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なんでも食べましょう。よく噛んで。

大人になって出来るようになったことはいくつかある。
そんな中でも一番良かったと思うことは、「ご飯の上に何かがかかっている食べ物」が外食でも食べられるようになったことだ。

「ご飯の上に何かがかかっている食べ物」とは、カレー・どんぶりがそれに該当する。幼少期から、家では好んで食べていた料理なのだが、何故か外食すると、ほぼ100%の確率でお腹を壊す。理由は何かと親に相談した結果、即答で「早食いやろ?」と返事がきた。
確かに、家でも早食いだったことから「ちゃんと噛んで食べなさい」と何度も注意されていた。そして滅多にしない外食ということもあり、興奮状態だった当時の私は、いつも以上に噛まずに飲み込んでいたことから、消化不良を起こし、結果「腹痛」となっていたのだ。なので、大学を卒業するまでは、外食時絶対に食べなかった。

社会人になった頃、スパイスカレーが流行し、市内にたくさんスパイスカレーのお店があった。また、新たに出会った友人もカレー好きが多かった事から、たくさん美味しいお店情報を教えて貰った事もあり、「あぁ!我慢できん!」と、とりあえず最初は1人でカレーを食べに行った。
過去の教訓を元に、とにかく1口1口よく噛んで味わって食べた。カレーが美味しい事は当然だけど、久しぶりに外食でカレーが食べられた事に対する喜びでいっぱいだったのを今も覚えている。しかし、問題はここからだ。果たしてお腹を壊さずに帰宅できるのだろうか。不安を抱えながら店を出て、とにかく「意識しない」事を意識して帰宅の途に着いた。その結果・・・。

腹痛無し!無事に帰宅!

やり切った感でいっぱいだった私は、そのタイミングで長年避けていた、どんぶりも解禁した。それ以降、色々な種類のカレーを食べ、お蕎麦屋さんの美味しいどんぶりも食べた。勿論「よく噛んで食べる」ことは意識しながら。

今も変わらずカレーもどんぶりも好きだし、定期的に食べる。ただ「あぁ、早かったかも」と気になりだすと、必ず腹痛になる。やはり、いつまで経っても「早食い」には変わらないんだなと情けなくなる。

「早食い」をやめ、なんでもよく噛んで味わってたべましょう。
これ、大事。

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