コパ・アメリカ日本代表初戦と2戦目

負けと引き分け。ポジティブな要素がふんだんにあったのでその点を重視して私なりの視点でレビュー的なものを書いていく。

初戦。
個人的には、ほぼBチームの日本と本気の前回王者チリとの実力差が明らかの中で臆することなく果敢にプレーをし、チャンスを創出できていた。0-4という結果ではあったがチャンスを作れていた。後は決めるだけ←これが難しい。

といいつつも、森保監督には苦言を呈したい。なぜ、3-4-2-1でなく4-2-3-1にしたのか、もしくはその場合にあぶりだされる弱点の対策をしてこなかったのか。フォーメーションのせいだけではないが、下記ポイントを修正できなければ今大会は全敗すると断言できる。

それは、ズバリ①中島が持ち場である日本の「左サイドの守備」のオーガナイズ、②サイドバックの攻撃参加の増加および守備の改善だ。

①は森保JAPANになり中島が主役になってからずっと気になっていたポイントだ。中島はW杯以前に左サイドを担っていた乾、原口と比べて守備意識が薄い、というよりも免除されているように見受けられる。その代わりに左ボランチがカバーするのだが、中島が戻らなさすぎてどうしても後手後手になっている印象。

②は中島、久保両WGのフォローが少なく攻撃の厚みが少ない、守備時に簡単にクロスをあげさせている点だ。前者は意識の問題、後者は①と連動している。

と下書きしていたら2戦目。

素晴らしい試合だった。
今大会調子の良いウルグアイから勝ち点1をもぎとったからだ。
被シュート20何本にクロスバー直撃が何回かあり運に恵まれていたが、何より最後まで体を張って全員が守備をしていた。中島の守備も前回より改善されていた。(多分監督に言われたんだろう)

そして何よりも我らがマリノスの三好。少ないチャンスを決めきる、という日本の永遠の課題を大一番でやってのけた。
特に1点目は利き足でない右足で迷いなく振りぬいた。

以前も書いたが、堂安には利き足を制限された際の選択肢が皆無に等しい。現時点では明らかにフルメンバーにおいても堂安よりも久保、三好がファーストチョイスだろう。

ベテランの川島、岡崎、柴崎もとてもいい出来だった。

川島。すごいかった、W杯の時に散々批判してごめんなさい。今シーズン試合出ていないにも関わらず守備陣を落ち着かせスーパーセーブもしていた。特にカバーニとの1対1のセーブは鳥肌がたった。

岡崎。レスターがプレミア制覇していた時を思い出すクロスに対してつぶれる動き、前線からの連動した守備。岡崎も今シーズン試合出てないけどフル出場と腐らずトレーニングしてたんだな、と感じた。

柴崎。も今シーズン試合出てないけど日本代表の心臓で居続けてる。目を見張ったのが守備だ。サッカーIQが高いのは青森山田の時から思っていたが、ウルグアイ戦の守備時の読みは長谷部を連想させるほどの落ち着きだった。

その他個人的に可能性を感じたのは板倉、杉岡、FW上田。

板倉はパスの精度さえ向上させれば大型なので中盤の守備力があがる。遠藤よりもポテンシャルを感じた。
杉岡は体を張った守備に加え、2点目のような効果的な攻撃参加と高精度。頻度を上げられれば長友を上回ることができると思う。
上田は初戦で叩かれていたが、ポジショニングの良さやインテンシティの高さに可能性を感じる。あとはボールロストをしないことと決定力。アンダー世代では点とりまくってるので後は高いレベルでの経験と時間の問題だと思う。大学サッカーやってないでさっさとJ、いや海外に行くべきだ。

にしても森保監督はモチベーターとしてはいいのかもだけど、交代策無能すぎ、久保を投入するのが遅いし、そもそも疲労している選手がいるのは明らかだった。あれじゃ選手がかわいそう。

とは言いつつも、3戦目を残してグループリーグ突破の可能性を残したのが大きい。モチベーション高く臨めるし、突破できれば多分ブラジルと戦える?みたい。

我らが三好と久保の覚醒に期待しよう。

それではまた。



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