見出し画像

育休社員にも平等なチャレンジ機会を提供する──メルカリデータアナリストの育休取得体験談

こんにちは。メルカリAnalyticsチームの@suwachanです。

今回は、いつもとちょっと毛色を変えて、「社員の育休」についての記事をお送りします。

メルカリでは、女性社員の100%、男性社員の85%が育休を取得しています(2021年7月~2022年6月, 資料)。

Analyticsチームも例外でなく、4月〜6月の2ヶ月間にわたって、2人の男性メンバーが育休を取得しました。

この記事では、育休を取得した@iwachi@nakanipiの対談を通して、メルカリのカルチャーをお伝えしていきます。

プロフィール

● iwachi / Data Analyst / Insight Analytics チーム
2019年11月メルカリ入社。2020年1月から約2ヶ月間育休を取得。2022年4月〜6月に2回目の育休を取得

● nakanipi / Data Analyst / Product Analytics チーム
2021年11月メルカリ入社。iwachiさんを始め、メルカリのたくさんのパパママの勧めもあり、2022年4月〜6月に1回目の育休を取得

心置きなく育休を取れるメルカリのカルチャー

Q. メルカリに入社して「育休を取りづらい雰囲気」はありませんでしたか?

nakanipi:特になかったです。むしろ「育休を取らないなんて考えられない」と先輩パパママに諭されました。特にiwachiさんには猛プッシュされ(笑)、2ヶ月取ることにしました。マネージャー・メンバー問わず、そしてチーム問わず、「育休を取りづらい雰囲気」は感じませんでしたね。

iwachi:私の場合も感じませんでした。メルカリの選考を受けているときに妻が一人目の子どもを妊娠していたのですが、選考で入社後に育休を取ろうと思っているという話をしたところ、「ぜひ取ってください。制度も充実しています」と言われてチャレンジができました!入社後も、マネージャーやカウンターパートの上長が育休取得を踏まえて業務を考えてくれたので、スムーズに育休に入れたと思います。

Q. 入社して比較的すぐに育休期間に入りましたが、心配はなかったですか?

iwachi:一回目の育休に入るときは、価値を出せている感覚がなく、罪悪感や申し訳なさがありました。周りの方から何か言われたわけでもなく、むしろ自分が育休を取るために業務を調整してくださっているのですが、勝手に罪悪感を感じてしまっていて。ただ、復帰の際は「復帰してくれてありがとう!」と言ってもらえました。育休復帰したからといって評価に差があるわけではなく、不遇だと思ったことはないです。むしろケアしていただいて、ありがたいなと思うことが多いですね。恩返ししようと思っています。

nakanipi:恩返ししたいのは僕も一緒です。育休取得時、自分は入社半年で、自分よりも長く働いている方もいる中で休みを取るのは不安もありました。ただ雰囲気の後押しもあって、育休は取ってよかったです。育休明けのモチベーションは上がりました。

iwachi:二回目の育休から復帰するときにうれしかったのは、復帰直後に大きな仕事を任せてもらえたこと。関係部署も多く、テーマの難易度も高く、やる意義のあるものにアサインしていただいたんです。次のステップに向けて期待していただいたのがうれしかった。あと、関係者のUXリサーチチームのみなさんがとてもあたたかかったですね。いない間さみしかったですよとか、もっと育休取らなきゃだめでしょとか声をかけてくれて、すごい理解のある環境でした。

Q. 業務の調整はどうしましたか?

iwachi:実は1回目のときは入社2ヶ月で、まだ自分が貢献できていないタイミングだったのですが、マネジメントレイヤー以上の方が助けてくださいました。2回目のときは、育休の1〜1.5ヶ月前からフルコミットが必要なものは別の方にアサインしてもらうといったかたちで調整しました。マネージャーも他部署の方も協力的で。もちろんチームやタイミングによって違いはあると思いますが…。

nakanipi:育休取得の数ヶ月前から引き継ぐ雰囲気を出していました。引き継ぎ先の方には1ヶ月前から一緒に定例ミーティングに入ってもらい、スムーズに引き継ぎができたかなと思います。周囲もすんなり受け入れてくれたので、負荷はあまりなかったです。​​

nakanipiと将来のベイジアン (ベイズ確率の絵本で英才教育中)

不安も苦労も、妻と分かち合う

Q. 育休取得前にどんな準備をしましたか?

iwachi:メルカリで育休を取った先輩から、「ふたりは同時に親になる」という本をおすすめされて読みました。この本のおかげで、育休方針を決めることができました。

nakanipi:その本、iwachiさんにおすすめされて僕も読みました!産後の夫婦の認識のズレについて記述されていて、良い本ですね。僕は「コウノドリ」も読みました。

iwachi:コウノドリ、読むと出産が不安になりそうですが…。

nakanipi:そうですね、ただ「こういう症状もあるんだ」と理解することでリスク管理になると思っています。妻も出産・育児関連の記事などを読みながら不安を抱えることもあるだろうと思ったので、その不安を妻だけに抱えさせることなく、ふたりで分かち合うことができたのがよかったなと。

あとは、体験談のブログやアプリなどを読んだりもしましたね。妻のつわりがひどい時期があったので、いかに体調に触れないようなものを作れるか考えていました。

iwachi:僕も2人目の子どもの妊娠中は、妻のつわりがあるときは1人目の子どもを見ていないといけなかったので、午前中だけ仕事を抜けさせてもらったりと柔軟な働き方をさせてもらいました。

Q. 育業期間中はどんな過ごし方をされていましたか?

nakanipi:妻にはできるだけ育児を楽しんでもらいたくて、できるだけ育児の負荷をかけない・つらい思いを感じさせないよう気を付けていました。そのため、基本的に授乳以外の家事・育児を担当。家事については、お掃除ロボットの導入など家事の自動化を進めたり、ネットスーパーを活用したりして効率化を図りました。また、「深夜の子供の生存確認」は欠かさなかったです。その分午前中寝かせてもらいましたが。

iwachi:僕は育休期間を、家族というチームのウォーミングアップ期間として考えていました。目標は「今後の夫婦生活を、子どもが生まれてもよりよいものにする」。KPIとして「妻の自由時間の最大化」を置き、その最大化を目指しワンオペスキルを身に付けていきました。1日の中で細切れの時間があっても妻がまとまった時間休憩できず大変なので、1週間のうちに丸1日または半日を2回分、妻の自由時間を作ることを意識していました。ワンオペというのは、「赤ちゃんの出している要求にまとめて応える」ことだと思っています。おむつを交換する、ミルクをあげるといった単発的なタスクをこなせるだけでなく、それらを同時にできるようになること。

Q. データアナリストならではの育児のポイントはありますか?

iwachi:なぜ泣いているのか、なぜよく寝てくれたのかなど、「仮説出し」をして活かすようにしています。泣いてしまったら、授乳が必要なのか、暑いのか寒いのか、日光浴していないからなのか、など。毎日赤ちゃんが生み出す事象に対して要因の仮説出しをして、その要因への打ち手を考えています。みなさん、やっていることだとは思いますが。

nakanipi:僕もそれやっています。よく寝てくれた日のエッセンスを抽出したり…。重要なのは、子どもがより快適になる環境を作ること。外れ値というか、どうしようもならないポイントもありますが。

iwachi:打ち手なしの日もありますよね。

nakanipi:ギャン泣き対応は、時が過ぎるのを待つしかないときがありますね。僕は抱っこしながらスクワットしてなだめていました。スクワットすると眠くなる子でしたね。

iwachi:好きな音楽を探してみましたが、サカナクションの「新宝島」でした(笑)。僕もスクワットしながら聞かせていました。​​

iwachiと爆睡中のふたりの息子さん@夢の国

家族を大事にしながら働く

Q. 今後もしお子さんが生まれたら、また育休を取りますか?

nakanipi:取ると思います。育休の必要性が理解できたし、iwachiさんに聞く限り二人目は一人目の比にならないという話もあるので、必須かなと。

iwachi:僕も絶対取ります。我々の商売道具は突き詰めると脳みその集中力だと僕は考えているのですが、育児はマインドシェアを取るものです。休むときに休んでパフォーマンスをちゃんと出すほうが、中長期的に見たらよいのではないかと考えています。

Q. なぜ育業期間を2ヶ月にしたのでしょうか?

nakanipi:周りの方に2ヶ月は取ったほうがよいと勧められたからです。最低限ちょうどよい期間でした。育児オンボーディングを夫婦で行なってきて、ちょっとノウハウが身に付いてきて落ち着くくらいのタイミング。

iwachi:わかります。1ヶ月目がオンボーディング、2ヶ月目になると楽しめるようになってきて、余裕が出てきて妻にも自由時間を取ってもらえるようになる。

Q. 育児をしながらでも働きやすいポイントがあれば教えてください

nakanipi:在宅勤務ができるのは大きいです。何かあったらすぐ駆けつけられるし、業務のメリハリも付けられる。夜7時で切り上げてお風呂に入れることもできる。移動があったら+1時間になってしまいます。お子さんがいる方はみんな、18時頃にお迎えなどの予定でカレンダーをブロックしているので、僕も罪悪感なく上がれますね。

iwachi:組織的な風土と、制度的な充実ですね。Analyticsチームだけでなく、仕事で関係する複数のチームの方々も、職位関係なく育休取得のサポートに積極的です。かつ少し属人化した仕事があったとしても、ひとりひとりプロフェッショナルなので引き継ぎができる。それを補強しているのが制度。先ほど述べた YOUR CHOICE (*1)、在宅勤務、Sick Leave、子の看護休暇など。あと、評価制度も重要ですね。評価も給与も、成果によって判断される。出すべきパフォーマンスを出していたら、朝保育園に送迎しても、夜子どもをお風呂に入れても、問題にならない。働いている"時間"だけで見られないのが良いところですね。

nakanipi:めちゃくちゃ一般化していいこと言うじゃないですか(笑)。

Q. 最後にひとことコメントをどうぞ

iwachi:子どもだけではないですが、子どもが生まれると特に、家族と仕事は不可分になります。メルカリでは、ベストなパフォーマンスが出せるようにサポートする制度が充実していますし、周囲の理解があることも多いです。お子さんの有無や事情にかかわらず、ぜひメルカリに話を聞きに来てください。

nakanipi:メルカリでは、育休を取る意義を社内メンバーから学ぶことができます。僕自身もこれから育休を取ろうとしている方に還元できるようになりたいと思います。

笑顔で対談するnakanipiパパとiwachiパパ

以上、育休を取得したiwachiとnakanipiの対談でした。

インタビューでは、おふたりの家族へのあたたかな思いが伝わってきました。
会社全体で育児を応援する制度とカルチャーを、これからも受け継いでいけるよう、Analyticsチームとしても取り組んでいきます。


(*1) メルカリでは、YOUR CHOICE と呼ばれる、オフィス出社もフルリモート勤務も社員が選択できる制度を整えています。

また、メルカリでは、「merci box」と呼ばれるライフイベントを支援する制度があります。以下のような制度が用意されています。

  • 復職する際の復職一時金

  • 子の看護休暇

  • 出産休暇&お祝い金

また、Sick Leave という制度では、病気・ケガを事由とした休暇を年10日間、有給休暇とは別に付与します。メンバー本人だけでなく、日頃からメンバーを支えている大切な家族(配偶者やパートナー、子供、両親、祖父母、兄弟姉妹、ペット)が病気や怪我になった場合でも適応できます。(制度について詳しくはこちら)

▼採用情報サイト・関連記事はこちらから


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?