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Medical-3. 胸膜腔のはたらき

肺胞内に外気を導入するために
ヒトは陰圧呼吸を行っている。

ではここで
陰圧呼吸について再度考えたい。

陰圧呼吸:Negative Pressure Breathing
この場合のNegativeとは
大気圧>胸膜腔内圧であった。

(無論、細目においては
齟齬相違が生じる表現方法ではあるが、
概念においてである事を了承願いたい)

胸膜腔内圧が大気圧(≒肺胞内圧)と
概ね等しくなった時点において、
一般的な呼吸サイクルにおいては
呼吸運動のSilent Periodが認められ、
これは吸気運動および呼気運動の終了と
判断することが出来る。

音楽家が演奏を始める際、
次のフレーズを表現するに足る至適空気量を
肺内にあらかじめ充填するわけであるが、

この充填行為において
"◯◯呼吸法"という
何らかの拠り所を求める傾向が
音楽家には強く根付いている。

そしてその”呼吸法"に
強く束縛されることにより、
本来の呼吸運動の現象や目的が
誤解されているのが現状である。

ともすれば
陽圧呼吸(Positive Pressure Breathing)よろしく
肺に空気をできるだけ"詰め込もう”と努力する。

では何を変えるべきなのか。
そのひとつの解決策として

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