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【連載小説】アヘアヘキングダム 3rd Season Story 44

アイン

アイン:ネーソーの妹。フォトグラファー兼絵本作家。フィーモとは初代アパート時代からの仲良し。

フィーモ

フィーモ:乳製品会社研修室の副室長。ヨーグルトとアインちゃん命。

<Dialog Fiimo and Sorozou  フィーモとソロゾウの会話>
ソ:兄貴、ただいま戻りやした(´;ω;ゞ
フ:お、おかえり・・・
ソ:アインの姉御の破壊力、ヤバいっすね(´;ω;ゞ
フ:そうだね・・・アインちゃん、ズバッと言うタイプだから・・・
ソ:本体への貫通ダメージがエグいっす(´;ω;ゞ でも兄貴、俺、何かゾクッときましたよ(´;ω;ゞ 癖になりそうっす(´;ω;ゞ
フ:いや、もう手は下ろしていいんで・・・(ホントヤバイなこの人)
ソ:これ以上助太刀することは出来やせんが、このソロゾウ、草葉の陰で、兄貴の勇姿、この目でしかと見守らせていただきやすよ(´;ω;`)
フ:うん・・・まあこれ以上余計なことはしなくていいんで・・・
ソ:兄貴なら大丈夫っす!!絶対いけるっすーーーーー。゚(゚´Д`゚)゚。ーーーーーーーーー!!俺信じてるっすーーーーー。゚(゚´Д`゚)゚。ーーーーーー!!
フ:わかった!わかったから、静かに待ってて・・・じゃ、行ってきます・・・


【Yuimi's Case   ユィミの場合】
あたしにとって、うたをうたうこと。

なんか気が付いたら、うたってた。

みんながいい声だねってほめてくれて、うれしくて。

気が付いたら、プロの歌手になることが、夢から目標になってた。

目標にたどりついて、これからもずっと歌っていくと思ってた。

いや、そんなことすら意識してなかったと思うな。

あたしにとって、うたをうたうことは、自然なことだった。

僕はあきらめが悪いんだよ(笑) ユィミさんを待望する声があるなら、それに応えたいなっていうだけなんだけど。


中途半端がキライなあたしは、引退の道を選んだ。

迷いはなかった。妊娠が分かった瞬間に、もう決めていた。

この子を育てることに、全てを捧げると。


あたしのママもそうだった。

あたしを妊娠して、ママがプロのピアニストを引退したと知ったのは、あたしが中学生の時だ。

「えー何か責任感じちゃうな(´・ω・`)」
「何言ってるの笑」
「だって、もしあたしを妊娠していなかったら、当時のママはプロのピアニストやめてなかったでしょ?」
「うん。まあそうね。やめる理由ないしね笑」
「そしたらさ、今頃ママ、世界的なピアニストになってたかも知れない。ショウコさんみたいになってたかも知れないじゃん」
「ショウコ様と比べないで頂けますか笑」
「えーじゃああたしのせいじゃん(´・ω・`)」
「私が決めたことに文句あるって言うの?笑」
「(´・ω・`)ウー」
「私の人生だもん。私が決めて何が悪いのよ笑」

気が付いたら、あたしもママと同じことをしていた。


自分の選択に迷いはなかったし、後悔もない。

・・・・・・でも今。

分かったことがある。分かったというか、はっきり思い出したこと。

プロ歌手に復帰してほしいとまでは、僕は言わないけど。

ユィミさんには、これからも歌い続けて欲しい。

ファンの1人として。

ユィミさんに出会った時から、ずっと変わらずに思ってる。


あたしはうたがすきだ。何も変わってなかった。


<Dialog Fiimo and Ain in the park フィーモとアインの会話 公園にて>
ア:(キタ・・・・・・)
フ:待たせちゃってごめん。
ア:うん。だいじょぶ。
フ:・・・・・・
ア:・・・・・・
フ:・・・・・・
ア:・・・・・・(フゥゥ)・・・・・・えっとね。
フ:うん。
ア:この前は、ごめんね・・・
フ:いやいや、僕が急に変なこと言っちゃったからw
ア:ううん・・・そんなことないよ・・・ふぃーもは、まっすぐ、僕に気持ちを伝えてくれた。僕は、ちゃんと受け止められなかった。
フ:・・・・・・
ア:LINEも既読スルーしてるし・・・ひどいよね・・・人として、最低なことしちゃった・・・ホントにごめん・・・
フ:そんな謝らないで。何の予兆もなしで、あんなこと言われたら、誰だって逃げると思うしw
ア:うん・・・少しは予兆が欲しかったなとは思ったw
フ:言った後ね。僕の中で後悔とかはなかったんだけど。
ア:・・・うん。
フ:ただ、それは自分の中の思いだけで。アインちゃんのこと、全然考えてなかった。僕は1人でスッキリしてて、アインちゃんはずっと頭の中に残っちゃってたと思うし。
ア:うん。大変でしたw
フ:嫌な思いをさせちゃってごめんね。僕は今まで通りでも大丈夫だから。
ア:・・・・・・
フ:・・・・・・
ア:やだ。
フ:・・・・・・


【Neesou's Case  ネーソーの場合】

From:天才美人女医(美´∀`咲)
 To:ネーソーくん
  Sub:ハルトくんとコユキちゃんについて

さっきの電話で話した条件については、直接ネーソーくんと話して決めてって、ハルトくんには言ってあります。あとは頼んだわよ💛

ハルトくん:080-****-****

毬固ちゃんともちゃんと仲直りするのよ。
周りばかり見てないで、たまにはちゃんと自分の足元も見なさい(笑)

一言多いんだよ先生もムネさんも・・・(´◉◞⊖◟◉`)

条件ね。ま、そのまま丸飲みってわけにはいかねーわな。

さて。夜風に当たりに行きますかね。


<Dialog Neesou and Haruto on the phone  ネーソーとハルトの会話 電話にて>
ハ:(・・・・・・)はい。
ネ:どーも。ネーソーです。
ハ:・・・お久しぶりです、ネーソーさん。
ネ:そうっすね。アメリカ以来っすね。
ハ:はい。
ネ:こんな形で、ハルトさんとまた絡むとは思ってなかったっすけど、ま、これも縁ってことで、
ハ:前みたく「ハルトくん」で良いですよ。
ネ:おっけ。ハルトくん。詳しーことは美人女医さんから聞いてると思うから、余計なことはなしで。
ハ:・・・・・・
ネ:ハルトくんが出してくれた条件のことな。
ハ:・・・はい。
ネ:わりーけど、丸飲みするわけにはいかんのよこっちも。
ハ:・・・・・・
ネ:俺っちからダキョー案出していい?
ハ:お伺いします。


<Dialog  Piiko and Koyuki on the phone ピイコとコユキの会話 電話にて>
📱<♪♪♪♪♪♪♪♪
コ:(また知らない番号だ・・・)はい・・・もしもし。
ピ:コユキ。
コ:あ!ピイコさん!お疲れさまです!
ピ:よくアタシって分かったねw
コ:はい。その愛のある呼び方で分かりました!
ピ:恥ずかしいこと言うなよw
コ:(´雪ω雪ヾシツレイシマシタ
ピ:いよいよ明日初出勤だね。緊張してる?
コ:はい。メチャメチャしてます・・・
ピ:そんな、戦地に赴くんじゃないんだからw ま、気楽にね。
コ:ありがとうございます。
ピ:タイピングの方はどう?
コ:ばっちりです。自信あります(´雪ω雪`)b
ピ:言うねえコユキもw ネーソーもやる時はやるんだな。
コ:あ、タイピングに関しては、トキユ先生に教えて頂いたんです。
ピ:え、マジ?アイツ、トキユさん召喚したの?w
コ:はい。
ピ:それは反則だわ・・・ズルだよズルwww
コ:(´雪ω雪ヾスミマセン
ピ:ま、どんな手段を使ったにせよ、約束守ってもらえればアタシ的にはOKだから。明日楽しみにしてるよ。
コ:(´雪ω雪`)ガンバリマス
ピ:じゃ、編集長様からも事前に1つだけ、ありがたい教えを授けとくかw
コ:ぜひお願いします!
ピ:コユキ。
コ:(´雪ω雪`)ハイ
ピ:アンタ、本が好きだって言ったね。
コ:言いました。
ピ:それ、家に置いてきて。
コ:・・・え?
ピ:要らないから。
コ:(´雪ω雪`)イラナイ・・・
ピ:ウチきたら分かるよ。じゃ、明日。待ってるぞ。
コ:・・・はい!よろしくお願いします!


<Dialog Fiimo and Ain in the park フィーモとアインの会話 公園にて>
ア:やだ。
フ:・・・・・・
ア:今までどおりは、いやです。
フ:・・・・・・
ア:・・・・・・(フゥゥ)
フ:・・・・・・
ア:ふぃーもは、ずっと僕のそばにいてくれた。それがあたりまえになって、空気みたいな存在になってて・・・ふぃーもが近くにいてくれて、見守ってくれていることのありがたみが、僕はわかってなかった。
フ:・・・・・・
ア:僕ね、色々余計考えたんだけどさ・・・最後にたどり着いたのは、もしふぃーもが、僕の近くからいなくなったら、僕はその世界で、生きていけるのかなって。考えたら、なんか涙出ちゃってw
フ:・・・・・・
ア:僕は・・・・・・(フゥゥ)
フ:・・・・・・
ア:生きていけない!!(><)
フ:・・・・・・
ア:・・・・・・
フ:・・・・・・
ア:(言っちゃった・・・)
フ:・・・・・・
ア:(ふぃーもの顔ちゃんと見れないや・・・)
フ:・・・・・・
ア:(ダメだ、ちゃんと最後まで)
フ:・・・・・・
ア:だから、僕は・・・
フ:待って。
ア:・・・・・・
フ:待って、アインちゃん。
ア:・・・・・・
フ:もう1度、ちゃんと言わせて。僕に。
ア:・・・・・・
フ:アインちゃん。
ア:・・・はい。
フ:僕は、アインちゃんが好きです。
ア:・・・ウン♡
フ:これから先も、ずっとアインちゃんと・・・
ア:・・・・・・

´•ﻌ•`🐾ワンワンワンワン!!

オイ ヤメロ アッチイケ!! オレイヌニガテナンダヨ!!


ア:(・・・ん?)
フ:(・・・え?)

´•ﻌ•`🐾ワンワンワンワン!!

今兄貴のいいとこなんだよ!!邪魔すんなって!!


ア:(あの人さっきの・・・)
フ:(最悪・・・)

´•ﻌ•`🐾ワンワンワンワン!!

バカヤメロ!!こっちくんな!!

あーマジ犬怖ええよおおおおおおお。゚(゚´Д`゚)゚。おおおおおおおお
兄貴いいいいいいいいいいいいいいい。゚(゚´Д`゚)゚。いいいいいい

ア:(え?こっち向かって来てる?)
フ:(終わった)

ε≡≡≡≡。゚(゚´Д`゚)゚。 アニキイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ

 =͟͟͞͞( ´•ﻌ•`)) =͟͟͞͞(´•ﻌ•`)) =͟͟͞͞(´•ﻌ•`)) ワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワンワン


ソ:兄貴いいいいいいいいい。゚(゚´Д`゚)゚。いいいいいいいいいい!!
フ:ど、どうしたんですか・・・
ソ:助けてくださあああああ。゚(゚´Д`゚)゚。あああい!!メッチャ凶暴な犬が襲ってくるんすよ!!俺犬苦手なんすよおおおおおお。゚(゚´Д`゚)゚。おおおお


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ア:わんこーー(・∀・)ーー!かわいーーーーーーーー!
フ:(狂暴とは)
ア:どっからきたの?( ´∀`)ノ(´•ﻌ•`🐾
ソ:アインの姉貴、ダメっすよ!!命知らずなんすか!!?
ア:・・・は?
ソ:人喰い犬っすよコイツは!!そんな近づいたら、兄貴もろともやられちまいますよ!?もう、見てるだけでおっかねえよぉ・・・(´;ω;`)
ア:・・・さっきから何言ってるんですか。てか、あなた誰ですか。


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ア:ずっと馴れ馴れしく話しかけてきてますけど。用がないなら、どっか行ってください。


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あにきいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい


【Jyunji's Case   純次の場合】
・・・こうしてソロゾウは星となり、フィーモとアインは幸せな余生を過ごし、純次は永遠のダンディーを手に入れましたとさ。めでたしめでたし。

どうこの絵本?今なら1冊500万ジンバブエドルで譲るけど。

ヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒッ。


<Story 45  Preview   次回予告>
そんな才能は要らないんだよ / 特訓だ!クッサン!
みんな僕のこと忘れてない? / tortuosity
Coming Soon・・・m9(´めωめ`)
※モデルこそいますが、あくまでもフィクションです。
※「いあわんこの大冒険」懐かしいよね。ワンコ回にしてみました。
※次回更新は09/29(水)の20:00です。

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