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~作者の推し本(「侍」)~

こんにちは、作者です。

今回は第2回目の作者の推し本(おすすめ本)紹介!
前回に引き続き、遠藤周作さんの作品である「侍」について語っていきたいと思います。
それでは早速、行ってみよう!!


①大まかな作品内容と主要人物

さてさて、前回に続いて今回も大まかな作品内容と登場人物について説明していきたいと思います。

・作品内容
今回も「沈黙」同様、新潮文庫様のお力をお借りして、内容を触れていきたいと思います。(新潮文庫さまさますぎる…)
それでは、どうぞ!

藩主の命によりローマ法王への親書を携えて、「侍」は海を渡った。
野心的な宣教師ベラスコを案内人に、メキシコ、スペインと苦難の旅は続き、ローマでは、お役目達成のために洗礼を迫られる。
七年に及ぶ旅の果て、キリシタン禁制、鎖国となった故国へもどった「侍」を待っていたものはーーー。

(新潮文庫 「侍」より一部引用)

と、「沈黙」同様。「侍」の未来へ大きめの不安を感じるあらすじなのですが最後まで読んでみないとわかりませんよ、ハッピーエンドかも(´-ω-`)・・・

・主要人物
主要人物についてですが、今回は多かった。そしてまとめるのが大変だった。(次のやつもっと多いのにどうする作者⁉)
ですが、やっぱり相関図というのは日が空いて読むときなどの読みやすさに結構効果的だと個人的には思うので簡単にまとめてみました。
やるぜ!!

またまた作者が個人的にまとめたものです、あしからず…

(ここで余談!!
実は「侍=長谷倉」にはモデルが存在し、「支倉常長」という伊達政宗の家臣なのですが彼についての資料はほとんど残っていないそうです…残念。
気になる方は、本の最後にある解説か、個人で調べてみてください)

②作者の感想

今回も「沈黙」と同様に”神”と”信仰”がテーマとなっているのですが、まぁすごかった。
「侍」の時代は「沈黙」とは違い、禁教前~禁教開始の様子が映画かれており、まさに手のひら返しと言わんばかりの時代の節目に登場人物たちが翻弄される様子が描かれていて、後半に行くにつれて段々嫌な予感がじわじわ迫ってきて、途中で辛くなってしまった作者は2日くらい本を開かなかったりと色々ありました。
しかし、どんな物語であろうとやはり開いたからには最後まで読むべきと思い、なんとか読了することができました。(よかった)
登場人物のそれぞれの運命になんとも言えない辛さがあるのですが、それぞれがそれぞれの人生において出した”答え”の潔さを見ているとその人生を、運命を、”悲劇”と一括りするわけにはいかないな…と思ったり、この時代は今のように”個人の自由”が簡単に認められるような世の中ではないので目の前にいざ”自由”を差し出されても、それを積極的に享受することのできないもどかしさといったものも、すごく感じました。
そして、なんといっても遠藤周作さんの作品で取り上げられる”弱きもののために寄り添う、その人だけの神”という考え方が今作にもあって、個人的には「沈黙」に触れていた影響もあったのか「侍」ではそのことがよりスッと落とし込めたかな?と思っていて、「沈黙」と「侍」両方を読むことを是非おすすめしたいのですがそこは皆さんにお任せしますね。

と、ちょっと小難しいことも言った気がするのですがこれはあくまで作者の感想ですのでどう感じるかは皆さん次第。
この記事をきっかけに、「侍」でも「沈黙」でもそれ以外でもいいので作者の大好きな遠藤文学への一歩を踏み出していただければそれだけで嬉しいです(*'ω'*)ルンルン

それでは皆さん、また合う日まで。
さようなら~👋

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