XXX マガジン原作大賞に向けて、第一話を10作品分析してみてわかったこと XXX

漫画 第1話 10作品分を読んで分析しました。
実際やってみてのその感想を
ゆるっと、ふわっと、
書いていきたいと思います。

勉強になったこと 構成と守破離

小説畑からの人間ですので、
面白いっ! という視点よりも
設定や構成の方に注目してしまいます。

そのなかで漫画の「型」について、
作品によっての違いを大きく感じました。

物語の基本的な型

基本的な型は
序盤:主人公の課題が示される
中盤:危機や危険。絶望的な状況。
終盤:すべてを乗り越える
ざっくりこんな流れです。

例えば②ダブルアーツでは
序盤:エルレインヒロイン病気トロイを発症
  →キリヒーローの登場で病気がおさまる。
  →キリを本部までつれていく(課題1)
  →暗殺者集団にご注意を(課題2)
中盤:もれなく、暗殺者集団に命を狙われる(危機1)
  →両手は繋いだまま。不自由 of 不自由(危機2)
終盤:暗殺者を撃破(課題2をクリア)
  →一緒に旅をする(課題1をクリアするための冒険)

ですね。

守破離 主に 破離

全部が全部、基本的な型を使ってくれていれば
分析としても分かりやすいのですが
そうは問屋とんやおろさない。
綺麗に型からはずしてくるタイプもあります。

⑧ガチアクタでは、
序盤:主人公、嫌われもの(課題)
中盤:養父の死
  →殺人の容疑(危機)
終盤:奈落へ(何も解決しない)

といった形で第1話を締めています。
何も解決しないんかいっ!

もちろん型にあてはまっている見方もできますが・・・。

序盤:主人公。世界を、人を、憎みきれない(課題)
中盤:殺人の濡れ衣(危機)
終盤:全部ぶっ殺してやる!(課題クリア)

180度回転してから、壮絶に前向きな感じです。

まとめるとぉ

型はなんにでも使えるけれども、ベストとは限らない。
漫画は、漫画家がベストを模索して創作した結果物。
だから型にはまらないものも当然ある。
分析において大切なのは「正解かどうか」ではなく
「汲み取ること」。
現場からは以上です。

次へ:⑪ドリフターズ

次へ:第一話を20作品分析してみてわかったこと


追記

マガジン漫画原作大賞に参加しております。
過去に書いた小説『GAW』から加筆修正したものと
同じく過去作『だぶる・へりっくす』を加筆修正したものです。
『GAW』はゲームをテーマにした異世界ファンタジー。
『だぶる・へりっくす』は
4択クイズをテーマにした現代ファンタジーです。
暇潰しにでも使っていただければ幸い。

GAW あらすじ
だぶる・へりっくす あらすじ

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#週刊少年マガジン原作大賞にむけて、色々な漫画の第1話を分析しました。漫画原作を初めて書く方や、絵には自信があるけれども、シナリオはちょっと、という方にオススメです。

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