夕食の話

毎日毎日何で夕飯食べるんだろう。
何で作らなくちゃいけないんだろう。
と言っても主婦としては大分不良なので、サボって総菜を買ったり外食する日も多いのだけど、子どもスペースの大掃除をした上で夕飯を作った私は偉い。内容はささみフライと茹で春菊と大量の残り物だ。二品をせっせと作りながら口だけは暇なので夫と話をする。
「私の作る料理で一番好きなの何?」
ただこれが聞きたかっただけの会話である。料理に対するモチベーションを上げたい。
「唐揚げかな」
知ってた。何の意外性もない。彼は肉好きだ。そうだろうな。
「じゃあ逆に何作るのが好き?」
夫からの質問返し。良い質問だ。ちょっと考える。
「揚げ物かな。ASMR的な感じで音も好きだし、パチパチしてるの見てるの楽しいから」
茹で物はめんどくさいしかなくて、炒めたり焼いたりするものは面白みがなくて、煮物は食べるのは好きだけど作るのは毎回味が変わってしまって自信がない。それの比べて揚げ物はフライでも唐揚げでも天ぷらでも適当に切って揚げればただ美味しい。片付けや処理の手間はあるけど作るだけなら断然揚げ物。素材の変化も楽しい。

そんな話をしながらささみを切ることもせず衣をつけて油の中へドボン。
後はいい色になるまで待てば完成。美味しい。勝利である。
しかし食べながら思った。この大きさはベストじゃない。恐らくステッィク状が良かった。何故ならささみが厚過ぎるのだ。パン粉のサクサクと中のムチムチを頬張った際の比率が微妙だ。サクサクが圧倒的に不足している。
やはりサクサクあってこその揚げ物。中身の体積が小さければサクサクが目立って口の中いっぱいサクサクなはずだ。
揚げ物はサクサクが命だ。サクサクを食べたいが為にささみを揚げる。多分これが正解だ。
よって今日のささみフライは少しだけ失敗した。
次はめんどくさがらずスティック状にしようと思う。
義実家のばあちゃんが心を込めて育てた春菊(大量)は甘みがあってとても美味しかった。茹で春菊、と書いたが実は春菊もいくつか天ぷらにして揚げていた。油が少なかったせいか扁平になってしまったが、文句なく美味しかった。ばあちゃんからよく野菜を貰う。家族の中で私しかたべないようなクセのある食材もくれるので嬉しい。好みが似てると思われているのかもしれない。ありがてえ。

実はコロナ療養中なのだが家にこもりきりでもそれなりに過ごしている。ただ物語を書く気力が湧かないので、こういう日記いたいなものを書いて発散させるわけである。
私は随分軽症で済んだのだが、夫は高熱が3日続いたのでしんどそうだった。子どもには多分移っていない。無症状で元気いっぱい。早く幼稚園に行きたそうである。
家の中でもマスク生活苦しいから早く治ればいいなあ。

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