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全部間違ってなくて、全部愛しい。

今日も順調にクライシス。

相変わらず何も感じないし無気力。
無気力なりに体は最低限動かそうと、
YouTubeのワークアウト動画に合わせて
自宅でフィットネス。

やれる!やれる!やれる!
と動きに合わせて声に出すことで、
何か湧き上がってこないか期待を込めた10分間。

わずかに高揚した感はあれど、
漲る何かは特になし。

年齢を重ねると様々なことを一通り経験してるので、
フレッシュな感動体験がないから心躍らないのか。

この先の生き方を長く悶々と考えていた結果、
環境を変えるべく会社を辞めるという
無謀なチャレンジをしてるのに?

ただ、この人生を変えていこうっていう行動が、
まさに中年クライシスらしい。

私クライシスにまんまと踊らされてるじゃん。

歳を重ねることで出てくる不安な状況で、
似たようなことがあった事を思い出した。


新卒で働き始めた会社で、ある先輩社員がいた。
30代前半で転職して頑張ろうとしていたけど、
その頑張りがうまく身を結ばず結果が出ないでいた。

その先輩はもうこれ以上はできない、
と元気がなく諦めてもいた。

私は20代前半で、
結果を出すために努力することが当たり前、
皆がそうであると思い込んでおり、
その先輩がなぜ頑張れないか全く理解できなかった。
諦めるのが早いと、ちょっと憤慨もしていた。

若さ故に愚かだったなと今ならわかる。
でも当時は本気で諦めるのが早すぎると思っていた。

また気力を出してもらうには
どう声をかけたらいいか考えていた時に、
上司から言われた言葉を今でもはっきり覚えている。

める、あなたはまだ若いけれど
人は生きる中でたくさんの経験をして、
自分のできること、できないことが
段々見えてくるんだよ。
もう少しわかってあげなさい。

そんなものなの?、と私に深くは響かなかった。
深くはなかったけど、ぼんやりと浅く長く
自分の中に留まり続けた。

自分も大人になり、いい事も辛い事も
それなりに味わって、
時間をかけて理解ができるようになった。

先輩も、寄り添えなかった自分も
あの時は自分たちの持てる力で一生懸命だった。
全部間違ってなくて、全部愛しい。


それにしても、当時の上司は私の2つ違いの
20代半ばで達観したアドバイス。
今はもう仙人になってるかもしれない。








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