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校正・校閲・翻訳校閲

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校正・校閲・翻訳校閲についての情報、思っていること、書籍から得た知見などをまとめています。
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#間違い

ダブルのミスはおそろしい

  先日、こんなような文言があった。 This means we can save 1,400 cubic meters of water.…

模試校正(高校生向け英語)

 先日納品した模試の校正が「素晴らしかった」と褒めていただいた。  校正者がフィードバッ…

表紙の紹介文誤記

 漫画雑誌の表紙で、アイドルの紹介文が間違っていたと「訂正とお詫び」が出ていた。 ミスの…

ヒューマンエラーは人間の業(2015年JAT発行「翻訳者の目線」寄稿)

「久松さん、落ち着いて聞いてください。p13の写真にマルCが入っていません」クライアントの電…

翻訳校閲のプロセス 2

 昨日の続きで、今日は翻訳校閲プロセスの後半を述べる。 7. プリントして素読み  画面で…

翻訳校閲のプロセス 1

 翻訳チェックという語は、産業・実務翻訳界にいる人ならば知らない人はいないだろう。では「…

誤訳のパターン番外編~明らかな原文ミスを拾いそこねる

誤訳のパターンを挙げていくのも今日が最後だ。番外編として、「明らかな原文ミスを拾いそこねる」を述べておこう。 「これは違うんじゃない?」  産業翻訳でも出版翻訳でも、原文が間違っている可能性は常につきまとう。読んでいれば「原文ミスだろう」とすぐにわかることも少なくない。次の例文を見てみよう。 It is planted with more than 3,000 azaleas of over 100 species, including rare Fuji Tsutsu

誤訳のパターン7 ケアレスミス~その1

 間違っている翻訳、つまり誤訳にはいくつかパターンがある。  今日は、注意不足によるケア…

誤訳のパターン6 内容を把握せず字面を日本語にしただけ(訳文だけ読むと意味不明)

 間違っている翻訳、つまり誤訳にはいくつかパターンがある。  今日は、英文解釈の学習不足…

誤訳のパターン2 構文読み違い(文法間違い)

 間違っている翻訳、つまり誤訳にはいくつかパターンがある。  今日は英語の学習不足による…

誤訳のパターン1 数字

 間違っている翻訳、つまり誤訳にはいくつかパターンがある。今日からはそれを紹介していこう…

新聞の日付ミスに思う~現場をオンライン見学してみたい

一面題字の横の日付が違う  昨日、つまり5月19日に、ある地方紙で朝刊の日付ミスがあった。…

広告コピーのミスに思う~「一文字ずつ指でたどって」読もう

オペラの車内広告キャッチコピー  このところ校閲界隈で、野外オペラの車内中吊り広告が話題…

芳賀繁『失敗のメカニズム』から得た知見

 『失敗のしくみ』に続き、同じ著者の本を読んでみた。『~しくみ』とは異なる内容について、感想を述べてみよう。 帰属性と行動性で四分類した運転タイプ(事故の起こしやすさ)  「外的帰属」と「内的帰属」というのは、責任をどこに求めるかということ。外的帰属は自分以外に原因を押し付けやすく、内的帰属は自分に原因を求める。   もうひとつの軸である「行動性」とは何か。行動性が高いとは操作が荒かったり、誤りが多いことをいう。つまり事故の起こしやすさにつながる。  帰属は内的である、つ

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