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脱サラして、スタンダップコメディアンになった本当の理由

僕は今、表向きスタンダップコメディアンとして生計を立てている。
( 世を偲ぶ仮の姿はフリーター)

4年前にコメディアンになるという夢を追いかけ脱サラし、
スタンダップコメディーをやるべく渡英、修行を積み、そして帰国後は
東京で訪日外国人向けのスタンダップコメディーショウをやっている。

よく「脱サラして、コメディアンになった」と人に話すと
「すごーい、勇気あるね。誰にでもできることじゃないよ!」
と建前の褒め言葉をいただくが
脱サラを決断し、夢であったコメディアンを志したのは、
ただ好きなことをやりたいと思ったからだけではない。

あれは遡ること5年前。
大学時代に所属していた体育会サッカー部の友達と偶然遭遇し、お茶をした時のこと。そいつは、就活活動の時、同期達はみんな、名前の知れてる大企業に入る為、名刺の上での社会的ステータースを追い求めて、
世間の流れにふわふわ流され、ペコペコ就職活動している中

「俺は自分で会社やるわ」とぶち上げ
「これから就活の面接じゃなくて、カフェで心の中で、もう一人の自分と会議するわ」と颯爽というような、ちょっと変わった奴であった。

大学を卒業してから5年、久々の再会でお互いの現状を報告し合うと
そいつは、会社を立ち上げ、ベンチャーキャピタルから出資をうけて
これから上場を目指していくとのことで、メラメラの情熱とキラキラの希望で燃えたぎっていた。

それに比べ、僕は、自分の時間を会社に捧げ
本当にやりたいことを押しつぶして、安定したサラリーのため、
愛と勇気じゃなくて、給与と休暇だけが友達のサラリーマンになっていた。

同じ大学、同じ部活、一緒に汗を流したチームメイト。
同じスタートラインに立っていたはずなのに
気がつけば、大きく突き放されてしまったような感覚に陥り
妬みと嫉妬がふつふつと湧き上がってきた。

別れ際、「本当すごいな、有名な社長になってね」
と笑顔でナイスガイを演じきったが....
心の底では
「失敗しちまえ、クソ野郎」
お祈りを捧げていた。

その時にハッと気がついたのだ。
このまま、自分の夢を追わず、サラリーマンを続けていたら
ちびまるこちゃんの永沢くんみたいになってしまう。
そんな妬み、嫉妬にまみれた人間になりたくない。

僕は、友の夢を心から応援できる花輪くんのようになりたい!
自分の夢を追いかければ、きっと、
夢を追いかけている人を心から応援できるはずだ。

会社を辞めてから、4年の月日流れた。
ぼくは31歳スタンダップコメディアンになった。(自称)
ただ、それだけでは食べていけず、
スポーツジム、歌謡曲バーで学生と共に夢に向かってバイトをしている。

先週、たまたま、その大学時代の友人と再びばったり遭遇し、
久々の再会でお互いの現状を報告し合うと
そいつは、会社が起動にのり、別の事業も初めて、
最近、インド進出を果たし
これからはグローバルなビジネスを展開するとのこと。
いろいろなメディアにも取り上げられ始めたようで、
その記事なども拝見させていただいた。

別れ際、
「本当すごいな、世界的に有名な起業家になってな」

と応援の言葉を述べ、満面の笑みで硬く握手を交わした。

しかし...心の底では

「倒産しちまえ、うんこ野郎」

超絶なお祈りを捧げてしまった。

人間だもの...

花輪くんになるには、成功とお金が必要なのだ。

そういえば、

最近、藤木くんみたいな親友ができた。

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