歳をとるのは、怖いですか?
歳をとる、つまり老いること。あなたは怖いですか?
わたしは、ズバリ。やっぱり怖かったな、と思います。
だけど怖がってること、自分が気づくのには時間がかかったな。
と思います。
老い、のその先にくる、死。も。やはり怖い。
こちらの方はずいぶんと小さい時から怖いなって思っていました。
なんというか、小さい頃から、「死するということは、今ここにある、この世の全てとのお別れなんだ」そんな感覚があって
ああこの愛おしいイマココの温もりやお父さんやお母さんや妹や弟や森やお家や山や動物や風の音やふわふわした雪やひかる河原などの全てと
わたしはいつか「お別れ」というものをするのだな、ということについて
もう、とてもとても、切なくて愛おしくて苦しい気持ちでおりました。
そんなふうに「老いる」を飛び越して「お別れ」を意識してきたわたしは歳をとっても、今がいつも一番若くて美しい、と思って生きてきました。
けれども振り返ってみると、50歳に向かってゆく40代の間。わたしはずっと「老いる」ことが怖くなってゆく自分と向き合うのが怖くてみないふりをしてきたんだなぁと今は思います。
老いるというよりも若さを失ってゆくこと。だったかな。
50になってやっと開き直れた、というか。
老いることは確かに怖いことでもある。というふうに見れるようになった。
もちろん怖いだけではない。優しくて温かくて荘厳な要素もあります。
それでも体の細胞の変化、さまざまな目にみえる、見えない変化を思うと
やっぱりドキドキする自分がいるよね。
そんなふうに受け入れられたら、だいぶ楽。
それに自分がどんなふうに歳を重ねてゆこうか?じっくりと考えるようになって、生活や時間の過ごし方がすこぶる丁寧になってきました。
とはいえ土台にある気持ちは幼い頃と変わらず。とにかくわたしは、この世の全てと、お別れするのが切ないです。
そしてそれはつまり「この姿ではなくなるんだな」ということなのです。
こんなに素敵な星。こんなに素敵な人々。
こんなに素敵な家族。
こんなに素敵な大好きな人。
お別れすることになっても、まだこの地球に一緒にいられる。
それはなんて、素敵なことなんだろう。
この頃は
小さい頃よりももっともっと、
この世界以外の世界について感じるようになりました。
私たちの世界は一つではない。
いくつもの階層からなっている。
今この次元にいる私たちも
いつかはまた、別の次元に移行していく。
そして全てはずっと
繋がっている。
その感じが、リアルに、実感できるようになってきました。
人間としては死することは怖いことですが
この感覚が育ってくると
また違う視点から
意識の移ろいを感じることができます。
次元を超えて旅をする私たち。
出会えたこと。
そんな奇跡のようなこの世界で
出会えたことはやっぱり奇跡。
そう思うとまたさらに
愛おしくてたまらなくなるのでした。
ゆっくり自然なペースで更新していきます。