見出し画像

晩に見た夢の話

久しぶりに長尺で鮮やかな夢を見た。
とは言え、その夢のリアリティは随分薄れ、不快感などを引きずることもない、自分と一線が引かれた『見る』夢だった。

ストーリーはこんな感じだ。

私がある日、街で偶然時と場所を同じくし、何らか非常に些細な接点を持った女性がいた。

その接点は、見たとか、チラッと睨んだとか、不満を呟いたとか、本当に些細なものだけど、僅かにネガティブな要素を孕むものだったようだ。

その女性は実はヤクザの頭の娘だった。

その日から、私は行く先々でヤクザに付け回される生活になる。
何か直接的な暴力を振るわれる訳ではないけど、命を狙われる不穏さはいつもある。

そしてある日、ヤクザはついに家にまでくる。
ちょうど出勤しようと家を出たら車で待ち構えていた。
そのまま強引に家に押し入られる。

「お前が死ななきゃ、家族を殺す」

そう、選択を迫られた。

「そんな…あんな些細なことで命までって…そんなのあんまりです…どうにか許してください」と私は必死にパニックになりながら許しを乞うが、選択肢は変わらない。

数時間の押し問答の末、私は決意をして、奥のリビングで怯えて待つ母の元へ行く。

「私が死ぬからね。ごめんね」

そう告げると、母は泣き崩れた。
それを見て、(あぁ、泣いてくれるくらいには私に愛情があったんだな)と思った。

そしてヤクザの元に戻って、「私が死にますから、家族には手を出さないでください」そう告げて、連れていかれる直前に、
2人の女性が来た。

ヤクザの娘とその母親だ。

ヤクザの娘はこう言う。
「父は殺せと言い、散々追い詰めましたが、私は望んでいません。そもそも、私がこの人に受けたことは本当に些細なことですし、その件についてはもう謝罪も頂いてます。命を奪うほどのことではないです。本人が要らないと言っているのだから、止めていただけますよね?」

続いて、ヤクザの妻も言う。
「あの人は頭に血が上りすぎなんです。やりすぎです。怖い思いをさせて申し訳ありませんでした。お前たち、下がりなさい。」

こうしてめでたく、私の命は助かることになった。
そこへ私の父がきて、涙を流し身体を震わせながら小さくなって「ありがとうございます…ありがとうございます…」と土下座をして繰り返していた。

その姿にも、(へぇ、父は私に死んでほしくないと泣くほど思ってたんだ)と驚いていた。

そうしてなぜか、ヤクザの母娘と仲良くなり、我が家でバーベキューをする。

そして、そんなドタバタで無断欠勤をしてしまった職場にも慌てて連絡を入れる(「私が死ぬ」と決めた時にも"急用で出勤できそうにないです"と連絡しようとメールを途中まで作ってて、我ながら律儀だなと思った)。

そんな若干、カオスめな夢を見たという話。

ちなみに、『ヤクザに追いかけられる夢』というのは、精神的に追い詰められてストレスが溜まっている状態、とのこと。

夢占い的には『死ぬ』夢は物事の区切れというニュアンスの吉夢なようなので、死ぬと決めたのに死なないというのも、あまり良くないのかもしれない。

単純に普通に不調は続いてますよということなのだと思います。
電車の中や、街中歩いてる時に不意に襲う"ドクンドクン"という動悸や、それに伴う息苦しさは相変わらずだし、
夜になると全身が痒くなるし、
疲れてるはずなのに、深夜になっても眠くならないし。
生活上の些細なイレギュラーに対応出来る体力がなくなってるなぁと思う。

そんな戯れ言でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?