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働きたいけど働けない、そんな時に使える制度 - 自立支援医療制度編

こんにちは!マーキュリーです。
障がいを緩和するために本当は積極的に治療を受けたいけれど、費用がかさみそうで躊躇している方がいるのではないでしょうか。
そんな方のために「自立支援医療制度」というものがあります。

自立支援医療制度とは?

 ・心身の障がいの治療にかかる医療費を減らしてくれる制度
 ・自立支援医療制度には精神病患者向けの「精神通院医療」、18歳以上の身体障がい者向けの「更生医療」、18歳未満の身体障がい者向けの「育成医療」の3種類ある
 ・障がい(病気)が「重度」かつ、治療が「継続」して必要な方が対象
 ・この制度を使うと医療費が1割負担になる
 ・さらに世帯ごとの所得によって、1月当たりの負担上限額が設定される

詳しく見ていきましょう。

対象となる障がい

 ・精神通院医療:うつ病、双極性障害、不安障害、統合失調症、てんかん、アルツハイマー、知的障害など
 ・更生医療、育成医療:肢体不自由、視覚障害、聴覚・平行機能障害、音声・言語・そしゃく機能障害、心臓機能障害、その他の内臓障害、HIVによる免疫機能障害など

対象となる治療

 ・精神通院医療:医師の診察、投薬治療、デイケア、訪問看護など
 ・更生医療、育成医療:診察、投薬治療、手術、マッサージ、訪問看護、入院とその際にかかる世話など

対象外となる治療

 ・精神通院医療:入院治療、指定医療機関以外での治療、保険適用外の治療(カウンセリングやセラピーなど)、精神疾患以外の治療など

 ・更生医療、育成医療:指定医療機関以外での治療、身体障害者手帳に記載された障がい以外の治療、医療効果が期待できない医療など

指定医療機関とは

 ・自立支援医療制度では、「この医療機関を利用します」とあらかじめ申請する必要がある
 ・申請していない医療機関では利用できない
 ・最初に申請した医療機関以外を利用したい場合は、その都度申請する必要がある

申請手続きについて

 ・自立支援医療制度は区役所などで申請を行う
 ・横浜市は郵送での申請を受け付けている
 ・川崎市では精神通院医療のみ郵送で申請を受け付けている(更生医療は区役所で手続きが必要)

 なかなか外出が難しい方は郵送手続きを検討してみてはどうでしょうか。
 その際自立支援医療支給認定申請書や医師の診断書、所得を確認できる書類などが必要になります。
 必要書類はウェブサイトでダウンロードできます。
 詳細は下記URLよりご確認ください。

 横浜市(精神通院医療)
 https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/fukushi-kaigo/fukushi/annai/seido/iryo-kyuhu-josei/jiritsushieniryou-kyuhu/jiritusieniryou1.html
 横浜市(更生医療)
 https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/fukushi-kaigo/fukushi/annai/seido/iryo-kyuhu-josei/kosei/kousei-kyufu.html
 横浜市(育成医療)
 https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/fukushi-kaigo/fukushi/annai/seido/iryo-kyuhu-josei/ikusei.html

 川崎市(精神通院医療)
 https://www.city.kawasaki.jp/350/page/0000017029.html
 川崎市(更生医療)
 https://www.city.kawasaki.jp/350/page/0000022262.html
 川崎市(育成医療)
 https://www.city.kawasaki.jp/450/page/0000030521.html

自立支援医療制度は1年ごとの更新制
 ・1年ごとに区役所で受給者証を更新する必要がある
 ・2年に1度主治医の診断書が必要なので忘れないように

その他、注意事項
 ・お住まいの市区町村外にある医療機関でも利用可能
 ・一定以上の所得によっては対象外になる場合がある
 ・受給者証の発行には1か月から1か月半程度かかる

障がいの治療は時間がかかるものです。
福祉制度の力を借りて、少しずつ治療を進め、生きやすくしていきましょう。
相談窓口は以下です。

横浜市 健康福祉局障害福祉保健部こころの健康相談センター
川崎市 各区役所高齢・障害課精神保健係