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管楽器奏者の顔の筋肉(全10回)

顔の筋肉の特徴を知って、
管楽器の音作りを楽しみましょう!

管楽器奏者にとって顔の筋肉は
 ・金管楽器は音源として
 ・木管楽器は包むものとして
とても大切なものです。

今回より全10回に分けまして
お届けいたします本シリーズでは、
以下の5つのテーマに分けて
管楽器奏者の「顔」をご紹介いたします。

1. 顔の皮膚

アンブシュアを考える上で
意外と忘れがちなのが
皮膚の柔らかさです。

顔の筋肉は「皮筋(ひきん)」と呼ばれ、
皮膚に向かって
織り込まれるようなつくりになっています。

つまり、
皮膚が動きにくくなると
 ↓
アンブシュアに関わる筋肉も動きにくくなり
 ↓
音作りに非常に悪影響をおよぼします。

さらに、顔の皮膚は、
言われてみれば当たり前なのですが、
首や肩、胸、背中へと
継ぎ目なく幅広くつながってるので、

アンブシュアを作る上では
それらの場所の皮膚や演奏姿勢も
深く関わります。

この回では
 ・皮膚の全体像
 ・顔-首-肩-背中の皮膚の動かし方
 ・普段のケアの方法
をお伝えいたします。

2. 音源の筋肉

金管楽器の音源となる筋肉は
「口輪筋(こうりんきん)」です。

そう聞くと
"ハイトーンのために鍛えよう!"
と思いがちですが、
ちょっと待ってください。

口輪筋を強くしたとしても、
口輪筋は「唇をストローを吸う形」
にしか変形できないのです。

これでは演奏できませんよね。

そこで、口輪筋での音作りには
たくさんの調整役が
必要となるのです。

この回では
 ・口輪筋の働きとケアの方法
 ・口輪筋を支える筋肉(上唇編)と訓練方法
 ・口輪筋を支える筋肉(下唇編)と訓練方法
をお伝えいたします。

3. 空間の筋肉

唇やリードを振動させるには
空気の流れが必要です。
 ↓
その空気の流れは気圧がつくります。
 ↓
その気圧は、
肺からマウスピースまでの
身体の内側の全ての空間を、
 ↓
身体の外側に向かって
等しい圧力で押し出します。
 ↓
その押し出す力に従って
口の内側を膨らませていると、
 ↓
唇やリードを振動させる
空気の流れが乱れてしまい、
 ↓
思うような振動がつくれません。

この回では
 ・口の中の空間を保つ筋肉
 ・バズィング練習を行う意味
 ・噛む筋肉との相互作用
をお伝えいたします。

4. アゴの筋肉

木管楽器では
マウスピースを噛む力を調節することは
とても大切です。

しかしながら、

わざと硬い番手のリードを使って
噛み締めて音を出してみたり、
練習が終わると
アゴの関節がとても疲れたり、

"噛む"ことにおいては
エラーも起きやすいですよね。

金管楽器では
マウスピースを強く押し当てて
唇の振動を最大限に活用しようと
考えがちです。

そうすると、

絶対に動かない上アゴの骨には
さほどの負担にはなりませんが、
簡単に動かされる下アゴの骨には
相当の負担がかかってしまい、
アゴの痛み等につながります。

この回では
 ・アゴを閉じる筋肉と緩め方
 ・アゴを前後左右に動かす筋肉と訓練方法
 ・アゴを下に開く筋肉とノドの訓練
をお伝えいたします。

5. その他の筋肉

管楽器奏者にとっての顔の筋肉とは、
すなわち音を作るための筋肉です。

それと同時に、
顔には他の筋肉もたくさんあります。

それらの筋肉との関係は
どうなっているのでしょうか。

この回では
 ・楽器の構えに影響を及ぼす頭の筋肉
 ・演奏中に目を閉じたり見開いたりする理由
 ・ブレスをする時に鼻が動く理由
をお伝えいたします。

今後におきまして
各回ごとに記事をアップしてまいります。

少しづつ学んで頂き、
理想の音作りに活かしてくださいませ。

お気に召して頂けましたらサポートをお願い申し上げます!