見出し画像

「私にできるSDGs」とは?MERYの「SDGs企画」を通してわかったこと

MERY編集部の國江です。
MERYではSDGs週間に合わせて、9月25日〜から2週間ほどSDGs企画を行いました。
今回はそのSDGs企画の内容と進行の流れ、記事や企画を制作する中でわかってきたことをまとめています。

■MERYユーザーはSDGsに興味がある?

編集部では、企画を作る前に、まずユーザーがSDGsについてどれくらい興味があるのかを2回に分けて事前リサーチしました。

2回のアンケートには合わせて261名から、熱量の高いアンケート結果が集まりました。
(※2021年7月に実施した「SDGsやサステナブルに関するアンケート」132人、8月に実施した「MERYユーザーのSDGs事情調査」129人の調査結果に基づく)


■アンケートから見えてきたこと

アンケートから見えてきたのは、ユーザーはSDGsに興味があり、何かアクションを起こしたい、と考えていること。でも、実際に何をしていいのかわからない、という声が多くありました。

スクリーンショット 2021-11-30 17.50.26

◆SDGsのために、アクションしてる?
分からない、まだしていない|56人(36%)
SDGsについて知識を増やしている・考えている|22人(17%)
エコバッグやマイボトルの持参など、身近な取り組みをしている|45人(35%)
フェアトレードの商品を購入する|2人(1%)
ゴミ拾い・ボランティアに参加する|10人(8%)
オーガニックコスメを使用する|4人(3%)
一般人が簡単に取り組める行動はあるのか気になります!SDGsの目標を見ていたら、国や企業が取り組むことがメインで、私たちにできることはあるのか疑問に思ったからです。 [ 21歳 女性 ]
サステナブルファッションはどんなのがあるの? [ 25歳 女性 ]
私たちができるSDGsの取り組みとは? [ 22歳 女性 ]

一方で、SDGS=エコ、自然破壊、サステナブル、という「自然に関わることがメイン」というイメージを持っているユーザーが多く、働き方や、女性の自立など、人権に関する項目などについてまでは、まだ浸透していない印象も受けました。

このアンケートは、記述式の質問も多かったので、どの程度集まるのか心配でしたが、蓋を開ければ熱量高く返信をしてくれたユーザーがたくさんいて、Z世代のSDGsへの関心の高さを感じました。
自分が20代の頃と比べても、社会や、環境、次世代への意識の高さが格段に違うな…という印象を受けました。

■SDGs企画スタート!

リサーチ結果をもとに、コンテンツを企画し、いよいよスタート。SDGs企画のキックオフのときには、「MERYと一緒に身近なところからSDGsを始めよう」とユーザーに呼びかけるべく、こんな記事を公開しています。

SDGs企画内容として、以下の4つのコンテンツを進行しました。
Action1:辻愛沙子さん&ゆうこすさんとのインスタライブ
Aciton2:一緒にSDGsに取り組もう!期間限定コミュニティでイベント実施
Action3:特集ページとSNSで毎日、SDGsなアクションのヒントをお届けする
Action4:「#meryとsdgs」でインスタ投稿キャンペーンを実施

それぞれのActionについて説明していきます。

Action1:辻愛沙子さん&ゆうこすさんとインスタライブ

画像1

MERYのコンテンツは記事だけではありません。ユーザーとリアルタイムでコミュニケーションを取れるインスタライブは、タイアップやコミュニティの企画などでも行われています。
今回のSDGs企画でも、ユーザーの生の声を聞くべく、インスタライブを行うことになりました。ライブ配信のキャストには、MERYユーザーに絶大な人気を誇る、ゆうこすこと菅本裕子さんに、よりMERYユーザーに近い視点=SDGsについてこれから学んでいく側に立っていただき、メディアなどでSDGsについてやジェンダーの問題についてお話しされることが多い、クリエイティブディレクターの辻愛沙子さんには、先生的な立場で、よりわかりやすくSDGsについて語っていただきたい、とお二人をアサインしました。

お二人は元々が仲が良いということもあり、インスタライブは思った以上に盛り上がりました!

画像4

インスタライブでは「MERYと一緒にSDGsの一歩を」をテーマに、そもそもSDGsとはなんなのか?を辻さんから説明いただくところから始まり、さらにはお二人が実際に毎日の生活で使っているSDGsグッズなどを紹介していただきました。
私も当日一緒に配信をしましたが、普段のお二人で話しているような雰囲気で、SDGsというちょっと難しいテーマにもかかわらず、現場は終始和やかで楽しい時間が流れていました。

インスタライブの反応は?
お二人に、ライブ配信中に紹介していただいたアイテムがサステナブルなのはもちろん、さらにかわいい(←これが結構大事なポイント)アイテムばかりで、配信中のコメントでも「もっと詳しく知りたい!」という声がたくさん挙がりました。そのため、急遽ライブ配信で紹介した商品を深掘りする記事や動画を制作しました。

Aciton2:一緒にSDGsに取り組もう!期間限定コミュニティでイベントを実施
二つ目のアクションはMERYのコミュニティ「MERY&」での取り組みです。こちらに関しては、別途noteを作成中ですので、改めてレポート予定です。

編集部からコミュニティメンバーへの「おゆずり企画」

スクリーンショット 2021-12-02 1.46.24

MERY編集部とMERY&との取り組みとして「おゆずり企画」も行いました。これは、捨てるにはもったいない、思い入れのある大切なものだけど、もう使わないアイテムを"ゆずる"企画です。捨てるのではなく、物を大切にしていこうという取り組みに賛同してくれた、コミュニティメンバーがたくさん参加してくれました。
私も参加しておゆずりしたのですが、気に入っていたものの、使わなかったアイテムが、メンバーの手元に届き、喜んでくれている様子がSNSに上がっていて、個人的にもすごくうれしい気持ちになりました。

画像6

Action3:特集ページとSNSで毎日、SDGsなアクションのヒントをお届け
三つ目は記事コンテンツです。
事前に行ったアンケートを元にした記事をはじめ、43記事を公開しました。記事だけではなく、Instagram、Twitter、LINE、メルマガ、コミュニティ、ライブ配信でもコンテンツは展開しています。

リサーチアンケートからMERYユーザーの実態が明らかに
事前のリサーチアンケートから見えてくる、ユーザーの実態も記事化しました。こちらはごく一部ですが、ユーザーがSDGsにどうやって向き合っているかがわかる記事になっています。

FFインタビュー記事やSDGsに取り組む企業も紹介
ユーザーの調査記事の他にも、サステナブルなファッションやアクセ、かわいいエコバッグの特集をはじめ、「ムズカシそうなSDGsのことがひと目でやさしくわかる本」の著者・本田亮さんへのインタビュー記事や、サステナブルなブランド「coxco」のブランドディレクター・西側愛弓さんの記事などを展開しました。また廃棄予定の「ロスフラワー」を使ったワークショップなどを開いているフラワーサイクリスト・髙橋 響さん(元MERY読者だそう!)にも取材しました。

MERYで公開されたSDGs関連の記事を見てみると、ユーザーの興味が高い、オーガニックコスメや、お花、ユーザー調査系の記事が多くなっています。そんなところもMERYの企画らしいなと思います。
また、MERYユーザーになじみのある企業のSDGsの取り組みについても記事にしました。中でもアパレルブランドを展開するアダストリアや、スターバックス コーヒー、ファミリーマートのコンテンツなどは注目を集めました。

Action4:#meryとsdgsでインスタ投稿キャンペーンを実施

スクリーンショット 2021-11-29 16.20.14

企画の後半には実際にユーザーがどんなアクションをしているか、「#meryとsdgs」のハッシュタグをつけて投稿してもらうキャンペーンも実施しました。こちらには、エコバッグ やタンブラー、オーガニックコスメなどの画像がユーザーからアップされました。

■企画を終えて反響と今後の課題

画像7


今回のSDGs企画ではアンケートやライブ配信、オンラインワークショップなどを通してMERYユーザーのSDGsに対する「今」を知ることができたと思います。企画を終えた後には、ブランドPRの方からのSDGsの取り組みについてもっと紹介して欲しいという声や、各企業さんからも「SDGsの活動をZ世代にもっとPRしたいが、どうやったらいいのか?」というようなご相談を受けるようになりました。
(中でもファミリーマートさんとは、今回のSDGs企画がきっかけで、新たな取材企画が進行しています。こちらは1月に公開予定なのでお楽しみに!)

テーマを決めて、そのテーマに合わせて企画を進行していく、というのは雑誌などでは基本の制作過程ですが、通常のMERYではあまりない試みでした。また「SDGs」というテーマが普段のファッションやメイクなどのトピックとは全く違うジャンルのものだったので、MERYユーザーに受け入れられるか心配もありました。でも、予想以上に熱いアンケート結果が返ってきて(むしろまとめるのに苦労するほどのボリューム)、SDGsの行動は起こせていなくても、意識の高さは強く感じました。
また、記事の制作やインスタライブなどで、色々な取り組みやアイテムなどに触れ、私自身もすごく勉強になる機会でした。(ゆうこすがライブでおすすめしていたBamboo Rollのトイレットペーパーも早速使い始めました)
「エシカルファッション」は数年前からトレンドとしてありますが、今回の企画を通して、もはや一般的に広がってきているのを感じ、さらに、そういうことを意識していないブランドは、Z世代からも選ばれにくくなってきているのではとさえ思います。

今回のSDGs企画を通して、ただの一企画やトレンドとして終わらせるのではなく、いろいろな見せ方を工夫しながら、今後も引き続き、MERYなりのSDGsを発信し続けることが大切という方向性が見えました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?