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読書脳 感想文その5

結局この本は著作の体験をノウハウっぽく書いているところがとても読みやすい。260ページに渡り読書の目的や選び方など、読書をしてれば誰しもが持つ気づきや体験、疑問について幅広いテーマで、46個の読書術が載っている。

例えば、『読んでも忘れる』
この本には本当にその本を読んだかの基準として「内容を議論」できるかどうか。と言及した。
私は忘れても意味がないとは一概に思わないが、
脳は情報を使わなければ自動的に削除していく事を体験を通じて分かることが出来た。例えば、本を読んだ翌日に覚えているワードや言い回しを10個あげてみるとよく分かる。

人間は体験を通してでないと知識として定着しない。一章で言及していた結晶化された体系的な知識とは情報と体験を繋げること。いくら情報の雨を浴びようと、デパ地下の試食を食べても栄養にはなりはしない。「分かりやすく」読書しようとも、本書の表現を借りるならザルで水をすくうようなもの。

最初に言ったが『ノウハウっぽい』そのため読みやすい。読みやすいと思う理由は人から教えてもらえるからだ。教えてもらえるというのは、出来ないも包括している。逃げ道がある。油断する。
ここに書かれている46の◯◯術とは本を読む者としての当たり前の姿勢、気概である。それほどまでに人とは多くを覚えてられない生き物なのだと。逆にその特性を逆手に取れば人生をより豊かに自由にすることは可能だと、作者はそう伝えたいと私は感じた。
答えはシンプルだ。教えられるのでなく、教える。

記憶に残さなければ意味がない。というのが私の中で読んでいて1番のポイント。読書はなんとなく眺めて楽しむもの、その結果なんとなくインプットして行動が変わればと思っていたので。例えば本を読んだ翌日に覚えてるキーワードとか文章を書き出してみてもこんなにも覚えていないのか、という体験をもたらしてくれた。
一見この本は割と当たり前というか「まぁそうだろな」という内容が多いが、じゃあ自分は実践できてるのかといえば???な部分が多い。(だからといって全て実践すべきとも思わないが)良くも悪くも読みやすい。「分かりやすく」読めてしまう本だ。油断大敵だ。

【記憶術】
・風呂から出るまでに10個思い出そう
・書きっぱなしではなくて人に説明してみよう
・マインドマップ構成の記憶
・1,3,7日目のアウトプット
・四つのアウトプット(書く、話す、投稿する、レビューする)

【印象に残ったフレーズ】
・一週間で3回のアウトプットで記憶は定置する
・本はダーティで汚く使え
・読書はストレスを60%カットする
・スキマ時間15-45-90の法則
・必ずアウトプットするということ
・AIを文章というムチで操る

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