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【バレーの授業を劇的に良くする3原則】つまらないバレーの授業からの脱却!大学のシラバスとその本質的なねらい公開!実技:バレーボール

こんにちは!レオンです🦁

ここでは実際に私が大学で、コマを持っていた時のシラバスを公開します!堅苦しく書いてありますので、そこはあくまで体裁として…

要諦としては、以下の3つ。


バレーの授業を劇的に良くする3原則


①「この授業の空気は全員で創る」という意識を持たせる

②試合を楽しく続けることで、「試合の技能」が上達する

③「楽しさ」の意味をはき違えないこと


それぞれについて簡単に解説しておきますと…


①「この授業の空気は全員で創る」という意識を持たせる

 ここは、バレーボールの授業、あるいは競技や部活の場合にも言えることだと思いますが、

「自分の態度や言動が、周囲の人に大きな影響を与える」

ということに対して、自覚的になっておく必要がある、ということです。

例えば一人がつまらなそうに適当に手を抜いてやっていたり、

個人プレーに走って、思いっきりスパイクを打ち込み過ぎたり…

ただ勝つために上手い人にばかりボールを集めたり…

他人のミスに対して批判や嘲笑をしたり…


こうした態度や言動は、自分のチーム、そして試合をしている相手チームの空気をも簡単に崩壊させ、一瞬にしてつまらない試合にしてしまいます

全体のバランスを見極めながら、チーム全員がそれぞれの力を最大限発揮できるようお互いに協力し合おうという姿勢

これが根底にあれば、そのチームはうまくいきますし、授業として非常にいいものが生み出されると思います。


②試合を楽しく続けることで、「試合の技能」が上達する

これはよくある勘違いなのですが、全15コマならそのうちの半分以上を、基礎練習に割いてしまう授業があります。

しかし、やはり我々は、楽しくないことをしているときの生産性は非常に低いです。また、目的意識のない練習は身につきません。

なので、試合までのアップからの練習はもちろんきっちり導きますが、やはり終盤に必ず試合を入れて下さい。試合でうまく返せるようになりたい!と思えるから、練習がその人にとって意味を帯びてくるのです。

基礎基本は教えつつも、試合という実践の場でのトライ&エラー

これに勝る上達法はないと思います。ミスをカバーしあえる空気感がチーム内に醸成されていれば、のびのびと挑戦できるので、自然といい雰囲気で練習ができていき、上達もするはずです。

基礎練習のさせ過ぎでバレーボール嫌いを生み出さないようにしていきましょ!


③「楽しさ」の意味をはき違えないこと

「楽しいバレーをしよう!」というと、一部の人たちは、ふざけあってやり始める可能性があります。

私はこれを、「飲み会の場の楽しさ」と呼んだりしています

他愛もない話を延々したり、お互いにふざけあったり

もちろんそうした「楽しさ」自体を否定するつもりはありませんし、事実そういう時間も必要でしょう

しかし、ことバレーボール、それも授業ということであれば、そうした楽しさではなく、もっと「本質的な楽しさ」を感じてほしいと思います。

ではその「本質的な楽しさ」とはどういうものか。

皆さんの頭の中には、イメージが浮かんでいますでしょうか?


これは、ずばり、

〈チームで協力して、一生懸命ボールを繋ぎ、勝利を目指して戦う〉

ということです。

一見ありきたりですよね?笑

けれども、バレーボールでは驚くほどこれが出来ていないように感じます

ワイワイふざけながらやるバレーよりも、何度もボールがつながって長いラリーになったときや、バレーが苦手だった子のファインプレー、頼れるエースの奮起でチームが一つになるなど、バレーだからこそ得られる充実感と「本質的な楽しさ」をぜひとも感じてもらいたいですね。

それでは以下は、堅苦しいですが、シラバス全文載せておきます。

ご参考まで。


【以下、シラバス全文】

1.【授業の概要・目的】

 バレーボールとは、落下するボールを、重力に逆らって落とさないように繋ぎ続けるという、ある種矛盾を抱えた難しいスポーツであるといえる。その難しい課題に対し、自らのオーバーハンドパス、アンダーハンドパスといった技能を駆使し、チームメイトと協力して取り組むことが求められる。仲間と協力して一つのボールを繋ぐことによって、競技本来の楽しさを感じられるとともに、コミュニケーションや達成感を感じられるスポーツでもあると言える。
 バレーボールに取り組むことを通して、競技本来の楽しさを体感することや、仲間と積極的にコミュニケーションを取ること、基礎体力や技能の向上及び心身の健康の保持増進を導くことを目的とする。

2.【到達目標】
①バレーボールにおける各種技能の向上と、ゲームにおける積極的で活発なチームへの貢献。
②チーム内での自発的なコミュニケーションによる、社会性の向上。
③筋力・持久力・柔軟性・敏捷性・平衡性などの基礎体力の維持・向上と心身の健康の保持増進

3.【授業計画と内容】

講義前半は毎授業、スキルに焦点化して重点的に練習を構成する。中盤からは試合の時間を増やしていき、後半ではリーグ戦を行う。そうした中で、チーム内でのコミュニケーションを増やし、全員で協力してチームを創っていく。


ⅠA(前期)
第1回 ガイダンスと授業概要説明
第2回オーバーハンドパスの基礎基本と円陣パス
第3回アンダーハンドパスの基礎基本と円陣パスリレー
第4回スパイクの基礎基本と試しのゲーム
第5回ブロックの基礎基本と三段攻撃の導入
第6回チーム創意工夫練習とゲーム
第7回フォーメーションの理解とゲーム
第8回コンビネーションの導入とゲーム
第9回チーム対抗リーグ戦①
第10回チーム対抗リーグ戦②
第11回チーム対抗リーグ戦③
第12回チーム対抗リーグ戦④
第13回スキルテスト
第14回エキシビションマッチ
第15回決勝トーナメント

ⅠB(後期)
第1回 ガイダンスと授業概要説明
第2回オーバーハンドパス、アンダーハンドパスの基礎確認と円陣パス
第3回スパイクの基礎確認と円陣パスリレー
第4回ブロックの基礎確認と試しのゲーム
第5回コンビ練習と三段攻撃の導入
第6回チーム創意工夫練習とゲーム
第7回フォーメーションの確認とゲーム
第8回コンビネーションの確認とゲーム
第9回チーム対抗リーグ戦①
第10回チーム対抗リーグ戦②
第11回チーム対抗リーグ戦③
第12回チーム対抗リーグ戦④
第13回スキルテスト
第14回エキシビションマッチ
第15回決勝トーナメント

ⅡA(前期)
第1回 ガイダンスと授業概要説明
第2回オーバーハンドパスの基礎基本と円陣パス
第3回アンダーハンドパスの基礎基本と円陣パスリレー
第4回スパイクの基礎基本と試しのゲーム
第5回ブロックの基礎基本と三段攻撃の導入
第6回チーム創意工夫練習とゲーム
第7回フォーメーションの理解とゲーム
第8回コンビネーションの導入とゲーム
第9回チーム対抗リーグ戦①
第10回チーム対抗リーグ戦②
第11回チーム対抗リーグ戦③
第12回チーム対抗リーグ戦④
第13回スキルテスト
第14回エキシビションマッチ
第15回決勝トーナメント

4.【成績評価の方法・観点及び達成度】
出席状況と実習への取り組みの積極性、チームへの貢献度とスキルテストを総合的に勘案して評価する。

5.【授業外学習(予習・復習)等】
本実習をきっかけとして、心身の健康の保持増進のため、普段からジョギングなど適度な運動を心掛けて生活する。また、映像媒体を通して、当該技能の成功をイメージ出来るようにしておくことも、上達に繋がる重要な取り組みである。

6.【履修要件】
授業に積極的に参加する意欲、チームメイトとコミュニケーションを取ろうとする主体性が重要であり、技能のレベルは問わないので、初心者も歓迎します。

7.【教科書・参考書】
教科書は使用しません。必要な学習事項についてはプリント・資料を配布します。


授業を作る人にとって、何か参考になれば幸いです!

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