見出し画像

濃厚豚骨ラーメンの極み!無鉄砲大阪店実食レポート!総本店との比較も

忙しい人のための無鉄砲紹介

  • 無鉄砲は、ドロドロ濃厚豚骨で有名なラーメン店

  • 魚介のあっさりスープもあるがかなりパンチ強め

  • 豚骨×魚介のWスープラーメンも美味しい

  • 脂の量・麺の固さ・ネギの量が選べる

  • 超ドロドロが好きなら大阪店に行くべし!

もっと詳しい情報と実食レポートはこの先へどうぞ!


無鉄砲ってどんなお店?

豚骨と魚を柱にした濃厚スープのラーメン店

 【無鉄砲】は主に関西で展開しているラーメン店です。個人的には、濃厚ながら臭みがなく旨みと甘味がある豚骨スープが最大の魅力だと思います。そのスープは「水と豚骨だけで作る」と謳っており、麺は九州から取り寄せるなど、材料や作り方から妥協のない姿勢が読み取れます。
 そして豚骨に負けない旨味の詰まった魚スープそれらを合わせたWスープも魅力。いずれもタレは醤油です。

 濃厚豚骨が注目されがちですが、魚スープで作る「正油ラーメン」も美味しいですよ。ただ、あっさりしているけど魚のダシはかなり強いです。濃厚豚骨とタメ張ってWスープを作れるくらいの強さですからね! 尖った味が苦手な方はWスープもおすすめです。

 無鉄砲の厨房には大きな寸胴があり、成人男性の肩くらいまである(!)櫂が入っています。もうヘラと言えないサイズなので櫂。中身は豚骨スープで、厨房のスタッフが体重をかけて力いっぱいかき混ぜます。豚骨同士がぶつかるガラガラという音を立てながら煮込まれるスープが、無鉄砲の味を作っているのですね。

無鉄砲の注文方法

 無鉄砲は食券制です。新型コロナ対策で現金での追加注文ができなくなったので、途中で替え玉などを食べたくなったら食券を買いに行かないといけません。入店時に買っておきましょう。
 拙いですが、2024年4月時点での上段のイメージ図を載せます。

無鉄砲 券売機の上段イメージ図

 左からとんこつ、正油、Wスープの順で、最上段は「チャーシューメンの味玉入り」。その下が「チャーシューメン」か「ラーメン味玉入り」、その下に標準のラーメンが並びます。麺大盛り(1玉プラス)と替え玉はギョーザの下にありました。
 これより下の段には、スペアリブやごはん、飲み物のボタンがあり、下段は持ち帰り用のラーメンでした。
 なお、トッピングのオプションは味玉しかありませんのでご注意を。

 食券を買うと店員さんが席を案内してくれます。その時に【脂の量・麵の硬さ・ネギの量】を3段階から選びます。


いくぜ大阪店!

検証!濃度は変わっていないか!?

 さて、ドロドロ豚骨に期待を膨らませ、胃袋に気合いを入れて大阪店へ向かいます。開店前にすでに行列! 以前伺った時と同じ、赤い看板が迎えてくれます。

のれんは新しくなりましたが、赤い看板は当時のまま

 実は私が初めて無鉄砲のラーメンを食べたのは、ここ大阪店でした。それから何度か訪問したものの、今回は数年ぶり。そして前日には、ちょっと不安になる経験をしていました。
 というのは、木津川の総本店でもとんこつラーメンを頂いたのですが、濃度が足りず上品すぎると感じていました。あれは総本店だけの味、ということならいいけど、数年の間に大阪店の味も変わっているのでは……という不安が付きまといます。

総本店のとんこつチャーシューメン。濃厚で美味だが求めていたパンチは無かった

いや、私は……大阪店を信じる……っ!

 関東在住の私。無極も東京中野店も無くなった今、濃厚豚骨ファンとして頼れるのは大阪店しかありません。
 以前食べたあの味であることを信じて、「豚骨チャーシューメン」と「替え玉」の食券を買い、脂の量はこってり、麺の固さはふつう、ネギの量は多めでお願いしました。新型コロナ以降仕切りが付いたカウンター席へ。そして出てきたのがこちら。


刮目せよ!これが大阪店の豚骨チャーシューメンだ!

無鉄砲大阪店 豚骨チャーシューメン こってり・固さ普通・ネギ多め

 目にした瞬間、「よかった!めっちゃ美味しそう!」という、安堵と期待が入り混じった気持ちになりました。いずれにしても、子供のように目を輝かせていたことでしょう! 茶色く濁った豚骨スープは全く透き通っておらず、脂と混じったような見た目です。
 ここで総本店と大阪店を見比べてみましょう。こちらは総本店のとんこつチャーシューメン。

総本店のチャーシューメンのアップ。スープがやや透き通っており脂分が少ない

 そしてこちらが大阪店のとんこつチャーシューメン。

大阪店のチャーシューメン。スープの濁りが強く脂分が多い

 分かるでしょうか? 大阪店はちょっとスープに沈んだだけのチャーシューが、もう見えなくなっている! 麺なんかひとっつも見えません! これです! 
 箸で麺を持ち上げれば、縮れ麺にドロドロのスープが絡むこと絡むこと。めちゃくちゃに強い旨味、髄の甘みで丸め込まれているのに主張してくる醤油。総本店は髄とともに軟骨の味も感じましたが、大阪店は脂と髄の味でぶん殴られる感じです! ほんのり感じる麺の香り。薄切りで柔らかくプルプル感のあるバラチャーシュー。すべての味が「強い」ので、互いに殴り合いながら調和が取れているような、すごい1杯だと思います。この「好きな人だけ食べてくれ!」と言わんばかりの味こそ、私が食べたかった無鉄砲のラーメンです!
 卓上のトッピングは入れすぎないことが肝要。特ににんにく醤油はしょっぱくなるので、ほんの少しだけ入れましょう!

替え玉

 その後替え玉を頼みました。替え玉を親子鍋でどんぶりに入れるのは、修行元の風来軒のスタイルですね。最初の麺と細麺が選べますが、私はいつも最初の麺です。

 そういえば、追加の魚スープを頼んだら中国人女性の店員さんは「大盛りじゃないから」とNGを出したけど、カウンター内の日本人男性がOKしてくれて、ありつくことができました。
 以前は「スープが重くなったら、あっさり豚骨スープか魚スープを(無料で)追加できる」と言っていましたが、今回の訪問では一度も言われませんでしたので、もしかして特別に頂けたんだろうか? それとも替え玉を買ったからOKだったのか? 忙しい時に訊くのも申し訳ないので、本当のところは分からずじまいでした。

一戦交えて……やっぱり無鉄砲は美味しい!

 そんなわけで替え玉完食、スープも完飲! たいへん美味しい一杯を頂けて大満足でした。大阪店ではドロドロの豚骨スープを味わえることも確認でき、ほっと一安心といったところです。

 そんな無鉄砲大阪店ですが、前述の通りホールは中国人だけですし、厨房内は黒人男性2人、日本人は1人だけです(外の列さばきのおばさまも日本人でした)。無鉄砲の調理は力仕事なので、パワフルな黒人男性は頼りになりそうです。
 一方でホールの中国人女性は、片言の日本語なのでコミュニケーションが難しいし、気を利かせる思考が無さそう。総本店でもホールは中国人でしたが、色んなことに気が付いてくれる人がやった方がいいなと思いました。

 情勢の変化を感じつつも、変わらず美味しいラーメンを頂けるのは幸せなことです。やっぱり無鉄砲は美味しい! これからもお店が繁盛し、変わらぬ美味しさを味わえますように。ごちそうさまでした!


無鉄砲はどこで食べられる?

店舗は関西中心だが通販も

 さて、無鉄砲系列の店舗は京都・大阪・奈良と、オーストラリアのシドニーにあります。2024年4月現在、「無鉄砲」を名乗るのは総本店と大阪店のみ。奈良県内は「がむしゃら(豚の骨)」「しゃばとん」「無心」で、無鉄砲とは提供品が異なります。

 ですので、「無鉄砲のラーメン」が食べたかったら大阪店か総本店に行くことになります。しかし両店で味が違いますので、めちゃくちゃ濃厚なのが良いという方は大阪店が満足できると思います。

 そして「関西は遠くて行けない!」という方。実は通販があります

 1日あたりの数が限られているので早い者勝ちです。通販ページの下の方に発送可能な日が書かれているので、確認して注文しましょう。自前で背脂、ネギ、辛子高菜などのトッピングを用意できたら、完璧な「おうち無鉄砲」ができちゃうかも……!

無鉄砲大阪店の情報

  • 月曜定休(祝日の場合営業し翌日休み)

  • 昼の部:11時~15時、夜の部:17時~22時30分
    ※昼・夜ともに売り切れ次第終了

  • 住所:大阪府大阪市浪速区戎本町1-5-21

  • 南海高野線「今宮戎(いまみやえびす)」駅より徒歩2分。

  • 大阪メトロ御堂筋線・四つ橋線「大国町(だいこくちょう)」駅より徒歩3分。

  • JR「新今宮」駅より徒歩10分。

※情報は掲載時点のものです。最新情報を確認してください。


おわりに

 久しぶりに大阪店のラーメンを食べることができ、メタボの腹肉は歓喜に震えました。この体に無鉄砲の味を叩き込んだあの時から、変わらぬ味を守り続けてくれていることを思うと、感謝の気持ちでいっぱいです。
 今回は交通が不便で行けなかった総本店にも、ついに行くことができました。大阪店のような味を期待していた私は「アレッ!?」と思ったものの、味に違いがあることを知れたのは大きな収穫です。そして総本店なくして大阪店なしということも、心の片隅に置いておかなければならない事実だと思います。
 また関東のどこかで食べられるようになったら嬉しいですが、その時は是非、大阪店やかつての東京中野店と同じように、ドロッドロの豚骨スープでぶん殴ってほしい……!
 それでは皆様よきラーメンライフを、そしてよき豚骨ライフを。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?