⑩マガジン原作大賞に向けて、第一話を分析してみた ~東京リベンジャーズ~

あらすじ

中学時代人生唯一の彼女、橘日向(とその弟)が死んだらしい。主人公の花垣武道はつまらない人生を送っていた。「・・・オレ、どこで間違えたんだ?」そんなこと考えながら電車を待っていると、誰かに突き飛ばされて線路に落ちてしまう。目の前の電車を見ながら、頭にはなぜか橘日向のことが浮かんでいた。リアルな走馬灯。そう思ったが様子が変だった。どうやら2005年、武道が中学生だった頃に時間が戻ってしまったようだった。早速、不良達と喧嘩をして、負ける。そして、そこから先には、使いっ走りの人生、頭を下げ続ける人生が続いていく事を思い出す。どこにもぶつけられない気持ちが涙になって流れる。不意に「花垣くんはきっと成功する」橘の言葉が浮かぶ。涙は止まり、橘に会いに行くことを決める。橘に会うと、涙が出てしまった。そんな武道を見て橘は声をかける「ちゃんとゆって」「彼女なんだよ」「バイバイッ 明日学校でね」。帰り道、公園で感傷に浸っていると、人の声が聞こえてくる。見ると男の子がカツアゲをされていた。声に苛立った武道は悪者を撃退、男の子に喧嘩のコツを教える。男の子の名前を聞くと、橘日向の弟、直人だった。道彦は、未来に起こる悲劇を直人に伝える。「この日を覚えておけナオト!!」「そんで姉ちゃんを守ってくれ!!」。そう言って手を差し出す。直人は頷き、武道の手を握った。
ーー。気がつくと、武道は駅の医務室にいた。元の世界に戻って来ていたようだった。でも、武道を助けたのは、死んだはずの橘直人だった。過去での行動が未来を変えた。でも、橘日向は、助かってはいなかった。「ボクに協力してください!!」「キミなら! 姉さんを救える!!!」。橘直人の言葉を、武道は、希望と懐疑でない交ぜになりながら受け止めた。

主題

彼女を救うために、時間を越える。
彼女が助かるその時まで、何度でも。

パンチライン

時をかける不良

構成

起:P3 ~13 キャラクター紹介
承:P14~37 過去と後悔 ☆
転:P38~57 橘日向の存在
結:P58~66 君ならば未来いまを変えられる

注目点

やばっ。設定、面白。
さらに第3話から面白くなる。素敵。
さてさて。
第1話だけに魅力を詰め込むのは、状況によっては難しいのだなぁ、と思いました。だからこその、1~3話での募集なのかなぁ、と。
第1話での「ヒキ」も大切ですが、そこからさらに第2話、第3話で加速させる意識も大切です。

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次へ:①~⑩まとめ

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#週刊少年マガジン原作大賞にむけて、色々な漫画の第1話を分析しました。漫画原作を初めて書く方や、絵には自信があるけれども、シナリオはちょっと、という方にオススメです。

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