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おせち(瞑想)もいいけどカレーもね

おせち料理で好きなのは栗の甘露煮です。あとはイクラがあれば食べるくらいで、ほかはあまり好きなものがありません。カレーは毎日でも食べられるくらい大好物です🍛

さて、今回は瞑想について書いてみたいと思います。といっても、瞑想そのものというより、瞑想の問題というか限界点を簡単に考察し、別のアプローチを提案してみます。実はこういう話はBLOGですでに書いているのですが、あらためてnoteの方から読まれる方への案内となるようにまとめてみました。

さて、唐突ですがバガヴァッド・ギータにおいて三つのヨーガとされるのは次の3つですね。

  • ジュニャーナヨーガ(智慧の道)

  • バクティヨーガ(帰依の道)

  • カルマヨーガ(行為の道)

この分類でいえばわたしはジュニャーナヨーガの道を歩んできたと言えると思います。基本的には真理とはなにか? 悟りとはなにか? 意識とはなにか? 宇宙はどのようになっているのか? などなど、こうしたことを25歳くらいから考えはじめ、今に至ります。途中において、サイケデリクスをはじめとした様々なドラッグを試したり、どん底ともいえる人生の一時期を味わったりもしましたが、ざっくりと言ってしまうのであれば、そうしたことを経験することによって、知識として学んできたことがより深く理解されましたし、その経験がさらに学ぶべきことを引き寄せもしました。

いずれにせよ、わたしは考えて考えて考えることによって真理を追究してきた人です。ですから、BLOGやこのnoteにおいてわたしが書くことも基本的にはわたしと同じタイプ、すなわちジュニャーナヨーギに向けてのものであり、彼らが考えるための材料もしくは燃料となる知識を綴っているつもりです。

では、ジュニャーナヨーガにおいて、瞑想は必要なのかそれとも不要なのか? この問いには実は答えはありません。答えがない質問というのは、意味のない質問ということですが、つまり、やりたければやればよいし、やりたくないのであればやらなければよいということです。あえて分類するなら瞑想は行為ですから、カルマヨーガといえるでしょう。でも、ジュニャーナヨーギでも瞑想をする人は普通にいます。

それに、わたし自身も30歳過ぎから数年ほどは熱心に瞑想をやっていました。その経験は無意味であるどころか、非常に有意義でさえありましたが、それがなかったら今のわたしがないか、というと、そんなことはまったくないと思います。ただ、人生は一回きりで途中からやり直したりはできませんから、その時期に瞑想をたくさんしたということは、そうすることがわたしの人生において必然であり、それが運命ではあったのだと思います。

でも、現在のわたしは瞑想をしません。あえて瞑想という行為をはじめなくても、わたしの意識は瞑想によってたどり着ける状態と常に居合わせているからです。そんなわたしが瞑想についてどのような考えを持っているかについては、こちらの記事に詳しく書かせてもらっています。気になる方はお読みください。

結論からいうと、瞑想はそんなにお勧めしていません。とはいえ、瞑想に興味を持つことがないような人が探究の道に入るということもあまりなさそうですから、入り口としてはよいのではないでしょうか。

代わりにというのではないですが、探求者(=読者と想定しています)の方々に対してお勧めするワーク(修行という言葉はなにか辛そうなのでわたしは好きではありません)として、わたし自身がホーキンズ博士の書いていたことをベースにして考えた IF (Intuitive Field:直感的フィールド)というものを提案しています。

このワークの本質の一つは、目を瞑ってやる瞑想とおなじことを目を開けて普通に生活するなかで行うというものです。脳が消費するエネルギーの大半は視覚が利用しています。つまり、ものを見るのには膨大なエネルギーが必要ということです。瞑想が目を閉じて行うのは、視覚がもたらす情報(これも膨大です)を遮断するだけでなく、脳のエネルギーを気づきに集中させるためでもあります。

その点でいうと、目を開けて行うこの IF は正しく行うと、すくなくとも初めのうちは非常に疲れますし、視覚情報に気を取られて気づきを失ってしまいがちになるので、正直いうとかなり高難度なワークではあります。それをなんとかやりやすくするために氣のイメージを用いているのですが、この氣のイメージを用いることで「すべては一つである」ということを段階的に体感できるようになっています。

詳しくは上に挙げたリンクからBLOGの記事をお読みください。とくに理論編はしっかり熟読していただく必要があります。瞑想で行き詰まっている人、瞑想に飽きてきた人、そもそも瞑想もやったことないけれど気になった人はぜひやってみてください。

さて、さきほどの「その瞑想はなんのため?」の記事でも触れなかったことですが、瞑想についてわたしがちょっとなあ、と思うことがもう一つあります。それは感情の処理にたいして瞑想はそんなに効果的ではない、ということです。

わたし自身が瞑想していたときも実際そうでしたが、瞑想に取りかかれるときというのは、ある程度心身ともに安定しているものです。逆にいえば、仕事でトラブルがあったり、人間関係で大きな問題が起きているときなどは、正直いってなかなか座って瞑想しようという気にはなれませんでした。

瞑想を積んでいけば、思考だけでなく自分の感情にも気づけるようにはなっていきます。そして、ただの自動的な思考であれば、気づいた時点でそれは止まるようにもなれます。でも、感情は思考よりも厄介で、気づいたからといって簡単に消えてはくれませんよね。

そもそも、先に書いたように、瞑想するときというのは比較的よいコンディションの場合が多く、強い感情に巻き込まれてしまっているときにゆっくり座って瞑想しようということにはなりにくいものです。そうでないという方がいらっしゃるならば、その方はすでに感情をすぐに開放できるほどの意識レベルに達しているということですから、もう瞑想は必要ではないかもしれません。

マインドフルネスという流行に難癖をつけるつもりはありませんが、カジュアルに学べるマインドフルネスやヴィパッサナーは思考に重心が置かれていて、感情面のフォローが弱いという印象をわたしは持っています。というのも、思考というのは言語によって行われているため、内観によって思考に気づくというのは、言ってみれば文字情報を視覚的につかまえているんですよね。ですから、これは比較的簡単なわけです。しかし、感情そのものはエネルギーですから、感情の表面に噴出する思考には気づけても、その根っこにあるエネルギーを感じ取るのはそう簡単ではありませんし、感じ取れたところで簡単に手放せるものではありません。

たとえば怒りを抱えているとしましょう。すると、その怒りが様々な思考を生み出していきます。誰々に腹が立つとか、ボーナスが少なくてムカつく、とかです。これらは思考ですから、マインドフルネスな人であればこの思考にすぐに気づいて、気づけばそれは消えていくかもしれません。しかし、大元の怒りというものは、実は誰々とかボーナスとかが原因で発生しているのではなく、その人の意識の状態(あるいは傾向)ですから、個別の思考をいくら落としたところで、新たな怒りの思考が次々と生み出されていくはずです。

瞑想の問題についてはこれくらいにしておきましょうか。いずれにせよ、意識レベルを向上させるうえで、感情との一体化を解体することはとても重要ですが、それだけに、これは難しいことでもあるということです。普通に取り組む限りにおいては。

そう、こと感情の開放ということに関しては、わたし自身が日常的に(いまでも)用いていて、大変に効果のある方法が実はあるのです。それが TFT (思考場療法)です。

TFTはおもにトラウマや恐怖症の克服に顕著な効果があるとされていますが、突発的な怒りや罪悪感、漠然とした不安などの特効薬でもあります。しかも、TFTの素晴らしいところはちょっとした手順を行うだけで、その効果が得られてしまう点にあります。

わたしは TFT の初級セラピストの資格を取っていますが、セルフヒーリングとして使うだけで、実際に他の誰かにこれをやってあげたことはほとんどありません。ただ、TFT の基礎的な理論と実際のタッピングのやり方などを学ぶには、初級の講座を受けるのが一番よいと思います。

とはいえ、そんなに難しいものではありませんから、書籍で学ぶだけでも十分でしょう。とくに、探求者が感情をそのつど開放するテクニックを学ぶためだけであれば、下記の本を読むだけで十分です。どういう場面でどう活用するかはご自分で読んだうえで考えてください。といっても、そんなに難しいことではないです。分からなければわたしに聞いてくださってもよいですよ。

また、この本と TFT については過去にBLOGでも紹介していますので、興味のある方はそちらもお読みください。

個人的には、スピリチュアルな教師(著者や講師、コーチといった人々)にも、思考面はマインドフルネスでも、感情面の問題を克服出来ていなさそうな人が多いという印象で、そういう人について学ぶ人は苦労されるだろうなあと思っています。そもそも、マインドフルネスはマインドの話ですから、本当であればマインドフルネスであり、かつエモーションフルネスでなくてはいけませんね。

感情面で成熟し、いつでもどこでも機嫌のよい人というのは、それだけで素晴らしい存在です。おせち料理(瞑想)の代わりに、今回は違うメニューを用意させていただきました。お口にあったなら幸いです🙂

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