見出し画像

居酒屋などお店のチラシの作り方(初心者が自分で作るコツ)

「お店をやっているのでチラシがつくりたい」
「プロに頼むとお金がかかるので、そこそこなものでいいので自分で作りたい」
「デザイナーじゃない素人の自分が
それなりのチラシを作るコツを知りたい」

現役デザイナーの私が今までの経験から
初心者の方がお店のチラシをグラフィックソフトで作るときの
おすすめの手順やちょっとしたコツなどを記事にしております。

これを知れば
●デザインに素人感がなくなる
●わかりやすい、伝わりやすいものができる
●作るのに無駄に時間がかからない

など良いことがあります。

頭の中にだいたいの配置(文字・写真・イラストなど)ができてる人は下のように始めてください。
  ↓

【作り方】
(作業手順)

①大きいものを載せる(メイン写真、メインイラスト、タイトル文字など)

②固定部分を載せる(店名、地図、電話番号、クーポン券など)

③その隙間に小さいものを載せる(小さい写真、説明など)

④端っこは揃える(文字や写真のツラを揃える)

⑤端っこが切れないように4ミリ(プリンターによりそれ以上)空ける

⑥色を付ける

⑦飾りや装飾を入れる(枠、光、小さなイラストなど)


○色をつけたい、飾りを入れたいなどは配置が決まった後で大丈夫です。
(最初に飾りや色を考えだすと迷って迷って、ゴチャゴチャになって、いつまでたっても終わらないということになりがち)

(色、飾りは楽しい部分なので、つい先にやりたくなるのですが、そこで時間をくいがち、全体的な配置が決まるとまた変わったりもするので後回しにするのが良いでしょう)

○絶対メインはこの色という思いがある人は文字色などその色で始めても大丈夫です。


頭の中に全く配置ができてない人は
  ↓
(作る前に全体を大まかに紙に書く)
必ずこれをしてください。

作ろうとしても時間がかかってなかなか完成しない人は無理なことをやろうとしている場合があります。

  • 入り切らないほど多くのことを入れようとしている

  • 告知したいことが定まっていない

そのような状態で作り始めると迷って迷って、いつまでたっても終わらないことになりがちです。
紙にかくことで、何をつくるかハッキリするので手書きでいいので、まずは設計図をかいてみましょう。
絵を描いたり細かく書くのが苦手な人でも、かなり大雑把にでも下手でもいいから書きましょう。
この位置にこのスペースでこれを載せたいということが大まかにでも決まっていると作りやすいです。

それから上の【作り方】に沿って作業してください。


■大まかには、この手順になりますが
上の【作り方】(作業手順)をもっと細かく掘り下げると

①大きいものを載せる(メイン写真、メインイラスト、タイトル文字など)


◎大きいスペースのところは先に埋めておくと、後の工程がやりやすい。
 〈特に告知したいところは少しはみ出してもOKです〉
◎大きい写真・文字など斜めにするやり方もありますが、最後でも大丈夫です。
 〈全てが斜めではな1〜2箇所ぐらいが効果がある〉
◎告知したい文字は大きく太く
〈何となく素人っぽく見えるPOPは文字が小さかったり細かったりが多い。〉


②固定部分を載せる(店名、地図、電話番号、クーポン券など)


◎絶対この位置にこれぐらいのスペースが必要なものは先にスペースを確保しておきます。
特にクーポン券スペースは後から入れ込みにくいので先に決めておきましょう。



③その隙間に小さいものを載せる(小さい写真、説明など)



◎メインのところから視線がきれいに流れるように配置するとわかりやすい(Zの法則など)

◎入れたい内容を全て入れてみてからバランスを整える〈あとから入れ込むのは困難〉

(途中で細かい直しをするより、全体を大まかに作ってしまうと効率が良いです。)
(途中で細かいなおしをしても、全体をつくるとその作業が無駄になることがあります)


 
④端っこは揃える(文字や写真のツラを揃える)


◎端がそろってないと素人感が出やすい。
◎端がそろってると見やすくなる。
◎もう少しで揃いそうなところは強引に揃える。



⑤端っこが切れないように4ミリ(プリンターによりそれ以上)空ける


◎プリントしてズレたり端っこの文字が切れたら最悪全部やりなおしになるかも。
◎わざとはみ出すところ以外、特に大切な文字などは特に切れないようにする。


⑥色を付ける


◎配色は自分のイメージに近い広告物を探しておいてそれに近い配色にするとやりやすい。
(現物でもいいしpinterestなど参考になるサイトでもOK)
◎メインカラーを決める。
◎色数は大まかには2〜3色以内。
 カラーで作る場合でも色数が多すぎるとわかりにくくなりがち)
 
〈色の目安〉一般的には
 ◎料理は暖色系(赤、オレンジ、黄色など)
 ◎料理でも海鮮や夏の物はブルーも使う
 ◎季節感を出すことが多い
 (春→ピンク、黄緑など) 
 (夏→ブルー、オレンジなど)
 (秋→茶系、抹茶色、辛子色など) 
 (冬→白、グレー、暖かさをだすためにあえて暖色など)
 ◎高級感を出す(黒、エンジ、金など)


⑦飾りや装飾を入れる(枠、光、小さなイラストなど)


◎飾りや装飾はあくまで脇役、メインで告知したいものより目立たないようにする。
◎変に隙間が空くところがあれば飾りなどを入れるのも有効ですが、隙間が大きく空くなら必要な要素を大きくする。


(最後に絶対やること・・)
【校正について】
チラシが仕上がったら文字の校正は必ずしてください。
これはめんどうですが大切です。
知り合いに価格の数字を間違えて何万円か損をした人がいました(印刷のやりなおしという意味で)稼ぐためのチラシで損をするのはイヤですよね。
できればプリントしたものをマジックなどで一字一字消していくタイプの校正をおすすめします。


【チラシが出来上がったら、できればしてほしいこと】

(確認する)
○出来上がったものをプリントして置いておき次の日に見る(客観的にみることができ気づかなかった問題点が解ったりします)

○人に見てもらう(意見がもらえるし、後で人に見せると思っただけで気合が入ります)

(考え方)
このチラシが自分の家のポストに入っていたら手にとって読んでみるかを想像する。言いたいことがぼーっと見てても目に飛び込んでくるかが大切。

【まとめ】
いろいろ書きましたが、これは私自身がデザイナーになってから今までに失敗して頭を打ってきたことがベースになっています。
なのでデザイナーになりたての人にも有効かもしれません。
また、必ずしもこの手順でなければいけないわけではありません。
慣れてくれば、この順番でなくても迷いなくできますし、色と飾りの順番はどちらが先でも問題ないと思います。
ただ長い私の経験上このやり方が有効なのではないかと思うので紹介してみました。
何かのお役に立てれば良いと思っています。


記事に使用したチラシの素材やイラストを下の記事で販売しております。
【和風チラシ素材セット】販売中!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?