインしているXR企業「MESON」のエンジニア社員第一号として声をかけてもらったこともあり、ありがたいことに入社当初からCTOのオファーをいただいていまし

ディレクターのためのUnity講座|DOTweenで作るシンプルインタラクション

ディレクターでも作ってみたい! なんて思ったことのあるディレクターはいませんか? はじめまして、こんにちはMESONのディレクターのトミーです。 ARやVRの開発の現場に立ち会っていると、一緒に作っているエンジニアさんたちが楽しそうだなと思ったりします。そして、プロジェクトで作っているものがどのように動いているのか気になったりします。 なら自分でも作ってしまえばいいではないか! ということで、「非」エンジニアのディレクター向けの開発記事を書いてみたいなと思います!

AR企業MESONで実践している、伝わるAR仕様書の書き方

こんにちは。ARスタートアップMESONのプロデューサーの伊藤です! この記事では、プロジェクトマネージャーの大きな役割の一つである、要件定義・仕様策定のフローについて、ARならではの難しさと、MESONではどのように難しさを克服しているか紹介したいと思います。 --- 自分は2019年にMESONに入社し、プロジェクトマネージャーとして、2年間で下記を含めて7つのARコンテンツ開発プロジェクトを統括してきました。 ◆ XR時代の自撮りサービス「mirr」 ◆ ファッ

AsyncReadManagerを使って処理負荷軽減! 1度しかできない体験を最高のものにする

概要AsyncReadManagerとは、アンマネージドなネイティブ側の機能を利用したUnityのAPIです。これを利用して画像読み込み・表示の処理負荷を減らし、AR/VRの天敵であるFPSを改善した話をします。 弊社MESONでは、2021/04/09 ~ 04/18にdocomoと協業で開発した「RESHAPE YOUR VIEW」と呼ばれるイベントが開催されました。(プレスリリースは以下をご覧ください) RESHAPE YOUR VIEWとは横浜のスカイガーデンタワ

AR開発者に伝えたい! Conektonの魅力と導入方法

はじめにMESON WAVE LIVE#1 エンジニアセッション(登壇者 : @edom18さん)にて発表されたConektonが、2020年7月21日に公開されました。 これまでMESONがxRコンテンツを制作する上で度々おこなってきた複数デバイス対応、マルチユーザーを手軽に行えるように設計された、Unity向けのOSS(オープンソースソフトウェア)です。 このたび公開した"mirr"のVRパートは、Conektonを基盤として開発しました。プロジェクトを通してCone

コロナ下のARサービス開発で感じたAR in VRのメリットと可能性

コロナ下に始まったARサービス開発。現地による調整が不可欠なARが、外出自粛が余儀なくされた状況下で以下にしてARサービスを開発したのか。その答えとしてのAR in VRという考え方、そしてそのメリットと可能性について書きたいと思います。 開発したのは『mirr』という、次世代の自撮りをコンセプトに企画されたサービスです。詳細についてはプレスリリースや以下の動画に譲るとして、ここではAR in VRについて書いていきたいと思います。 ちなみに、VR <-> AR間を行き来

MESONのAR開発ノウハウ満載のフレームワークConekton誕生の裏側

MESONが開発してきたAR開発のノウハウが詰まった『Conekton』。その誕生の背景とどんな機能があるのかその一部をご紹介したいと思います。 MESONはExperience Augmentation Companyとして過去いくつものARプロダクトを作ってきました。中にはiPad向けに作成したプロダクトをNreal LightやMagic Leap 1へ移植することもありました。 こうしたたくさんのプロジェクト開発を通して、今後のAR開発に必要な機能が見えてきたので

AR枯山水を作った技術

2020.02.20~02.24に東京ミッドタウンで開催された『未来の学校祭』。 そこでMESONが展示した『Spatial Message』というコンテンツで、自分が担当したAR枯山水で利用した技術について書いていきたいと思います。 体験中の動画はこんな感じです↓ AR枯山水の見た目はこんな感じ↓(開発中のキャプチャ) AR枯山水って?AR枯山水とは、ARで表現された枯山水に石を置くことで本物の枯山水のように見立てを楽しむコンテンツです。また体験者は石を置く位置をプ

UIデザイナーでもできる!はじめてのUnity UIの教科書

はじめまして! MESONでデザイナーをしているまちるだ(@mathi0829lda)です! MESONに入ってから8ヶ月がたちました! 私自身、アプリやwebのUIデザイン経験が多く、実装がUnityでのデザインをしたことがありませんでした。 MESONではエンジニア1人とデザイナー私1人という少数体制です。二人三脚での開発をすることになったものの、どう考えてもエンジニアの負担が大きすぎる・・・と思い、デザインからUnityでUIを組むところまでを私がやることにしました!

初めてARアプリを開発する人が抱えやすい3つの悩みとその解決法

「これからARの開発を始めたいんだけど何から始めたらいいですか?」という質問を受けることが非常に多くなりました。 AR技術に注目が集まり、自分のやっていることにARを掛け合わせることができないかと興味を持ってくれる人が増えていること自体はとても嬉しい一方で、同様の悩みを抱えている方々は一定数いると感じたので、そういった方々の力に少しでもなれるように、自分なりの考えをnoteにまとめることにしました。 本記事は「これからARアプリの開発を始めたいんだけどどうしたらいいかわか

スマホARでユーザはどう情報を操作すべきか?|タッチ操作からの脱却とVUIの可能性

今回は2019年にスマホARで議論されるであろう、スマホARでの情報の操作方法について自分なりの考察をご紹介したいと思います。(この記事はAR Advent Calendarの18日目です。) 目次 ・あまり議論されないスマホARの課題 ・タッチ操作でのAR体験の難しさ ・コンピュータへの譲歩から解放されるARスタンダード時代 ・VUIというフロンティア ・我々はまだVUIの使い方を知らない あまり議論されないスマホARの課題2018年のはじめに自分は「これからのスマ

【超簡単】スマホARアプリの仕様整理法|初めてのARデモ開発で躓かないために

今回はUnityやARアプリの開発が初めての方でもARのデモアプリをより開発しやすくする手法をご紹介します。 弊社MESONではARアプリ開発を学びながら手伝ってくれるインターン生を採用しており、彼らに初めてARデモ開発を着手してもらう際にもこの方法でまず仕様を整理してもらっています。 この手法はあくまでUnityやARが初心者の方が規模の小さなARデモアプリを作ることを想定したものです。Apple Storeにアプリをリリースするようなアプリの場合には用途として向かない