"The Artist's Way"(邦題『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』を3か月実践して~#1
Julia Cameron(ジュリア・キャメロン)著、"The Artist's Way"(邦題『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』)の12週間プログラムを終えた。すべてのワークができたわけではないが、それでも1周することができた。
2か月前に、「モーニング・ページを1か月実践して」というのを書いた。
それから2か月経った。今日は現状を簡単にまとめよう。
モーニング・ページ~ネガティブ感情から自分との企画会議まで
すべてのベースになるのがこのワーク。毎朝30分、手書きでA4ノートに3ページ書き連ねる。 内容はなんでもよい。最初は思いつくこと等をただ書き連ねただけだった(主にネガティブ感情が多い)。最近は、「いま考えていること(主にビジネス)を、寝ている間に脳に整理してもらって」おき、翌朝モーニング・ページで自分ひとりの企画会議をする。この使い方が多い。
起きてすぐ、浮かんだことや考えられる展開をモーニング・ページにどんどん書いていく。書いたことがそのまま使えることは少ないが、「これは後で見返そう」というところには印を付けておく。すると、昼の脳では考えられないことを書いていたりして、別の発想が湧いてくることもある。
自分会議の場としてモーニング・ページを使うのはとてもお勧め。また、嫌なことがあっても「明日のモーニング・ページに書いて考えよう」とその日は眠ってしまうことができるから、精神安定剤にもなる。
心はクリアに、書くのは速くなる
毎日モーニング・ページを書いていると、どんなことでも書ける、言葉にしてアウトプットできる、言語化できないことはないと思えるようになる。
わたしは元々言語化が得意だが、書くスピードが遅かった。原稿を書くのにも、速い人の2~3倍の時間がかかる。モーニング・ページを書いていると、書くのも速くなる。noteを毎日更新できている(もうすぐ100日になる)のも、モーニング・ページのおかげである。
モーニング・ページで自分会議をしたり、自分の心を観察して言語化する。日々これを実践していると、どんなものを書くのも速くなる。おそらく誰でもそうなれるはず。
同時に、いろいろなことがクリアになってくる。いままで「見ないようにしていた心の蓋」が外れて、自分自身に「あれはどうなっているの? これは放置しておいてよいの?」と問いかけるようになる。
著者はモーニング・ページをbrain drain(脳の排水)と言っているが、まさにそのとおりで、毎朝の排水により、どんどん脳がクリアになっていくのを実感している。
アーティスト・デート~お金も時間もかけない、小さなクリエイティブ・ワーク
「庭を耕してよい土を作る」のがモーニング・ページなら、「クリエイティブを生む種」がアーティスト・デートと言おうか。
週に1回、自分のなかの「子どものアーティスト」がわくわくと喜ぶことをする。これがアーティスト・デートである。旅行に出かけたり、大枚はたいて何かをするということではない。
具体的には、100円ショップで面白そうな「何か」を買ってきたり(スクラッチアートをやってみた)、子ども時代にできなくて悔しかった工作を仕上げてみたり(当時の本が出てきたので作ってみた)した。クリエイティブなワークとして料理もとてもよいらしいが、わたしは料理をしない。お菓子を作ってみたり、好きなCDを聴きながらめちゃめちゃに線を書きなぐってみたりした。
たまには画家の個展(入場料無料のもの)に出向き、絵葉書や画集を買ってくる。交通費を入れても二~三千円程度、時間も半日あれば充分だ。そんなことでよい。要は「自分の中の子どものアーティスト」が楽しむことをすればよい。
クリエイティブ・ワークはコラージュがお気に入り
わたしのお気に入りのアーティスト・デート(クリエイティブ・ワーク)は、好きな絵や写真を切り抜いてレイアウトし、A4のスケッチブックの見開きページに糊で貼る「コラージュ」である。切り抜いているとき、レイアウトを考えているとき、貼っているときはいつだって楽しい。
雑誌をよく買う人にお勧めのワークではあるが、わたしはふだん雑誌を買わない。郵便受けに入ってくる広告を利用したり、好きな画家の画集(1000円台)を2冊求めて、1冊はコラージュに使ったりしている。
コラージュは、スケッチブックの好きなページを開いていつも見るところに立てかけてある。「好きなものを身近においておく」ということで、精神衛生上とてもよい。
英語で原著も読もう
この本は原著も求め、英語でも読んでいる。
邦訳は(翻訳者も書いているが)コンパクトにまとめているので、オリジナルの内容が知りたくなったのが理由のひとつ。もうひとつは、日本語の訳はこうなっている(たとえば「自分を大切に扱えば、自分は強くなる。」)けれど、オリジナルではどう書いてあるのか(上記の文は原著ではRemember that "treating yourself like a precious object will make you strong.である)を知りたかったから。
翻訳者など英語が読める人は、ぜひ原著も読んでほしい。著者本人の言葉がすぱっ!と入ってくるから。シンプルな英文で書かれているので、少し英語が読める人なら、「保険」として邦訳を傍らに置きながら味わえば、この本の真価がわかると思う。
そして第2巻へ
12週間のプログラムを終えたわたしは、もう1周この本のワークをするか、それともシリーズ第2巻をやるか少し考えた末、「第2巻を実践」ことを決めた。第1巻もすべてのワークが終わったわけではないのだが、それは第2巻を終えた12週間後に戻ってきてやればいい。そう思ったのである。
第2巻では「アーティスト・ウォーク」
”The Artist's Way 2”では、モーニング・ページとアーティスト・デートに加えて「アーティスト・ウォーク」が基本ツールに加わっている。週に1回、20分の散歩である。
じつは自宅から徒歩10圏内に、いくつかウォーキング・ロードがある。だが、人が集まるところが苦手なので、なかなか利用できていない。リードを長くとって犬を散歩させていたり、道を塞いでおしゃべりしながら話す人たちの横をすり抜けていくときに、ネガティブ感情が湧いてきてしまうのである。これが、いま一番の課題。
だが、きっとよい方法が見つかる。みんなの行かない散歩道があるはず。そう思いながら毎日過ごしている。
具体的にどう変わったか
12週間前と比べて、具体的に自分がどう変わったか。それについては明日書くつもり。本書の読者には読んでもらえたら嬉しい。
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