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起業して1年経ったので。ユニコーン企業の国内唯一のマスターパートナーになったスタートアップの1年間

こんにちわ!Merの澤口です🙋

本日2021年2月14日、世はバレンタインデー。弊社は1周年記念日となります!紆余曲折ありましたが、1期目を黒字決算で終えることができ、2期目に繋がる地盤固めができたかなと思います。今回はそんな1年間を振り返りつつ、文字に起こしていこうと思います。

1期目を終え、振り返りをnoteで書こうと思ったのは、

・自身が振り返れるようにすること
・これから弊社に携わって頂ける方々に、どんなことをやってきたのか知ってもらうため
・将来起業しようと思っている方、同じスタートアップ経営者の方々に少しでも参考になれば

おおまかにこの3つの理由から、記憶が鮮明なうちに書き起こしています。また創業期に便利だったサービスなどもご紹介していきます。

最初に簡単に弊社のご紹介をさせて頂くと、弊社はセールステックを活用した事業グロース支援と、NoCodeツールを活用した事業開発支援を行っている会社です。またpipedriveというCRMプラットフォームを展開する企業の国内唯一のマスターパトナーを担っており、日本における同社のプロダクトの販売、パートナー展開、請求業務などを担っております。

Pipedriveという会社をご存知ない方も多いと思いますので、簡単にご紹介すると電子大国エストニアが生んだユニコーン企業です。(エストニア発のユニコーン企業は5社目)

営業マンが営業マンのために作ったCRMプラットフォームは、後発ながら直感的なUIとシンプルな操作性が好評で、AmazonやUberを始めとした世界9.5万社以上で導入されています。

なぜ設立間もないスタートアップがユニコーン企業の国内唯一のマスターパートナーになれたのかなども書き起こしていこうと思いますが、まずは創業準備のところから、この1年を振り返っていこうと思います。

創業準備

弊社は澤口と大竹という2人で共同創業した会社です。10代からの付き合いで、いわゆる腐れ縁というやつです。2人とも営業、事業開発をメインの畑としてきていたので、正直なんとか食べてはいけるだろうと思っていました。(→甘い)

まずは創業の手続きをということで、会社設立freeeを活用して設立を行いました。これから会社を設立される方はご利用されることをおすすめします。すごく簡単でした。素晴らしいサービスです。


オフィスはコワーキングスペースを契約しました。安い上にクオリティも高く、有難い限りです。余談ですが、コワーキングスペースということもあり、多くのスタートアップが集う場所となっています。そこで特別キャンペーンを作って、入り口付近の掲示板にチラシを掲載させて頂いているんですが、お問い合わせはほとんどありません笑(かれこれ1年くらい掲載してるのにw)
しかし、数少ないお問合せの中から巡り巡って、現在がっつり組ませて頂けることになったパートナー企業と巡り合うことが出来ました。小さな行動でも、無駄なことはないんだなと改めて思います。


設立の手続きを進める中で、会社の顔となるHPの作成にも着手しました。2人とも非エンジニアなので、wixを活用して作成することに。


昔では考えられませんでしたが、今ではコードを書かずにHPがパワポで資料を作成するかの如く作れてしまいます。実際に出来上がったHPがこちらです。


HPを作成するにあたって、デザインはPinterestでかっこいいデザインを参考にしながら整えていきました。

またどのくらいのトラフィックがあるか毎日確認するのも大変なので、こちらのツールで毎朝6時にslackに通知がくるようにしています。

名刺作成は鉄板のラクスル。デザインは同じくピンタレストを参考にしました。(作ったはいいものの、創業直後コロナが猛威を振るい、あまり名刺交換できていない、、、)


またこれはまだまだ珍しい例かと思いますが、弊社ではCRM/SFAを創業前後、メールアドレスを発行した段階から導入しました。今はpipedriveのマスターパートナーをやっているので、ポジショントークにならないようにありのままを書きます。ちなみに最初に導入したCRM/SFAはHubspotでした。

元々営業に長く携わっていた経験から、CRM/SFAを導入することで、

・業務効率化
・プロセスの合理化
・プロセスの可視化とPDCAサイクルの構築

といった観点から、チームとしてはもちろんいち営業マンとしてもCRM/SFAを活用した方が、間接コストの削減とパフォーマンスの向上に繋がるということを知っていたので、導入に迷いはありませんでした。

このあたりは様々著名な方が解説されているので、ご一読いただくと理解が深まるかなと思います。

また創業当初から行っていたことがもう一つ。業務の自動化には早々に取り組んでいました。iPaaSを活用し、タスク実行の自動化やデータのクレンジングなど今日までにいくつの業務を実行してくれたことか、、、

現在使っているiPaaSはZapier(integromatに浮気するかも)👇

iPaaSではないけど、CRMデータのクレンジングはこれで自動化してます👇


【1〜3ヶ月目】一つ目のサービスを提供開始(POPCORN-現在はDIGLYに形を変えて準備中)

創業後は、前職のお仕事を業務委託で受けさせて頂きながらサービスの構想を描いていました。しかしこの時、起業して約1ヶ月、3月12日、WHOが新型コロナ(COVID-19)を「パンデミック」と認定しました。そしてすぐに緊急事態宣言。コロナの影響により、当初予定していた仕事も条件が変更になり、撤退を決意。しかし結果として、コロナによるリモートワークの認知定着や、DXへの興味の高まりから、なんとか今期は乗り越えることが出来ましたが、この時は正直、焦りました。そんな中で、前職時代から非エンジニアながらもiPaaSやGASなどは結構使用しており、様々なお客様とお話しする中で、なんてことないと思っていた自動化作業やデータ連携が、意外に知られていなくて驚かれたり喜んで頂く機会があり、サービスとして出してみようということで、1つ目のサービス【セールスイネーブルメント構築サービス-POPCORN】が誕生しました。

当時の営業資料がこちら👇

業務の効率化のみならず、毎月のランニングコストの低下などの価値が提供できた一方で、すぐに課題も見えてきました。現在は、その課題を解決すべくサービスを名前も含め大幅リニュアールに向けて準備中です。

※現在事前登録を受付中です👇無料テンプレも準備中


またこの頃からPR TIMESの利用を開始しました。PR TIMESでは設立24ヶ月未満の会社であれば毎月1本無料でプレスリリースを打つことが可能です。

またやってみてよかったなと思ったのは、毎月なにかしらネタを作ろう!とすることで、新たな取り組み、アップデートに対するスピード感に対する意識がより一層高まったように思えます。

弊社の場合、残念ながら爆発的な伸びはなかったものの、プレスリリース経由で毎月数件のお問い合わせが来るようになりました。スタートアップは利用することを強くおすすめします。

【4〜6ヶ月目】2つ目のサービスを提供開始(builder)

2つ目にリリースしたサービスはNoCode特化型のweb開発サービスbuilderです。昨年はNoCodeというキーワードが一気に注目された年だったと思いますし、多くのお問い合わせを頂きました。ただお問い合わせ頂いた7割の方々には、実現したいことに対してどういったNoCodeツールが合いそうかをお話しし、自分でやった方が当然コストは掛からないので、まずやってみることをおすすめさせて頂きました。現在はNoCoderの方々の情報発信も増え、とてもわかりやすいコンテンツが充実してきているので、これからプロダクト開発を考えている方は一度学習してみるのもいいかもしれません。

※参考までに、ノーコードスクールをご紹介!すごくわかりやすいです。

一方で3割の方々はどうだったかというと、こちらは中小企業以上の規模感のお客様で、資金はあるが知見とリソースが足りなく、学習コストを掛けるよりは委託したい。といったお客様でした。また弊社に期待頂く部分として、開発したプロダクトとCRM等の連携やワークフローの設計をセットで提案してほしいといったご要望が多かったです。数年前に比べて、スタートアップとか新しい技術とかそういったものに対する社会的な認識が大きく変わってきているということを肌で感じました。設立して間もない企業が大手と同じ土俵でコンペに参加できる、選んで頂ける、これは先人たちが切り開いてくれた結果があってこそだなと心底思いました。

またこれから起業されていく方の中にも、NoCodeツールを活用した受託開発を行なう方もいらっしゃると思うので、ご参考までにやってみて得た個人的な意見を。
今後、NoCodeで受託開発を行う会社は増えてくると思います。しかし単純な受託開発だと価格競争に飲まれていき、事業が立ち行かなくなるのではないかと思います。
大事なのは、NoCode受託開発✖️ 〇〇といった独自の付加価値を如何に産み出せるかという点です。何を当たり前なことをと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、それでも敢えて書かせて頂きました。

ここまでで大体半年経過!事業の進捗は!?

実は前職のお仕事を頂いていた期間は、フルコミットで携わらせて頂いており、他の案件は夜な夜な取り掛かるというスタンスだったので、本格的に動き始めたのは、創業後4ヶ月を過ぎたころくらいからでした。本格的に動き始めてからは背水の陣で日中から営業活動を行いました。その結果、本当に有難いことに、ご縁を多数頂き、累計で数千万の売上が確定。営業という仕事に浸かっていたこと、自分の性能の低さを教えてもらい、テクノロジーに頼る術を身につけさせてもらっていたこと、などなど様々要因があったと思いますが、今までやってきた一つ一つがバリューを発揮していると思えました。

【6〜7ヶ月目】ユニコーン企業🦄Pipedriveの国内唯一のマスターパートナーになる

冒頭でも触れたように、弊社では創業時からCRMを導入していました。最初は使い慣れたHubspotを活用していました。しかしふと、前職の同僚から教えてもらったpipedriveというツールを思い出しました。当時は日本語対応もまだ微妙だったのですが、久々に触ってみると日本語対応していたり、機能もアップデートしており一気にのめり込んでしまいました。
率直に感じたのは、現場の営業マンが成果を出す為に使うツールとして設計されているということです。

例えばこんなところとか

詳しく見たい方はこちら👇

セールス周りのご支援をさせて頂くにあたり、CRMとの関わりは非常に深いものがあります。なのでご支援をしていく中で、どこかしらのCRMのパートナーになるということは考えていました。

しかし既に多くのパートナー様、諸先輩方がいる中で、頭ひとつ抜きん出るには相応の時間と労力、覚悟と運が必要です。確固たる立ち位置を最速で確立するためにどうすればいいか?そう考えた時に、まだパートナーがいない、もしくは少ないCRMを提供している会社はないのか?と考えました。とはいえ、その条件に合ったとしても自分自身が本当にいいサービスだと思えなければ、やる意味がないとも思っていました。

そんな中、pipedriveはまさに渡りに船、理想的な会社、プロダクトでした。

・国内でpipedriveを扱っているところがない(厳密にはいらしゃったのですが、アクティブではなかった)

・自分自身が使ってみて、衝撃だった。惚れた。

・まだ未完成な部分(足りない機能や不十分な機能)はあるけど、累計100億以上調達しており、開発に対して投下しているリソースが大きいと想定でき、今後のアップデートに期待が出来る。

そこで早速どうすればpipedriveのマスターパートナーになることが出来るか考えました。つてもない、英語も話せない、実績もない、けど行動しないと始まらないと思い、熱烈なラブコールを書き起こし、評判のいい翻訳ツールで翻訳をし、英語が得意な友人に添削してもらって、直接問い合わせメールを送ってみました。

この時使った(今もすごく使っている)翻訳ツールがこちら

しばらくすると返信がきて、国外市場展開の責任者と打ち合わせが出来ることになりました。ここを逃してはいけない。そう思いました。

打ち合わせ時は、気合いを入れてプレゼン資料を作り、ここだけは!というポイントの英語の発音を練習し、(ほとんどは通訳してくださる方がいました)打ち合わせに挑みました。今までどんなことをやってきたか、日本の市場感はどうか、そしてpipedriveがどれだけ優れていると感じているかなどを、それはもう熱烈に語りました。

そこから数回打ち合わせを行い、晴れてPipedriveの国内唯一のマスターパートナーになることが出来ました。
このポジションを獲得出来たことは、本当に嬉しかったです。と同時に身が引き締まる思いでした。創業間もないスタートアップにチャンスをくれたPipedrive社には感謝しかありません。

【8〜12ヶ月】問い合わせ数を増やせ!

pipedriveは機能アップデートのスピードも早く、最近だと見積書の自動作成機能や、電子契約まで出来るようになったりと、月額1500円から利用できるとは思えないほど様々な機能が充実しています。


また多機能ながら直感的なUIや簡単なセットアップ方法が多くの顧客、エキスパートから高評価を獲得しています。


しかし日本ではSalesforceなどに比べ、まだまだ認知度が低いのが現状です。また弊社自体も圧倒的に認知度が低いため、どのように知っていただくかという施策を様々行いました。

この辺りはまた別途まとめようと思いますが、

イベントに出てみたり

・国内最大級のインサイドセールスの祭典(弊社だけ、どこの会社?感がすごい😂)

・ものすごいHR展(ご参加受付中)

MAツールを活用してみたり

実は弊社ではautopilotというMAツールのパートナーも行っています。pipedriveと相性がいいMAツールを探し求め、行き着いたのがこのautopilotというツールです。こちらのツールも業界では後発のサービスなので、日本の市場でよく聞くものよりも金額的なハードルや学習コストはだいぶ下げられています。気になる方はこちらからトライアルが可能です👇


自社サービスで回してみたり(現在クローズドβ版)

様々な施策を試し、もうすぐ月間で100件ほどの流入が入ってくるまでになりました。とはいえ、pipedrive単体で見ると月額¥1,500~のサービスになるのでまだまだ増やして行かねばなりません😅

少しでもpipedriveに興味をお持ちの方は、こちらをご覧頂けますと幸いです。そしてお問い合わせフォームをスッと送信してください。飛び跳ねて喜びます。


【2期目に向けて】

あっという間に1期目が終わりましたが、2期目は更なる飛躍をするためにより一層力を入れていきます。まず現在クローズドβ版、事前登録を受け付けている2つのサービスをローンチ予定です。

セールステックを活用した営業業務の効率化・自動化・可視化を支援していくことに、より一層の力を入れていきます。pipedriveとの出会いがなければ、セールステックにここまで力を入れることはなかったかもしれません。しかしその出会いによって気づけた自社の強みを活かし、実際に自分たちが受けた恩恵をステークホルダーの皆様にも共有できるようにしていきます。

また2期目は積極的に事業投資ができるよう創業融資を活用しようと思ってます。本当は、1期目にやる予定だったのですが、なんだかんだあれよこれよと後回しになってしまいました。内容を見る限りこれから起業される方にもおすすめです。今はもしかしたらコロナ関連のもっといい制度があるのかもしれませんが、、

また今期は採用も積極的に行っていく予定です。副業メンバー、フルリモート大歓迎です🙋

採用資料はこちら👇

さいごに、社会全体に起きた未曾有の脅威、ビジネス環境においても今まで経験したことがないような変化があった中、創業初期から支えてくださったすべてのステークホルダーに感謝します。まだまだこれからが本当の勝負です。僕たちだからこそ提供出来る価値をもって、少しでも多く社会に貢献していきます。

これからnoteやSNSでちょっとずつ発信していこうと思いますので、よろしければフォローお願いします!


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