深海の生物
わたし覚えているの
昔 海に棲んでいた頃のこと
ゆらゆらとぬくいくらげ
小さなえび
さかなの背中
わたしは小さなつぶつぶだった
きみもぼくも居なくて
ゆらゆらと全部がつながっていたの
抱きしめるととけあって
口づけは甘かった
長いことそうして
わたしたちはみつめあってた
手探りでかたく抱きあって
つないだものは離れてて
そばにいるのに
みえない
どこまでが海なのか
どことどことが離れてるのか
漂って見えない
明日も明後日も
昨日からも
今日も
ゆっくり自然なペースで更新していきます。